トゲのある葉をつける
「薊」の最大の特徴は、トゲがあること。葉には大きな切れこみがあり、その葉の縁がトゲになっています。触れるとチクッとした痛みを感じるのでご注意。このトゲは、草食動物などに食べられないよう、身を守るためにできたのだそうです。特に「アメリカオニアザミ」という品種は、日本でよく見られる「ノアザミ」よりも、トゲが堅く鋭い植物。安易に触れないようにしましょう。
筒状の花を咲かせる
「薊」は、その花も特徴的ですよね。「薊」はタンポポと同じキク科の花で、細長い花びらが筒状になって咲く「筒状花(かんじょうか)」。また、タンポポと同様に、咲き終わると綿毛となり、種を遠くまで飛ばします。
生薬としての効果も
「薊」は、生薬として、漢方薬に使われることもあります。その効能は、利尿作用や、止血作用、解毒作用など。お茶にして飲んだり、すりつぶした「薊」を患部に当てたりと、使い方はさまざまです。
「薊」はどこで見られる? 楽しめる場所や入手方法
「薊」を観賞したいと思ったら、どこに行けば見られるのでしょうか。「薊」を見られる場所や、栽培したいときの「薊」の入手方法まで見ていきましょう。
観賞するには
「薊」は、特別に珍しい植物ではないので、本州や四国、九州の日当たりの良い場所であれば見つけることができるでしょう。ただ、「薊」の観賞地としては、栃木県日光市の小田代原の「薊」群落、北海道のヨコスト湿原などがあります。
購入するには
咲き姿は可憐で可愛らしいので、「薊」を栽培してみたいという方もいるのではないでしょうか。「薊」の苗は、ネットの通販などで売られています。ネットであれば、ピンク色、青色、白色など、さまざまな色や品種の「薊」を探すことができますよ。
ふわふわとした花姿が可愛らしい「薊」。スコットランドの国花に制定されたのは「薊」のトゲがきっかけだったなど、新しい発見も多かったのではないでしょうか。