【目次】
自宅でできる「疲れ目」の対処法
目の乾きや疲れを放置しておくと、眼精疲労につながることがあるので、気になったときはすぐに対処が必要。そこで、自宅でできる対処法をご紹介します。
対策1:ツボ押し
「目の疲れが気になる時におすすめのツボと、ツボ押しの手順を紹介します。頭痛などの症状の緩和も期待できるツボもあるので、デスクワーク中の休憩時間にツボ押しをして目をスッキリさせるのにおすすめです。ツボを押す際は、指の腹でゆっくりと押しましょう」(小島隆司先生 以下同)
・睛明(せいめい)
目頭(目のいちばん内側)と鼻の付け根の間のくぼみにあるツボ。このツボは、視力を回復させて目のかすみを改善する効果があるとされています。その他に、目の充血、目の痛みなどにも効果があると言われており、デスクワークなど、長時間パソコンや細かいものを見て作業する人におすすめ。
・太陽(たいよう)
眉尻(眉毛のいちばん外側)と目尻(目のいちばん外側)を結んだ線の真ん中から少し外側に寄ったところにある、こめかみのくぼみにあるツボ。このツボは、頭痛、めまい、目の充血などに効果があると言われています。
・魚腰(ぎょよう)
眉毛の真ん中のくぼみにあるツボ。目の充血、腫れ、痛み、目のかすみなどに効果があると言われています。
・瞳子髎(どうしりょう)
目尻のさらに指1本分外側にあるツボ。眼痛や頭痛などに効果があると言われています。
・四白(しはく)
瞳の中心の真下で、頬骨の下のくぼみにあるツボ。目の充血、目のかゆみ、目の痛みの他にめまいや頭痛などに効果があると言われています。
対策2:目を温める・冷やす
「目を温めると血行がよくなり、目の筋肉の緊張がほぐれるため、蒸しタオルを使ってまぶた全体を温めることで疲れ目を緩和させることができます。また、蒸しタオルの上からツボ押しをするとさらに効果的です」
【蒸しタオルのつくり方】
濡らして絞ったタオルをラップで包み、500~600Wの電子レンジで30~60秒加熱する。加熱直後のタオルはかなり熱いので、やけどしないよう注意を。タオルが手に取れる温度になったら、タオルを軽くほぐし、目の上に乗せやすい形にします。目を閉じ、まぶたの上からそっとタオルをかぶせ、5~10分程度目を温めてください。タオルがぬるいと感じた場合は、10~20秒ずつ追加で加熱し、一気に温めて熱くなりすぎないよう様子を見ながら温めましょう。
「ただし、目が充血しているときは炎症をとるために、温めるより冷やした方が効果的。この場合は、冷やしタオルや市販の冷却タオルを使用してください」
【冷やしタオルのつくり方】
水で濡らして絞ったタオルをビニール袋に入れて冷凍庫に入れ、1時間ほどおいておく。冷蔵庫ならひと晩置いておいたものを使うとよい。
対策3:目の疲れ用の目薬を使う
「ピント調節機能を改善する成分『ネオスチグミンメチル硫酸塩』や『ビタミンB12(シアノコバラミン)』が含まれている目薬が効果的ですので、ドラッグストアで探してみましょう。ただし、コンタクトの種類によってはコンタクト装着時に使用できない目薬もあるので、パッケージに記載されているコンタクトに関わる表記も確認して選んでください」
目の疲れにおすすめの目薬
目の疲れに効く、ビタミンB6、ビタミンB12、ネオスチグミンメチル硫酸塩の3つの有効成分を配合。コンタクトなどで酷使した目の疲れを改善してくれる。千寿製薬 NewマイティアCL ビタクリアクール【第3類医薬品】15mL ¥748
出典/mytear style
眼科医
小島隆司
医学博士、眼科専門医、専門研修指導医。眼表面の専門医で、角膜、屈折矯正手術および白内障手術を数多く執刀。特にドライアイ研究においては日本の第一人者。患者さんの視機能の向上に役に立てるようにと日々考え、対話を大切に日々診察にあたっている。また眼科学分野の発展を目指し、現在も慶應義塾大学で基礎研究および臨床研究を進めている。
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