【目次】
・バナナの一本あたりのカロリーはどれくらい?
・バナナにはどんな栄養が含まれている?
・バナナを食べるとどんな効能がある?
・バナナはいつ食べると効果的?
バナナの一本あたりのカロリーはどれくらい?
86キロカロリーほど
バナナは一般的に、一本約86キロカロリーほどの果物だと言われています。栄養豊富で甘さの強いバナナは、高カロリーだと思われることも多いですが、ごはんやパンなどと比べると意外と低カロリーですね。
バナナにはどんな栄養が含まれている?
意外と知られていないバナナの栄養素
日本バナナ輸入組合の「バナナ・果物消費動向調査」にて、16~70歳以上の1,442名に調査を行ったところ、バナナに含まれている栄養素でよく知られているトップ3は、「糖質」(41.3%)、「食物繊維」(37.0%)、「カリウム」(31.7%)でした。
知名度が10%未満ながら、「ビタミン」、「ポリフェノール」、「セロトニン」などの栄養素も知られています。
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バナナを食べるとどんな効能がある?
熱中症や夏バテ対策に効果的
日本バナナ輸入組合によると、栄養満点のバナナは健康にいいだけでなく、熱中症や夏バテ対策にも効果的な果物なんだそう。
バナナには主要ミネラルのひとつであるカリウムが多く含まれていて、これが熱中症や夏バテに効果的なんだとか。カリウムは調理によって失われやすいという特徴がありますが、バナナは生で食べられるが故、そのような心配が必要ないのだそう。
さらにバナナには、紫外線が強まる夏に肌の健康を整えてくれる「ビタミンB群」も含まれているそう。美容のために食べるのも良さそうですね。
睡眠を促してくれる
日本バナナ輸入組合によると、バナナには「セロトニン(トリプトファン)」が含まれていて、夜の睡眠を促すのにも効果的なんだそう。
調査によると、バナナの効果・効能として、「セロトニンの効果により精神を落ち着かせてくれる」ということを知っている人は5.8%とかなり少数派だったようですが、この効果・効能を知ってバナナを食べたいと思うか?という質問には、約4割の人が「今まで以上に食べたいと思う」と回答したそうです。
睡眠や精神を安定な状態にもたらしてくれるバナナへの期待がわかりますね。
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むくみの防止
予防医療/栄養コンサルタントの細川モモさんによれば、塩分の摂りすぎで起こるむくみには、バナナなどのカリウムを豊富に含む食品がおすすめだそう。
「背景に腎臓機能の低下などが隠れている場合もありますので、軽く見ることはできませんが、食事面の要因ではナトリウムの過剰摂取があげられます。外食や加工食品は腐敗防止と旨味アップのために、どうしても塩分が濃くなりがち。
現代女性の1日の摂取エネルギーは終戦直後以下で、ほとんどの栄養素がマイナス状態なのですが、塩分だけは例外です。塩分対策に有効なのは、体内の過剰な塩分を体外に排出するカリウムをとることです。働く女性のカリウムの不足率は51%、ふたりにひとりというデータもあります(※1)。
原因は、カリウムを豊富に含む海藻・野菜・果物の摂取不足。メニューでは塩分をチェックしつつ、トマトジュース・豆乳・グレープフルーツジュース・ドライイチヂク・ドライバナナ・アーモンドなどでカリウムを摂取することがおすすめです。ただし、過剰な塩分を尿で排出するため、こまめにお手洗いに行くことも大切です。」
※1「「Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査」Copyright© 2015 三菱地所株式会社・一般社団法人ラフデリAll Rights Reserved. 」
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バナナはいつ食べると効果的?
忙しい朝の朝食として
内科医の山下あきこ先生によると、人は朝太陽の光を浴びることでセロトニンを分泌し、入眠後はじめ90分の深い睡眠に導かれるのだそう。
このセロトニンはトリプトファンから作られ、トリプトファンは体内では生成できないので、朝起きたら太陽を浴びることがすすめられているのですが、実は食べ物から摂取することもできるのだとか。
例えばバナナ。バナナにはトリプトファンが含まれています。
ただし、トリプトファンが睡眠ホルモンであるメラトニンに合成されるまでには時間がかかるそう。そのためトリプトファンを含むバナナは、朝食べるのが有効なんだとか。
食事の合間
管理栄養士・健康運動指導士の小島美和子さんによると、栄養価の高いバナナは、忙しくてランチが遅くなってしまうような日の、エネルギー補給におすすめだと言います。
「朝食後、15時まで何も食べないと、エネルギーは完全に底をつきます。ランチが遅くなりそうなことがわかっている日は、バナナや野菜ジュースなど補食を用意して昼くらいにつまんでおくこと。スナック菓子などで紛らわすのは、栄養不足&血糖値が上がりすぎてお腹ポッコリの原因に」(小島さん)
※初出:Domani2018年7月号『お腹がひっこむ! 「食べ方」講座』より
熟してから食べるとより効果的
日本バナナ組合によると、バナナの皮に黒い斑点ができるのは、「シュガースポット」というバナナが熟して甘くなっている証拠で、このシュガースポットが出ているバナナほど免疫力を高める効果が高いのだそう。
また、バナナは新聞紙などで包んで冷蔵庫に保存するといいのだとか。本来バナナの保存は15~20℃くらいの常温で風通しの良いところが適しているそうですが、夏の暑い時期などはこうした保存方法が最適だそうです。