20代のころは平気だった人が40代になって「夏バテ」しやすくなる理由
猛暑が続き、体がだるい、食欲がない、頭痛がする・・・そんな夏バテ症状に悩む方が増えています。昔は暑くても元気だったのに、年齢が上がるにつれて夏バテしやすくなったと感じる方も。そこで、夏バテに年齢が関係するのかどうか、医師の中富康仁先生にお話をうかがいました。
自律神経の「パワー値」が年齢とともに低下していくため
「年齢とともに夏の暑さがつらくなる理由として、『自律神経年齢』ともいわれる自律神経の『パワー値』が年齢とともに低下していくことが原因のひとつと考えられます。自律神経は、交感神経というアクセルと副交感神経というブレーキからなり、体を環境にあわせようとして日々働いてくれています。暑いときには汗をかいて体温を下げたり、寒いときには体の熱産生を促したり、意識しない間に働いてくれているんです。このアクセルである交感神経とブレーキである副交感神経それぞれに『パワー値』というものが存在します。年齢とともに落ちてしまうのは、このパワー値です。
自律神経のパワー値については、スポーツカーを想像するのがよいかも知れません。スポーツカーはエンジンも大きく少し踏み込むだけでスッと走りますが、同時にこれを受け止めるブレーキにもパワーが必要です。パワーは『余裕』と考えください。交感神経のパワーと、副交感神経のパワーそれぞれが十分にあり、バランスよく働いていることが重要になります。余裕がある状態だと、いろんな変化に対応できます。余裕がないと、一生懸命アクセルをふかさないと走りませんし機敏な動きができません。エネルギーも消耗してしまいます。年齢とともに『自律神経年齢』である自律神経の『パワー値=余裕』が失われることで、暑さという環境変化に対してエネルギーを過度に消耗してしまい、夏の暑さがつらくなると考えられます」(中富先生)
次回は、辛い夏バテや熱中症の予防としてできることを教えていただきます。
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ナカトミファティーグケアクリニック院長
中富康仁
医師、日本疲労学会評議員。大阪市立大学医学部代謝内分泌病態内科学・疲労クリニカルセンターにおいて疲労外来を担当しながら、疲労の臨床・研究に従事した。2014年から大阪市内に疲労や睡眠に特化したクリニックを開設し、診療を行っている。