社交的な夫を黙認するも、陰で裏切られていた!
結婚してから10年。「仕事の付き合い」と言っては、飲み会やゴルフ、釣りなどに出かける夫を黙認してきた妻、加那さん(39歳女性/仮名)。ところが、そんな夫が自分を裏切り続けていたことを、最近になって知りました。
「夫の裏切りを知ったのは本当にたまたまなんですけど、私の友人の旦那さんがゴルフで夫と知り合いになったらしく、いろいろ話を聞いていたら『この人の奥さんって、加那ちゃんのことなんじゃないの?』って気づいたことが発端です。
聞けば夫は、私のことを“鬼嫁”と外で言いふらし、自分は家庭に居場所がない夫という立場を演じていたそう…。好きなことを好きなだけしてもらうのを黙認していたので、これはかなりショックでした」
加那さんと夫には共通の知人がいないことから発覚が遅くなったものの、どうやら夫は結婚直後から妻のことを「鬼嫁」と呼び、飲み会やゴルフではその場にいる人たちからの同情を買おうとしていたそうです。
浮気はしていなかったものの「パパ活」を楽しんでいた夫
そんなふうに自分を裏切っていた夫に対して、不信感を強めていた加那さん。「ここまで大げさに妻をディスるなんて、浮気でもしているのかも」と感じ、夫の身辺をリサーチすることに。すると、思いもしなかった衝撃の事実が判明します。
「浮気はしていなかったんですが…、パパ活の“パパ”をしていることを知ってしまいました。相手はひとりではなく複数で、ガチガチの金銭的援助というよりは、好きなものを買ってあげたり食べたいものを食べさせてあげたりって感じみたいです。
肉体関係があるのかはわかりません。女の子の家に行っていたこともあるようなので、ひょっとしたらあるのかもしれません。でも毎回ではないことから、それ目当てという感じでもなさそうです」
まさか我が夫が、“パパ”をしているとは思いもしなかった加那さん。最初は衝撃が大きすぎて、真実を受け止めるのにも時間がかかったと振り返ります。
「そして夫は今も、私が真実を知ったことを知りません。今まで通りに外でお酒を飲んでいますし、休日もほとんど家にいません。うるさく言ったところで彼は変わらないのがわかっているので、あとは私が真実を受け入れるのか、受け入れずに別れを選ぶのかを決めるだけだと思っています。
以前は“浮気さえしなければ、夫は自由にしてくれていい”と思ってきましたが、まさかパパをしているとは想像もしなかったし、いざ現実を知ったら浮気ではなくても精神的にかなりシンドイです。パパとして配っているお金だって、本来なら家庭に使ってもらいたいっていう気持ちも強いですね。まだ私の気持ちは定まっていないので、しばらくは今後について考えます。だけど現時点では、夫のことを許せる気がしません」
“パパ活女子”という言葉を頻繁に見かけるようになった昨今。30代後半や40代の“パパ”も少なくないと聞きます。我が夫が、妻や家族にわからないように“パパ”をしていた…とわかったとき、どう受け止めるべきなのかわからず、混乱してしまう女性が多いのではないかと思います。安易に“パパ”を楽しみたいという男性のせいで、家庭が壊れてしまう例も多いと推測します。
取材・文/並木まき