重要文化財に泊まれる!? 大正レトロを味わえる【銀山温泉】
祖父の代から3代にわたり史学科出身、“ラグジュアリー”よりも“ヴィンテージ”という単語に心惹かれる筆者が先日訪れ、再訪を熱く決意した山形県の温泉地、“銀山温泉”。国内の人気温泉宿として名を馳せるこちらの温泉街、なんといってもまずはじめに特筆すべきは、ご覧ください!この風景。
大正末期から昭和にかけて建設された温泉街は、昭和61年に制定された保存条例により、令和の今なお色濃く残る伝統的な佇まい。最寄りの駅からバスで15分ほどの山あいに広がる仙境に、温泉や食べ歩きグルメ、自然などの見どころがギュッと密集しているので、小さな子ども連れでも徒歩圏内で存分に楽しめてしまいます。
ガス灯が灯る夜の景色も情緒たっぷり。
立ち並ぶ宿一つ一つが少しずつ異なる魅力をはなっており、今後一つずつ順番に訪れていきたい…!という野望を抱くほど、どこも素敵な雰囲気。なかには国の重要文化財に指定されているお宿もあり、歴史的なにおいのするもの全般に至福の喜びを感じる筆者としては、ぜ、ぜひとも泊まってみたい〜〜!!
今回家族でお邪魔したのは古勢起屋本館さんというお宿。今年夏にリノベーションを行っていることもあり、アンティークさと新しさが混じり合ったなんとも快適な空間でした。
温泉でひとっ風呂浴びて、湯冷ましがてら温泉街をぶらぶらとご当地グルメを楽しみながら散歩するもよし、10分ほど山の方面に足を伸ばして迫力ある白銀の滝を見に行くのもよし。
さらにそのまま山を登っていくと江戸時代初期に大銀山として栄えた“延沢銀山”の銀坑洞跡に探検気分で足を踏み入れることも出来、コンパクトなエリア内で1泊2日の滞在中全力で楽しませて頂きました。
家族連れで海外旅行はまだなかなか行きづらい今、国内で思いきり非日常な雰囲気に触れられるのは今だからこその贅沢。夏休みは旅行に行き損ねた…という方、目も心もリフレッシュしに訪れるのはいかがでしょうか?
Domanist
杉本緑
1児の母。洋服への愛が高じてアパレル業界へ飛び込み、某アパレル会社で企画、生産に携わる。舞台や落語などの芸術鑑賞で自らの感性を刺激。娘との日常を描いたユニークなイラストもSNSで発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/green_sgmt/