ここからは、TVアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』で共演中の山下大輝さん&内山昂輝さんのスペシャル対談の続きをお届け。作品にちなんで、中学時代の思い出について語りあっていただきました。内山さんが魅せた新たな才能(!?)にもご注目を!
作品ではバレエに情熱を注ぐ男子中学生を演じられていますが、それぞれの〝中学時代の青春の思い出〟は?
内山:その頃はもう子役として仕事もしていたので、ベタな青春みたいなのは……あまりなかったかも。でも、何か部活動はやろうかなと思ったので、科学部に入っていました。
山下:科学部って、何するんですか?
内山:主な活動としては…顕微鏡を覗く。
山下:(笑)。葉っぱを切って見てみたり、水をすくって見たりするやつ!
内山:その科学部で、カルメ焼きをつくり続けた時期があったんです。一応、ちゃんと理科としてのテーマも設けた上で。ガスバーナーを使ってふくらし粉でひたすらカルメ焼きを作っていたら、たまたま校長先生がやってきて「君たち、何遊んでるんだ!」ってめちゃくちゃ怒られた思い出があります(苦笑)。顧問の先生はいいって言ってたのに…。
山下:なんだか楽しそう(笑)!青春っぽい思い出ですね。
内山:山下くんはテニスをやっていたけど、それは学校の部活ではなかったんですよね? もっと本格的にテニスをしていたと聞いたことが…。
山下:よくご存知で! 父がテニスコーチをしていたテニスクラブに通っていたんです。学校ではインドア系の部活に所属はしていたけど、ほとんど活動せず…。授業が終わったら、すぐテニスクラブに行って、練習して、父に怒られて…みたいな生活を送っていました(苦笑)。
内山:それがすごく厳しかったんですよね?
山下:本当によくご存知で(笑)! その通り、すっごくスパルタで厳しくて、早くこの呪縛から逃れたいと思っていました。でも、中学生のころってまだ知識や経験が足りなくて「これをやるしかない」って思い込んでいたんですよね。
内山:その頃の山下くんの中には「テニスをやめる」という選択肢が存在していなかったんですね。
山下:テニスをすることが当たり前になっていたんです。刷り込みみたいなものですよね。自分にはこのままテニスプレイヤーになる道しかない、と勝手に思い込んでいたというか…。
▲【WEB Domaniだけの限定カットを公開!】薄布越しにこんな一枚も。「いつも通りにおしゃべりしていてください!」とリクエストして、自然なふたりの姿を撮影。「なんのお話をされてるんですか?」という質問に対しては、「秘密です〜!」となんとも気になる回答でした(笑)。
内山さんが演じている流鶯の境遇に似ているところがありますね。
山下:確かに、経験としてはそうかもしれません。流鶯にとってのバレエのように、僕もテニスで生きていく道しか知らなかったんですよね。
内山:今はこうして声優になっていらっしゃるわけですけど、テニスの道を外れるきっかけはあったんですか? お聞きしても大丈夫であれば…。
先程から感じていたんですが……内山さん、名インタビュアーですね? ぜひこのまま、山下さんへのインタビューをお願いします(笑)
内山:ほら、家庭の事情もあるかもしれませんから。お答えいただける範囲で…。
山下:父親はテニスコーチだったんですけど、母親はピアノの先生をしている〝芸術寄り〟の人で。母が得意とする芸術的な世界に惹かれていること、テニスに明け暮れながらも「本当にこれでいいのか」と心が揺れ動いていることに、僕自身も気づいていたんです。だけど、それを夢にしていいのか分からなくて。
潤平のような葛藤も経験されていたんですね。
山下:そうなんです。芸術の世界に触れることは楽しいけれど、その気持ちをどうすればいいのか理解できずに悩んでいました。高校生になって、いろいろ知識が増えて、「テニスをやめて、好きな道に進もうと思っていいんだ!」とようやく気づくことができて。高校卒業後は東京の専門学校に通うことにしたんですが、上京することも母だけに伝えて、父には何も告げずに出てきてしまったという…。
内山:うわぁ…ドラマみたいな世界ですね…。
山下:聞いてくれてありがとうございます(笑)!
スペシャルインタビューvol.3は、来週4月22日(金)に公開予定です。どうぞお楽しみに!
■TVアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』大好評放送中!
©ジョージ朝倉・小学館/ダンス・ダンス・ダンスール製作委員会
【あらすじ】
中学2年生の村尾潤平は、幼い頃にバレエに魅了されるも父の死をきっかけにその道を諦め、「男らしく」あろうとジークンドーに通っていた。
ある日、クラスメイトの五代都にバレエへの興味を見抜かれ、一緒にやろうと誘われる。都の母親が開くバレエスタジオに出入りするようになった潤平は、かつての情熱を再燃させ、バレエを習うことになるのだが――。
潤平の前に現れたのは、バレエの英才教育を受けた孤高の天才・森 流鶯。
潤平は圧倒的な実力差に打ちのめされるが、その熱量はますます高まるばかり。流鶯もまた知らず知らずのうちに潤平に触発されていく。そして、2人の前にさらなる高みを目指す者たちが現れ――。
華麗なダンスの裏で、もがき続ける少年少女たち。
青春の衝動が、今、ぶつかり合う。
【CAST】
村尾潤平:山下大輝
森 流鶯:内山昂輝
五代 都:本渡 楓
安田海咲:天﨑滉平
田倉大和:西山宏太朗
生川夏姫:福圓美里
姫乃小路 寿:井之上 潤
【STAFF】
原作: ジョージ朝倉「ダンス・ダンス・ダンスール」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督: 境 宗久
シリーズ構成: 成田良美
キャラクターデザイン:長谷川ひとみ
総作画監督:長谷川ひとみ 小美野雅彦 黒岩裕美
副監督: 清水久敏
バレエ演出:大谷 肇
バレエ作画監督:桑原 剛 小笠原篤
美術監督: 藤野真里
撮影監督: 八木まどか
CGディレクター: 鷲田知子
色彩設計: 田辺香奈
編集: 長坂智樹
音響制作: dugout
音楽: 未知瑠
振付:宝満直也
バレエ監修:阿部さや子
制作: MAPPA
【放送情報】
MBS/TBS系 全国28局ネット「スーパーアニメイズム」枠 他にて毎週金曜25時25分~放送中
BS朝日 毎週日曜23時~放送中
AT-X 毎週水曜22時30分〜放送中/リピート放送:毎週金曜10時30分・毎週火曜16時30分
※放送日時は変更になる可能性があります
【配信情報】
ディズニープラス「スター」にて国内独占配信中
声優
山下大輝
やました・だいき/9月7日生まれ。2012年、テレビアニメ『リトルバスターズ!』で声優デビュー。2014年、第8回声優アワード新人男優賞を受賞。主な出演作に『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久役、『弱虫ペダル』小野田坂道役、『ポケットモンスター』ゴウ役など。
声優
内山昂輝
うちやま・こうき/8月16日生まれ。1993年から劇団ひまわりに所属し、子役として活動。2005年、ゲーム『キングダム ハーツⅡ』出演が注目を集め、声優活動も盛んに。主な出演作に『機動戦士ガンダムUC』バナージ・リンクス役、『呪術廻戦』狗巻 棘役など。
[山下さん分]コート¥88,000・ジャケット¥49,500・ニット¥16,500(TOMORROWLAND<TOMORROWLAND>) [内山さん分]ブルゾン¥41,800・パンツ¥27,500(ヨウジヤマモト プレスルーム<サイト>) カットソー¥26,400(ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ 表参道ヒルズ<ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ>) その他すべて/スタイリスト私物
撮影/高木亜麗 スタイリスト/浅井直樹(Vigroo/山下さん分)、村田友哉(SMB International./内山さん分) ヘア&メイク/yuto(山下さん分)、福島加奈子(内山さん分) 構成/旧井菜月、福本絵里香