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2022.08.14

「即効性」は時間が経つと疲労感が増す⁉︎ 正しい「栄養ドリンク」選び【夏バテ・疲労】

 

コロナ疲れや夏バテから、栄養ドリンクに頼る女性が増えているそう。でも、選び方によっては逆に疲れを感じることがあるそう! そこで、正しい「栄養ドリンク」の選び方を、薬剤師の長沼未加さんに教えていただきました。

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keiko kido
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女性の約7割がコロナ以前よりも疲れを感じている

夫のリモートワーク、子どもの休校、オンライン授業など、コロナ禍では女性の家事・育児の負担が増え、疲れが溜まっているようです。ある調査では、女性のほうが男性よりも疲れているという結果が出ています。

引用元:ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社

女性の疲れ具合はドリンクの売り上げに現れ、2019年と2021年を比較すると、女性1人あたりの利用本数が1割ほどアップ※1しているそう。中でも30から50代女性では約7割の方が疲労を感じている状態※2にあり、女性が栄養ドリンクに注目する理由と考えていいかもしれません。「30から50代は子育て世代であると共に、女性ホルモンが乱れやすい時期。体調不良が疲れにつながることもあるので、栄養ドリンクも体調に合ったものを選びましょう」(長沼未加先生 以下同)

※1)QPR購入者あたりの購入本数 2021年1-7月/2019年 1-7月
※2)(株)マクロミル 20年11-12月 webアンケート調査_全国 30-50代女性 n=5,928

 

栄養ドリンクは即効性だけでなく、根本的な体調も考慮すべき

「もともと女性は男性に比べて性ホルモンの影響を受けやすく、ホルモンバランスによって体調をくずしやすい傾向にあります。そこにコロナ禍による疲れが重なると、今までとは違う疲労を感じてしまうのかもしれません」そこで栄養ドリンクに助けてもらうのもひとつの手段ですが、長沼先生は選び方によっては、疲労を助長することにもなりかねないと話します。「即効性のある栄養ドリンクは、飲んだ後しばらくは疲労感を忘れて元気になることがありますが、時間が経つと逆に疲労感が増すことがあります。どうしても元気を出さなければならないシーンでは医薬品のタウリン配合などが適しているかもしれませんが、ホルモンバランスの乱れを感じたり、女性に必要な鉄分などが足りていない疲れには、必要な栄養素がしっかりと入っている栄養ドリンクを選ぶとよいでしょう

成分を重視し、疲れにあった栄養ドリンクを選ぶ

「肉体疲労、精神的疲労、眼精疲労など、ひとことで疲れといってもさまざまです。一般的に即効性とパワーを重視する場合は医薬部外品、マイルドでも目的に合ったものを選びたいときは栄養機能食品やトクホなどを選ぶとよいでしょう。以前は栄養ドリンクというと男性のイメージがありましたが、最近ではカロリーオフや美容向けの成分を配合したものなど、女性をターゲットに開発された商品が続々と登場しています。女性特有の疲れや肌荒れ、女性に多い貧血や肩こりなどをケアする栄養ドリンク、また男性用に使用されていたマカが女性特有のバランスを整える期待もあることから、マカを使用した女性用ドリンクなども発売されています。自分の気になる状態あわせて女性用から探してみるのがポイントです」

成分の選び方

CASE1:働きすぎて疲れたとき→「タウリン」

「タウリンには、肝臓の解毒能力を強化したり血圧を保つ働きがあります。仕事や家事で疲れたときにおすすめです」

CASE2:以前より体力が落ちたと感じたら→「ビタミンB群」

「ビタミンB群は、エネルギーをつくり出してくれる成分。目の疲れに効果がある『ビタミンB1』、肌荒れを改善してくれる『ビタミンB2』『ビタミンB6』などがあります。これらがバランスよく配合された商品を選びましょう」

CASE3:貧血気味のとき→「鉄」

「『鉄』が不足すると酸素不足で疲れなどにつながります。バテて食が細くなっていたり、偏った栄養によって貧血気味のときは『鉄』を補給しましょう。特に、貧血の指摘をされたり、生理後にだるさや疲れがあるときは、鉄分に加えミネラルも大切です」

CASE4:「ちょっと疲れたな」と感じたら→「クエン酸」

「レモンや梅干しにも含まれるクエン酸は、日常生活や運動による疲労を軽減するといわれています。疲れた気分をリフレッシュさせてくれる働きも!」

CASE5:女性特有のバランス乱れを感じたら→「マカ」

「生活リズムや食生活の乱れ、ストレスなどで『どこも悪くないのになんとなく調子が悪い』というときに試してみてください。マカは男性向けのイメージがありますが、女性特有のホルモンバランスなどを整える働きも期待されています」

自分の体質や目的に合った栄養ドリンクは疲れを軽減させてくれるので、正しく選んで、コロナ疲れだけでなく、夏バテや仕事の疲れも改善していきましょう!

薬剤師

長沼未加

クオール株式会社で全国の薬剤師の育成を行う。自身も風邪のひきはじめは上手に漢方プラスの市販薬を使いながら重症化の予防をしている。最近ではコロナワクチン接種についての情報発信なども行っている。

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