新鮮でリーズナブルな果物に囲まれた台湾生活
マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツ、スターフルーツ、蓮霧、釈迦など、台湾の街角には日本であまりお見かけしない果物がズラリ。その中でも私が特に目がなかったのが「荔枝 (リーヅー) 」、ライチです。
5月の中旬ごろから徐々に店頭に並び始めると、そこから約2か月間は他のものそっち退けで「絶賛ライチ期間」! 毎回台湾に行くたびに大量に買い込み、鼻血が出ない程度にひたすら食べていました。(ライチは熱性の果物なので食べ過ぎに要注意。ニキビ、口内炎、のぼせなどに繋がることも)
荔枝 (リーヅー) 、梨子 (リーヅ)、栗子 (リーヅ)、全部同じに聞こえます!
ただ、毎度ごった返しの野菜市場での買い物には苦戦しました。
私:「我要荔枝!」(ライチください!)
威勢のいいおばちゃんたちがに混じって私も大声で注文。が、大体1回では通じない…。しかもややこしいことに、梨も栗も似たような発音。いった傍から合っているのか毎回不安になっていました。
「妳要哪一個!」(あんたどれが欲しいの!) とよく店員さんに急かされたものです (笑)。
ライチ=荔枝 (Lìzhī)
梨=梨子 (Lízi)
栗=栗子 (Lìzǐ)
さらには、離職 (リーヅー) もある!
ちなみに約9年間続けたCAの職を辞すときのこと。
私:「我要離職」(辞めることになりました)
と、仲がよい台湾人の先輩にそのことをご報告。するとその先輩、
先輩:「是離職、不是荔枝〜」(ライチじゃなくて、辞職ね)
仕事を辞める=離職 (Lízhí)
ライチ=荔枝 (Lìzhī)
いや〜、最後に「荔枝」がいえるようになってよかったけど、中国語ってやっぱりムズカシイ!
毎年5月が近づくに連れ、ライチへの熱い思いは強まります。
次回は私たちが新人のときにとっても苦労した、緊急事態の訓練についてお話したいと思います。
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。