今はどんな毎日を過ごされていますか?
沙月:宝塚から引っ越して、今は家族と暮らしています。姪っ子にヘアアレンジをしてあげるのが日常になっていますね(笑)。自分のアレンジが苦手なので、人のなんてもっとできないと思っていたのですが、実際にやってみたら意外と素敵にできてしまって。姪っ子から「今日はアリエルがいい」「今日はジャスミン」とリクエストを受けて、きちんとジェルをつけて編み込みして…と毎朝やっています。
今、いちばん欲しいものはなんですか?
沙月:小さいお財布です。現役の頃は荷物が多くてバッグも大きかったけれど、卒業したら小さなバッグでも過ごせるようになりました。そのバッグに合うお財布が欲しいです。スマホを駆使しているので支払いもキャッシュレスですし、小さめがいいかなと。
最近、買ってよかったものはなんでしょうか?
沙月:スックの新しいクリームファンデーションがとても好き。肌への密着度が高くカバー力もあるのにナチュラルな感じが、今まで使ったファンデの中でもピカイチなんです。おすすすめ!
得意料理は餃子とグラタンだそうですが。
沙月:手間のかかるものを作るのが好きなんです。みじん切りなどの細かい作業とか、炒めてから包んで揚げる二度手間みたいなところとか、「作っている」という感じがするじゃないですか(笑)。以前はカニクリームコロッケ作りにもハマっていました。小麦粉とバターからクリームを作り、それを冷やして丸めて衣をつけて揚げるという手間のかかる工程が好きだったんですよね(笑)。
すごいですね! 餃子とグラタンを簡単おいしく作るコツを教えてください。
沙月:餃子は歯応えが残るように野菜を大きめに切ること。キャベツは芯も入れるといいですよ。椎茸を入れても風味が出ておいしいです。グラタンは鶏肉を使うことが多いですね。あとはキノコと玉ねぎ。チーズは何種類か混ぜ、最後に粉チーズも振って焼き色をつけると見た目も味も最高です。ヘルシーな豆腐グラタンにすることもありますが、豆腐は水分が多いのでしっかり水切りをすることが大切です。
写真をもっと見る退団されて髪を切り、今は短いボブヘアに。カラーも素敵ですね。以前ご登場いただいた芽吹幸奈さんが「退団して長い髪を短くするのは娘役あるある」とおっしゃっていました。
沙月:本当にそうだと思います。退団同期の(元雪組娘役)星南のぞみちゃんもすぐに切りましたし。気分転換になることが大きな理由かな。子ども時代の私は髪が短かったので、ずっと切りたいと思っていました。現役時代もさほど長いわけではなく、アレンジしやすい肩下あたりの長さでした。品を大事にしていたためあまり奇抜なカラーにはしていなかったのですが、せっかくだからインナーカラーで遊んでみようとこのようなヘアカラーに。この長さだとドライの時間が短くてすみ、とても楽ちんです。
ツヤツヤな髪はケアの賜物ですか?
沙月:髪は自分の気持ちを表すというか、髪が傷んでくると自分の気持ちが下がってくることを以前から感じていました。その時に美容院に行くと気持ちも上がるので、なるべく髪はキレイに保つようにしています。美容師さんに、カラーをしても傷みにくい髪質と言われたこともあります。タカラヅカにいる時も明るすぎる金髪にしなかったこともよかったのかもしれません。タカラヅカメイクなら金髪でもいいのですが、普段の自分の顔にあまり合わなくてわりと落ち着いたヘアカラーにしていたんです。
小さい頃から運動能力が高く、体を動かすことが得意だったという沙月さんは、今後は振付の仕事もしてみたいそう。アクロバットな動きを取り入れた見応えのあるダンス、いつか見てみたいです。料理の話もとても面白く、「手間がかかる方が作っている感じがする」という気持ちもなんとなくわかる気が…。お話をうかがいながらお腹が空き、帰りはとんかつをいただきました。
次回は沙月さんのバッグの中身を拝見します。お楽しみに!
撮影/名和真紀子 構成・文/淡路裕子
『SAMBA NIGHT 2022』
宝石のように煌めく満天の星と様々な思惑を仮面で隠し、欲望が交差する街、リオデジャネイロ。今宵も、無数の仮面が行き交い、街に消えてゆく。歓喜、規律、絆、嘲笑、悲嘆、孤独…今は何の仮面か…。宝石に導かれた人々が描く未来へ導くのは、天使か悪魔か、そして、それを見据える神は、敵か味方か…。カーニバルの花火を合図に、今、始まる争奪戦。宝石が微笑むのは、赤の一団か、青の一団か、それとも…。
初演2009年、再演2011年…足かけ10年の時を経て、スタイリッシュなナイスガイたちが、三度“運命”の宝石を追い求めます。が、彼らの前にクールで妖しいガイ(?)が率いる一団が立ち塞がり、この世ならぬ存在も入り乱れて…果たして、宝石を手にするのは? このShow 1だけでも、贅沢なステージ。さらに、パッショネイトなShow 2が続きます。今宵はカーニバル最終日。皆が己をさらけ出し、またそのエネルギーを浴び、熱気が最高潮に達する。サンバ、ラテン、タンゴ、jazz、クラブビート、バレエ…多種多様な音楽に身を任せ、すべてを忘れ、歌い踊れ、共にカーニバルの世界へ!
中塚皓平・咲山類が中心となってDIAMOND☆DOGSが創り上げていくダンス・ダンス・ダンス、&ソング・ショー。ゲストには、宝塚において屈指のダンサーと謳われた宇月颯、退団したばかりの沙月愛奈、そして、D☆Dのステージにはお馴染みの、米原幸佑、木戸邑弥、小寺利光、常川藍里、穴沢裕介を迎え、多彩な音楽、リズムにのせて、万華鏡のようなシーンが次々と紡がれていきます。時に妖しく、時に激しく、パッション溢れるステージをどうぞお楽しみください!!
【Staff&Cast】
構成・演出・振付:D☆D
音楽:TAKA
出演:宇月 颯 沙月愛奈 米原幸佑 木戸邑弥 小寺利光 常川藍里 穴沢裕介 DIAMOND☆DOGS[中塚皓平 和田泰右 咲山類 廣瀬真平 新開理雄 Homer]
【公演日程】
2022年5月24日(火)~29日(日)
【お問い合わせ】
博品館劇場 03-3571-1003
▶︎公式サイト
アーティスト
沙月愛奈
さつき・あいな/9月28日生まれ、神奈川県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、雪組に配属。ダンスの上手な娘役として名を馳せ、『ファントム』の従者などダンスで魅せる役も担う。2021年11月『CITY HUNTER/Fire Fiver!』にて19年在籍した宝塚歌劇団を退団。5月24日からの舞台『SAMBA NIGHT 2022』に出演。
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