「痩せ型」と判断される基準とは
BMIが18.5未満
体重と身長から導き出される肥満度を表す数値をBMI(ボディマス指数)といいます。
BMIの計算方法:体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
日本肥満学会では、ここで算出された数値が18.5未満の場合「痩せ型(低体重)」だと判断されています。
ちなみに適正体重は、身長(m)×身長(m)×22で導くことができると言われています。
見た目が痩せていても「隠れ肥満」の場合も
体重と身長で導くBMIを用いらなくても、痩せているかどうかはある程度見た目で判断できる部分もあるでしょう。
しかし、体重が多くても筋肉量が多い人もいれば、痩せ型に見えても体脂肪が多い人もいます。そのため、見た目は痩せ型でも「隠れ肥満」である可能性がある人も中にはいるようです。
体脂肪は20%以下で痩せ型と判断される
体脂肪率は、成人女性の場合20%以下で「痩せ型」だと判断されることが多いそうです。30%を超えると体脂肪率が高め、35%以上で軽肥満と言われることも。「肥満」の判断については前述のBMIを用いるのが基本ではありますが、一般論として目安にすると良いでしょう。
痩せ型の人の特徴って?
摂取カロリーが少ない
オーバーした摂取カロリーは、基本的に体内で脂肪として蓄積されます。そのため痩せ型の人は、摂取カロリーよりも消費カロリーの方が多い傾向にあると言われています。
1日に必要なカロリーは年代や職業、身長、体重によっても上下すると言われ、デスクワークや主婦など活動量の少ない30代女性は1750kcalほど、40代では1700kcalほどだそう。
より正確には「身長(m)×身長(m)×22」に25~30をかけた数値が、1日の摂取適正カロリー。
痩せ型の人はこの数値を超えない量のカロリーを摂取しているか、もしくは圧倒的に消費カロリーが多い可能性があると言えるでしょう。
基礎代謝量が高い
基礎代謝とは「何もしなくても消費されていくエネルギー」のことを言います。
つまり、同じ量を食べて同じ強度・時間の運動を行っても、基礎代謝が高い人と基礎代謝が低い人では、1日で消費するカロリーに違いが出るということ。言うまでもなく、基礎代謝が高い人のほうが、消費カロリーは大きくなります。
血行がいい人や筋肉量が多い人、運動習慣がある人などは、基礎代謝がアップしやすい傾向にあると言われています。
腸内環境が整っている

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腸内環境が整っていることで、太りづらい体をキープしているという人もいるよう。
腸内環境が整うと排泄がスムーズになります。すると代謝がアップし、むくみにくくなる上、肌の美しさにもつながると言われています。
腸は第二の脳とも言われる臓器。ここがきれいな人は、自ずと太りにくい体質になっていくのかもしれません。
太りたいのに太れない人も
食事や生活を意識して痩せ型をキープしている人もいますが、中には太りたいのに太れない、食べても食べても太りづらい、といった体質の人も少なからずいるようです。
また、筋肉量に比例して代謝が良くなり太りづらいという人もいますが、全身の筋肉が少なく華奢な体型になってしまっているという人も。
元々食べる量が少なかったりタンパク質が不足していたりすると、筋トレに励んでもなかなか筋肉が増えないようです。
痩せ型の人が健康的な体型を保つ方法
摂取カロリーも消費カロリーも高い水準を保つ
管理栄養士・健康運動指導士の小島美和子さんによると、摂取カロリーも消費カロリーも、高い水準を保つことで体調が格段に良くなる上、精神的にも安定すると言います。
野菜ばかり食べていたり、食事自体を抜いたりするようなことが多い人は、筋肉量も代謝も落ちる一方とのこと。
タンパク質を積極的に摂る
タンパク質は筋肉に必須の栄養素です。筋肉のついた健康的な体型を目指すのなら、無視できません。
理想はバランスの良い食事でタンパク質を摂取することですが、小食だったり生活が不規則になりがちだったりする人は、プロテインの力を借りて補給してみてはいかがでしょうか。
メリハリのある体のために、タンパク質は積極的に摂るのをおすすめします。