今回は声優・津田健次郎さんのパーソナルを掘り下げます!
仕事、家事、育児…日々頑張る女性の皆さんにご褒美を! そんな想いからスタートした、大人の男性声優の皆さんへのインタビュー連載「女は耳から恋をする」、略して〝耳恋〟。今回は、姉妹メディア「Oggi」と連動して、声優・津田健次郎さんのインタビューや撮りおろしポートレートをお届けします。それぞれ異なる内容・写真を掲載していますので、ぜひOggi9月号も合わせてお楽しみください。
▲今回も、撮り下ろしポートレートと共にインタビューをお届けします。ドラマのワンシーン!? と思わずにいられないクールなワンカット!
「好きな作曲家はハンス・ジマー」——津田さんが普段よく聞く音楽は、映画のサントラ!
スペシャルインタビュー【前編】では、津田さんが出演されている『ONE PIECE FILM RED』にまつわるお話を中心にうかがいました。同作品は、ストーリーの鍵を握る〝歌姫〟ウタの歌唱パートを歌い手・Adoさんが担当していることも大きな話題に。Adoさんが歌う曲への感想を伺うと…
「今までの『ONE PIECE』ではかかってこなかったような曲ですよね。はじめに聴いたときは驚くけれど、どんどん作品の世界観になじんでいく。新鮮でありながら、最終的には物語をしっかりとリードしていく存在になっているのがすごいです」
と非常に冷静な分析。ここで気になるのが、津田さんご自身が普段触れていらっしゃる音楽。よく聴くアーティストや曲などありますか? と質問してみたところ、
「映画のサントラをよく聴いています」と〝映画好き〟で知られる津田さんらしい返答が。
▲情緒と深みを感じさせる津田さんの演技。映画音楽からも多くのインスピレーションを受けていそうです。
「作品よりも作曲家を軸にして、様々な映画のサントラを聴いています。最近はハンス・ジマーが好きで、彼が手がけたシリーズを聴いたり、オムニバスでいろいろなものを聴いたり…。以前、映画の主題歌をよく聴いていた時期があったのですが、それが蘇ってきた感じです」
そんな映画のサントラはどんなときに聴かれているのでしょう?
「外にいるときはイヤホンをしていることが多いので…聴いている時間は長いかもしれません。でも、何かをやっているときに〝ながら〟で聴くことはないですね」
と好きな音楽との向き合い方は、なかなかにストイックな様子。ですが「あ!」と思い出したようにこう一言。
「歩き〝ながら〟とかはあります(笑)」
こんなプチ情報までしっかり伝えてくださるところにも、真面目で律儀な津田さんらしさが漂います。
「これが僕の性質なら、このまま進んでいくのがいいのかも」——多忙な毎日の乗り越え方
実は、昨年の春にもWEB Domaniの「耳恋」企画に登場してくださっていた津田さん。(▶︎当時のインタビューはこちら!)
当時ももちろん大人気。忙しい毎日を送る中で「オンオフを切り替えるのが苦手」「上手な休み方が今後の課題になりそう」と話されていました。
現在はドラマなどの仕事も増え、さらに多忙を極めていらっしゃるのでは…と思わずにいられませんが「ぼちぼちやってます(笑)」なんて言葉を聞くかぎり、あくまでもマイペースなご様子。あれから1年経ち、オンオフの切り替えや休み方に何か変化はあったのでしょうか?
「そんなお話しましたよねぇ。それが相変わらずで、まだ全然上手くないんです」と過去のインタビューを振り返りながら苦笑い。
「ただ、すごく忙しくてもオンオフのメリハリをしっかりつけて頑張っていらっしゃる方がたくさんいますよね。そういう方々を見ていると、オンとオフの切り替えって大事なんだろうなと思うんです。僕も上手な方法を見つけられたらいいのですが…」
そう言って少し考えたあと、
「そもそもオンオフをつけなくていい性質なのかも…という気がしてきました(笑)。これが僕の性質なら、このまま進んでいくのがいいのかな」
効率的なタイムマネジメントなど、忙しい毎日を上手に乗り切る術は山のようにあるけれど、きっと何よりも大切なのは自分に合った働き方を身につけること。これまでのキャリアを通じて自然に体得してきた〝自分らしさ〟こそが、現在の津田さんの活躍を支える土台となっているのかもしれません。
▲どんな場所も〝自然と〟津田健次郎の世界に染め上げてしまう…それは津田さんが自分らしさを無理なく発揮しているからなのかもしれません。
先の質問で「よく映画のサントラを聴いている」と教えてくださった津田さん。もしかしたら、サントラを聴くことで無意識のうちにオンオフを切り替えている可能性も…?
「あ、そうかもしれませんね。クラシックや歌詞がある曲を聴いていたこともあったのですが、情報量の多さに疲れてしまう感覚があってサントラに切り替えたんですよ。クラシックはやや劇的すぎますし、歌詞があると脳が動きすぎてしまう。だけどサントラは、自分の思考の邪魔になりすぎずに音楽を楽しめる。ちょうどいい塩梅なんです」
「実際のところ、読者の皆さんはどうされているんでしょう…?」と津田さんがこちらに問いかける場面も。おすすめのオンオフ切り替え術、上手な休み方のコツなどありましたら、ぜひ本記事の告知ツイートにコメントをお寄せください!
教えて津田さん! ちょっと気になる3つのQ&A
インタビューの最後は、ここまでとは少し趣向を変えた3つの質問にお答えいただきました。何てことない質問の先に見えてくる、津田さんの〝素〟がとっても魅力的なんです!
▲【Oggi9月号掲載写真を特別に公開!】Oggi9月号には、本記事とはまた異なるインタビューとポートレートが! ぜひチェックしてみてくださいね。
【Q1】今ハマっていることは何ですか?
「もともと映画好きなんですが、今また改めて映画が好きになっているんです。すごくたくさんの作品を観ています」
最近のおすすめ作品を教えてください!
「『ベルファスト』ですね。ぜひご覧になっていただきたいです。光栄なことに、吹き替えとして参加もさせていただいております」
Q&Aウラ話1
この取材イチ優しく穏やかな声で「映画がまた好きになっている」と答えてくださった津田さん。心から映画を愛されていることが伝わってくる一言でした。
【Q2】最期の晩餐で食べたいものは何ですか?
「あぁ〜……これ、すっごい難しいんですよね……」
今日うかがった質問の中で、いちばん悩まれていますね。
「いちばん悩みます…これは難しい…。だって、最期なんですもんね…?」
食べ物に限定せず、飲み物などでもいいですよ…?
「飲み物……コーヒーを…飲みます………いや、でもこれで合ってるのかな……もうちょっと優しい飲み物のほうがいいような気も…でもコーヒーにしておきます……ハイ、コーヒーで…」
Q&Aウラ話2
最終的な回答は「コーヒー」に落ち着いたのですが、ここにきて他の質問ではあまり見られなかった超お悩みモードが発動。こんなオマケ質問にもとことん真剣に向きあってくださる姿勢に編集部一同感動してしまったのでした…! 苦悩する津田さんの様子は、後日公開するイラストルポで詳しくお届けする予定です。
【Q3】「私、意外に〝●●〟なんです」の〝●●〟に入る言葉は何ですか?
「意外に、というのが難しいですね。でも、〝世間的に持たれているイメージ〟と〝〟自分が思う自分にギャップを感じることはあります。僕、意外に〝ポンコツ〟なんです…」
確かに、きちんとされているイメージが強いです!
「ちゃんとしてそう、と思われがちなんですが、全然そんなことないんです。忘れ物も多いし、片付けもヘタだし、なかなか計画的に動けないし…」
〝ポンコツ〟だなんて、なんだか恐れ多いです…。
「ポンコツで全然大丈夫です! 〝本人談〟と書いておいてください(笑)」
Q&Aウラ話3
肩と眉を下げて申し訳なさそうに「ポンコツなんです」とつぶやく姿が、なんともチャーミング(!?)だった津田さん。想像もしていなかった答えにこちらが少々戸惑っていると「〝本人談〟で大丈夫ですよ(笑)」とすかさず手を差し伸べてくださるところにも、津田さんらしさがあふれていました。こちらの更なるウラ話も、後日イラストルポにてご紹介!
津田さんへのインタビューはこれにて終了。津田さんの素敵さ、感じていただけましたでしょうか? 次回からは、この撮影・取材の裏側をイラストルポ形式でお届けしていきます。順次公開していきますので、引き続きお楽しみに!
『ONE PIECE FILM RED』全国公開中!
<ストーリー>
世界で最も愛されている歌手、ウタ。
素性を隠したまま発信するその歌声は”別次元”と評されていた。
そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。
色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、
そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきた
ルフィ率いる麦わらの一味、
ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、
今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。
物語は、彼女が”シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す—。
「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。
ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。
音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。
原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:谷口悟朗 脚本:黒岩勉 音楽:中田ヤスタカ キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将 美術監督・美術設定:加藤浩
色彩設計:横山さよ子 CGディレクター:川崎健太郎 撮影監督:江間常高 製作担当:吉田智哉
田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー 宝亀克寿
名塚佳織 Ado 津田健次郎 池田秀一
公式サイト/公式Twitter
©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
声優
津田健次郎
つだ・けんじろう/6月11日生まれ、大阪府出身。声優としての主な出演作に『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』海馬瀬人役、『ゴールデンカムイ』尾形百之助役、『呪術廻戦』七海建人役など。昨年はTBS系ドラマ『最愛』での刑事役も話題に。映像監督や作品プロデュースなどでも活動している。
メガネ¥35,200(Eye’s Press〈BJ CLASSIC COLLECTION〉) その他/スタイリスト私物
撮影/中村和孝 スタイリスト/小野知晃(YKP) ヘア&メイク/勇見勝彦(THYMON) 構成/旧井菜月