夏バテにおすすめの「冷やし1分鍋」
「暑さで食欲が落ちると、食事をそうめんなどだけで終えてしまうこともあります。しかし、夏バテ予防のためには、バランスのよい食事が大切。“暑いときは熱いものが腹薬”という言葉があるように、冷房で冷えた体を熱いもので代謝アップさせ、汗をかいてすっきりさせるという方法もあります。とはいえ、暑いときは冷たい食事も欲しくなるもの。そこで、冷たくて栄養バランスのよい1品として、『冷やし1分鍋』を上手に活用してもらいたいと思います」(佐藤 務先生)
短時間でつくれて、リメイクすれば翌日のランチにも!
「鍋に材料を入れて煮立ったら、1分程度食材に火が通るまで加熱し、冷めたら冷蔵庫に入れて保存します。メインの1品として冷製鍋にするほか、そうめんのつけ汁にしたり、ごはんにかけてひんやりメニューにアレンジすることも! 夏休みのお子さんのランチにもぴったりです。一度の手間で二度おいしい『冷やし1分鍋』料理で夏を元気に乗り越えましょう」
「1分鍋」とそのアレンジレシピを紹介
「さば缶のみそ鍋」
材料
A)水200cc ・料理酒200cc
・さば缶1缶 ・長ネギ適宜(食べやすい大きさにカット) ・木綿豆腐 ・みそ大さじ2 ・白ゴマペースト大さじ2
【つくり方】
1)鍋に長ネギ、豆腐、さば缶とその汁を入れ、Aを加えてひと煮立ちさせる。
2)みそと白ゴマペーストを加えて数分間煮込んだら完成。
「サバ缶のみそ鍋」を「冷や汁」にアレンジ
材料
・冷やしたさばの缶のみそ鍋 ・ご飯 ・飾り用きゅうり適宜(薄切り)
・飾り用ミョウガ適宜(千切り) ・飾り用白いりゴマ
【つくり方】
1)冷やしたさばの缶のみそ鍋を器に入れる。
2)ご飯の上に1をかけ、きゅうり、ミョウガ、白いりゴマをのせる。
「アジアン風鶏鍋」
材料
A)水200cc・料理酒200cc
B) 鶏むね肉適宜(食べやすい大きさにカット)・もやし適宜・パクチー適宜(3~4cmにカット)
・ナンプラー(お好みで小さじ1~大さじ1程度)
【つくり方】
1)Aを鍋に入れひと煮立ちさせ、Bを入れて数分間煮込む。
「アジアン風鶏鍋」を「ベトナム風そうめん」にアレンジ
材料
・冷やしたアジアン風とり鍋・そうめん適宜・ライム1カット(なければレモンで代用)
【つくり方】
1)冷やしたアジアン風とり鍋を器に入れる。
2) 茹でたそうめんの上に1をかけ、ライムを絞る。
「海鮮トマト鍋」
材料
A)水300cc ・料理酒100cc
B) カットトマト缶1/2・シーフードミックス適宜・玉ねぎ適宜(みじん切り)・ニンニク適宜(おろしにんにくチューブで代用可)・EXVオリーブオイル大さじ1
【つくり方】
1)EXVオリーブオイルを入れた鍋を火にかけ、玉ねぎとニンニクを入れて火を通す。
2)1にシーフードミックスを入れ、火が通ったらAを入れてひと煮立ちさせ、カットトマトを入れてさらに煮込む。
「海鮮トマト鍋」を「冷静魚介パスタ」にアレンジ
材料
・冷やした海鮮トマト鍋・パスタ・飾り用バジル適宜
【つくり方】
1)冷やした海鮮トマト鍋を器に入れる。
2)ゆでたパスタに1をかけてバジルを飾る。
パパッとつくれてアレンジもできる「冷やし鍋」は、暑い夏にピッタリ! 蓋がしっかり閉まるスープジャーなどに入れればお弁当にも持っていけるそうなので、ぜひ挑戦してみてください。
取材協力/キング醸造
医師
佐藤 務
稲毛病院整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長。1997年、臨床の現場にサプリメントの摂り方を指導するビタミン外来を新設。2000年には全国初の健康支援科を創設、8つの健康支援外来を新設。昭和大学医学部統合医学科講師に就任し、医学生にサプリメントや栄養の講義を開始。専門は整形外科・リハビリテーション科だが、予防を含めた総合医療を提唱。