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2022.08.26

残暑のダル重い疲れを我慢するのはNG!? 回復にはあの栄養素が有効【夏バテ対策】

 

8月の終わりでもまだまだ続く夏の暑さ。これまでの疲れが溜まってきて、一番辛い時期かもしれません。夜になるとぐったり、という人も多いのでは? そこで、疲労を専門に研究する医師の中富康仁さんに、疲れの原因や改善法について教えていただきました。

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疲れは体のアラートサイン! 放置していると疲労関連疾患にかかることも

梅雨から真夏にかけて、気候の変動や暑さによって体はダメージを受けて、知らず知らず に疲労が溜まってしまいます。長年疲れについての研究を行ってきた医師の中富康仁さんによると、「40代というと、子育てや家事はもちろん、職場でも責任のある立場になっている世代。暑さやによる疲労に加え、さまざまな要因が重なり、ダメージを受けた分の回復ができずにいるのではないか」とのこと。

「最近疲れやすい」と感じても、忙しさのせいにして、つい我慢してしまうこともあると思いますが、疲労は体のアラートサインであり、病気が隠れている可能性も否定できません。 「疲労は日ごろから感じるもののため、病気との境目が難しいのですが、体が出しているサインであることは間違いありません。放置しておくと、休息や睡眠で回復しない慢性疲労の状態におちいってしまうこともあるので注意が必要です」(中富先生 以下同) 

【疲れの蓄積の症状】

下記のような症状がある人は、疲れが溜まっているサイン。放っておくと慢性疲労につながるリスクが!

✔️ 物忘れが多くなる
✔️ 仕事でのミスが増える
✔️ 文章が頭に入らない
✔️ つまずきやすくなる
✔️ 物を落としやすくなる
✔️ 肩こり・腰痛がひどくなる
✔️ 日中に眠気が出やすい
✔️ 目が疲れやすい
✔️ 寝ても症状が回復しない

疲労回復には、ダメージと回復力のバランスをとることが大事

「人間は体に異常を感知したとき、痛み、発熱、疲労という形で警報を発信し、防御を指令しますが、対応がなされ、異常がなくなると警報が解除されます。その中で疲労は、体へのダメージと回復力のバランスがくずれることで発生します。回復力がダメージを上回ってしまうと、疲労が溜まってしまうのです。ですから、疲労を感じた場合は無理をせず休養をとることが大切です

ダメージとは細胞のエネルギー不足と酸化ストレス

体へのダメージとはどのようにして起きるのでしょうか? 「人間は睡眠不足や過労、ストレス下におかれると、神経や筋肉、免疫細胞がより活発に活動します。そこで細胞のエネルギー産生が必要となります。細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアが、がんばってエネルギーを産生するのですが、同時に活性酸素を出して細胞や組織を傷つけてしまいます。すると、細胞や組織の機能が低下し、精神的、運動性、感染性疲労が起こります」

回復力のカギは「コエンザイムQ10」の補給

「近年、コエンザイムQ10(以下CoQ10)という物質が、細胞のエネルギー産生と酸化ストレス に大きく影響することがわかってきました。 CoQ10はミトコンドリアの中で細胞のエネルギー産生に関わり、還元型のCoQ10は強力な抗酸化物質として疲労回復に寄与しているのです

CoQ10は疲労回復に働くことがわかっており、疲労の状態にあるグループにCoQ10を投与したところ、改善されたという報告例※1も!「亜急性疲労を抱える成人を対象に、還元型CoQ10(100mg /dayまたは150mg /day)を12週摂取してもらったところ、認知的作業後の疲労感の改善、眠気の改善、認知課題の改善が見られました」

※亜急性とは、急性と慢性の間の状態で、急な回復はできないが慢性化する手前の状態のことをさす
※1)Mizuno K. et al. Nutrients 12, 1–14 (2020)

CoQ10は体内でもつくられますが、加齢とともにその産生能力は低下するそうなので、疲れが溜まったときは、無理せず、食品やサプリメントなどでCoQ10を補給するのもひとつの手と言えそうです。

コエンザイムQ10を「ヨーグルト」でおいしくに摂取

「還元型コエンザイムQ10」を気軽に摂取できるヨーグルト。「還元型コエンザイムQ10」には、一過性のストレスを感じている方の睡眠の質の向上(ぐっすり眠れること、眠りが深いこと、睡眠中に目が覚めないことなど)に役立つ機能や、起床時の疲労感の軽減に役立つ機能、一過性のストレスの軽減に役立つ機能があることが報告されています。ほのかな甘みがあり、食べやすいのも魅力。カネカ わたしのチカラ® Q10 ヨーグルト¥149

ナカトミファティーグケアクリニック院長

中富康仁

医師、日本疲労学会評議員。大阪市立大学医学部代謝内分泌病態内科学・疲労クリニカルセンターにおいて疲労外来を担当しながら、疲労の臨床・研究に従事した。2014年から大阪市内に疲労や睡眠に特化したクリニックを開設し、診療を行っている。

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