【目次】
「色の役割」を学ぶのが近道!
使う色のそれぞれに明確な役割のある資料は、説得力があるだけでなく、概してセンスがいい。逆に考えれば、配色センスを磨きたければ、色の役割について学ぶのが近道かつ確実な方法である。
最後に、「配色の役割」に関するさまざまな事例を紹介したい。いずれも今日からすぐに応用の利くものばかりを選んだので、ぜひ試してほしい。
・訴求ポイントを強調したいときに効果的な配色
・甘いが甘すぎない、スタイリッシュなピンク系の配色
・水色に「茶色っぽいグレー」を合わせると、温かでソフトな印象になる
先に「なぜ3色配色が基本となるのか?」で事例に挙げた「普通のグレー」ではなく、茶色っぽいグレーを使った配色は、温もりすら感じさせる有機的なイメージを持つ。Windowsの各種ソフトにおいても標準色として手軽に使える範囲の色なので、ぜひ活用してほしい。
『毎日楽しい! 色の日めくり配色帖365』(SBクリエイティブ)
東京カラーズ株式会社代表取締役
桜井 輝子(さくらい てるこ)
1967年生まれ。東京都出身。東京カラーズ株式会社代表取締役。日本色彩学会正会員、色彩検定協会認定色彩講師、インテリアコーディネーター。人に役立つ色彩提案、企業研修やカラーコンサルティング、大学・専門学校での色彩学講師、色彩教材の企画制作など、色にまつわるさまざまな分野で活躍。2014年に日本人として初めてスウェーデン国家規格ナチュラルカラーシステム(NCS)の認定講師資格を取得し、普及に努めている。色彩や配色に関する著書・監修書はこれまでに18冊を数え、中でも『配色アイデア手帖』シリーズ(SBクリエイティブ)は、累計36万部を超える圧倒的な人気を誇り、全世界で翻訳され、親しまれている。
東洋経済オンライン
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