【目次】
浴槽掃除がラクになる4つのコツ
洗うのが大変な浴槽掃除も、ちょっとした工夫で簡単にきれいにすることができます。大掃除に限らず、毎日のお掃除にも役立つポイントを、掃除のプロであるライオン株式会社 リビングケアマイスターの吉井和美さんに教えていただきました。
1.お湯を抜いたらできるだけ早く浴槽を洗う
「浴槽の汚れは、乾いてしまうとこびりついて落ちにくくなってしまいます。お湯を抜いたら、汚れが乾かないうちにお掃除をするだけで、汚れの落としやすさはグンとアップします。生活スタイルによっては、湯を抜いてから掃除するまで時間があいてしまうということもあると思いますが、その場合は、こびりつく汚れを減らすためにも、湯を抜いた時に、浴槽をシャワーでさっと流すことだけでもしておきましょう」(吉井さん 以下同)
2.洗剤をスプレーするときは、腕を横にスライド
「上の写真は、『ルックプラス バスタブクレンジング』使用時の様子。腕を横に約1mスライドさせながらシューッと洗剤をかけるのがコツです」
3.洗剤をかけたら、少しの間そのまま待つ
「洗剤をかけたら『すぐにこすり洗いする』のが習慣になっている方は、ちょっと見直してみてください。洗剤をかけてから少しの間 (※) そのままにしてからこすり洗いすると、洗剤がより効果的に働き、汚れが落ちやすくなります」
※ 数十秒~数分程度。放置する時間は製品によって異なるので、表示を確認してください。
4.早くすすぐコツ
「すすぎの時、泡がなかなか切れないとちょっとイライラしますよね。できるだけ早く泡を切るには、ちょっとしたコツがあります。まず、浴槽壁面の泡をシャワーですすいだ後、浴槽の底に集まった泡を、排水口に追い込むように、泡の周囲からシャワーをかけるようにしてすすぐと良いですよ」
「お風呂の蓋」の洗い方は!?
普段、念入りに掃除することが少ないお風呂の蓋も、大掃除にはきちんとお手入れしたいもののひとつ。そこで、掃除の手順と注意すべき点を聞きました。
「まず、蓋を洗い場に立てかけ、浴室用洗剤をスプレー。スポンジでこすり洗いします。蛇腹状のふたは凹凸があって洗いにくいので、ふたをロール状に巻いて少しずつ回しながら洗っていきます。その後、流水でよくすすいで乾かしましょう。
上記で落とせない黒ずみ汚れは、黒カビの可能性があるので、塩素系のカビ取り剤を使います。同様に洗い場に蓋を立てかけ塩素系のカビ取り剤をスプレーし、数分置いた後(放置時間は表示に従うこと)こすらずに洗い流します。カビ取り剤は自然にたれてくるので、横方向にスプレーすれば楽に全面を覆うことができます。(カビ取り剤を使うときは、上記の浴室用洗剤をすすぎ流し乾かした後に使ってください)
それでも落ちない黒ずみ汚れがある場合は、ススなどのミクロな汚れの可能性もあるので、クリームクレンザーをスポンジにつけ、やさしくこすり洗いしてみてください。クレンザーを使うときは、傷がつかないよう力加減に気をつけながら使いましょう」
塩素系カビ取り剤を使うときは注意事項を必ず守って!
「塩素系カビ取り剤を使う時は、眼鏡・掃除用手袋・マスクを着用し、換気の良い状態で掃除をしてください。また、酸性タイプの製品や食酢・アルコールなどと混ざると、有害なガスが発生して危険なため、混ぜたり、一緒に使ったりしないでくださいね」
コツを掴めば面倒な浴室掃除もラクにお手入れできるはず! 普段、スルーしがちなお風呂の蓋もしっかり洗って、きれいな浴室をキープしましょう。
ライオン株式会社 リビングケアマイスター
吉井和美
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験。豊富な知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすく伝えている。
こちらの記事もたくさん読まれています
お風呂の「白汚れ」はお財布に入っているアレでそぎ落とす!【1日1か所ゆるっと大掃除】
お風呂を出る前の水シャワーはNG! 浴室に「カビ」を生えさせない方法