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2021.10.19

美肌によいといわれるライチ。「食べ過ぎ注意」と言われた理由とは…【知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界】

知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、中国語を勉強する中で印象に残った言葉をご紹介します。 連載第89回目は「火気大」編。

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有田 千幸
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食べ物に関する豆知識が豊富な台湾人たち

台湾人の中でも特に健康志向で美意識が高いCAたちと話していると、「え、そうだったの?」というような食べ物に関する豆知識に触れる機会も少なくありませんでした。

たとえば、台湾では5月の中旬〜下旬ごろから7月下旬くらいまでは、ライチが旬の季節。当時日本では新鮮なものが手に入ることはまだまだ少なかったため、私は台湾に滞在している期間はここぞとばかりに野菜市場でライチをを買い込んでいました。

▼ そんなライチの買い出しにまつわるストーリーはこちら

そして「ライチが好きだ」という話を台湾人の先輩CAたちにすると、よく言われたのが「食べ過ぎは、火気*大 (Huǒ qì dà) になるから気をつけてね」。(*台湾では「気」よりも「氣」のほうが一般的)

中国語で「火気大 (Huǒ qì dà)」は「のぼせる」の意味

“美肌” や “世界三大美女の楊貴妃” などと結びつけられることが多いライチ。

実はライチは「温性」の食材のため、中華圏、特に中医学の考えでは、食べすぎると「火気大 (Huǒ qì dà)」になる=「体がのぼせる」といわれています。

症状としては、鼻血が出たり、皮膚が乾燥したり、便秘したり、口内炎ができたりなど、私たちがパッとイメージする「お風呂でのぼせる」ようなのぼせとは少々違い、体の中に熱気が溜まるイメージ。ちなみに、桃や龍眼なども同じ「温性」のフルーツ。

(c) shutterstock.com

日本では食べ物を口にするとき「これは温性か寒性か」など属性を気にすることはないですが、実は体質によっては量を気にしたり、避けたほうがよい食べ物もあるということを知ったのも、この大好きなライチのおかげでした。 

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。中医薬膳師。家庭薬膳アドバイザー。@chiyuki_arita_official

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