トイレ掃除で、ノズルまで掃除している人は半数以下
温水洗浄便座のノズル、みなさんはどのくらいの頻度でノズルのお掃除をしているのでしょうか。ライオン株式会社でトイレ掃除の実態を調べたところ、日常的な掃除でトイレのノズルを掃除している人は、温水洗浄便座保有者の約45%。半数以上の人がノズル掃除は普段の掃除ではなく、「気合いを入れた掃除のときだけ」と答えたそうです。
その「気合いを入れた掃除」で「どのくらいの頻度で掃除しているか」を見ると、月に1回以上が40%、2〜3か月に1回が30%と、あまり頻繁に掃除しているとは言えないのが実情。そこで、トイレ掃除で忘れがちなノズルのお手入れ方法を、ライオン株式会社 リビングケアマイスターの吉井和美さんにうかがいました。
トイレのノズルの掃除方法の「基本」
ノズルの掃除をする際は、必ず取扱説明書を確認しましょう。ここでは、基本的なトイレのノズル掃除方法をご紹介します。
【自動お手入れ機能がついている場合】
「ノズルの自動お手入れ機能(機種によって名称が異なります)を使って、ノズルを自動的に洗浄します。ボタンを押すと、自動的に水やお湯などが出て、汚れを洗い流してくれます」(吉井さん 以下同)
【自動お手入れ機能がついていない場合】
「下記の方法でノズルを出し、トイレットペーパーまたはやわらかい布に中性のトイレ用ふき取りクリーナーをつけ、ノズルをこまめに拭きます」
「温水洗浄ノズル」の掃除手順
1.掃除ボタンを押してノズルを出す
「『ノズルそうじ』ボタンを押して、ノズルを出します。ノズルの出し方は機種によって異なるので、取扱説明書を確認しましょう」
2.ノズルをふく
「トイレ用ふき取りクリーナーをかけたトイレットペーパーか、やわらかい布でふきます。強い力で押すと、曲がったり外れたりするおそれがあるので、片方の手で下を支えながら、やさしくふいてください」
3.気になる汚れはミニブラシでこする
「気になる汚れがついているときは、ノズルやノズル収納口の周辺をミニブラシでこすりましょう。このときノズルを強く押したり引っ張ったりせずに、軽い力でこすります」
4.ノズルを収納する
「最後に、『ノズルそうじ』ボタンを押して、ノズルを収納します」
毎日お掃除したいポイントは「ノズル周辺」
「ノズルは格納されているので、直接尿ハネ汚れがかかることはありません。むしろ注意すべき場所はノズルの周辺です。ノズルが出入りする場所のカバーを中心とした便器の奥の方は、男性が立って小用をした時に最も尿が飛び散りやすいところです。立って小用をするご家族がいる家では、ノズル周辺も中性のトイレ用ふき取りクリーナーとトイレットペーパーで毎日こまめに掃除しましょう。便座の奥の方は構造が複雑なので、機器に直接トイレ用ふき取りクリーナーを吹きかけずに、トイレットペーパーのほうに染み込ませて使いましょう」
「今までノズルを掃除したことがない」という方! ぜひ今年の大掃除は細部までお手入れして、トイレのきれいをキープしましょう。
ライオン株式会社 リビングケアマイスター
吉井和美
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験。豊富な知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすく伝えている。