美容のプロこそ、実は「一本勝負」だったりする。 なぜ1本でいいのか? 本当に1本でいいのか!? 夏の保湿の真実を暴く衝撃トークがここに。
夏は1本で全然いい! 要は潤えばいいんだから。
もりた:いろいろ使えって人もいるけれど、究極は夏の保湿は1本でいいですよ。
木更:スキンケアは何を使うかより、どう潤わせるかだよね。
もりた:皮膚科で水モノ出されることあります? 基本は軟膏ですよ。ドクターズコスメだって、クリームとかバームとかの単品主義が多数派。津田先生の「ドクター津田コスメラボ」もそうだし。城野先生の「ドクターシーラボ」もゲルにすべてが凝縮されている。
木更:確かに。フランスなどの元祖美容先進国では、硬水というのもあるけれど、化粧水は洗顔代わりで、朝も夜もクリームオンリーだもんね。日本にも、コスメデコルテやアルビオンなどのように乳液ファーストのブランドは、意外に多い。
もりた:そもそも肌は水を吸わないから、水だけだと弾いてしまう。一方、肌は油膜で覆われているから、油はよくなじむ。ローションが肌になじむのは、油が入っているからですよ。だから、「一本勝負」にするなら、水と油がバランスよくブレンドされて、化粧水と美容液とクリームの機能がひとつになったような、ジェルローションとかジェルクリームがいいですよ。っていうか、「一本勝負」でいいですよ。
広瀬:私も「一本勝負」と聞いて頭に浮かんだのは、潤いが続くジェル系のアイテムでした。私の個人的な体験ですが、3ステップなどで念入りにお手入れしているときより、1本でシンプルにケアしているほうが調子がいいと感じることも多くて。
木更:実は、私は夏といわず冬も「一本勝負」派。スゴく潤うものを見つけたら、たいていはジェルクリームかクリームなんだけれど、それをたっぷりつければOK。肌の様子を見て、水が足りないと感じたら化粧水をプラスすることもあるし、油が足りないと感じたら、オイルをプラスする。1本が基本のトッピングケアだよ。
〝一本勝負〟はドカ盛り基本! 1本で3本分潤うモノ選びを。
大塚:私は「一本勝負」の日は化粧水にクリームが入ったような保湿液系のローションが定番。それも、3ステップで潤わせているところを1本でまかなうわけだからなんでもいいわけじゃない。1本で3本分潤うものを自分なりに厳選しているつもり。それを、いつも化粧水でも乳液でもなんでも基準の3倍は使うと決めているから、3ステップ分なら3倍×3本で9倍は使うようにしている。
水井:9倍!?
大塚:私の場合、なんでも基本は3倍使いだから!
木更:それは、私も! 1プッシュだったら4~5プッシュはあたりまえ。
もりた:「一本勝負」はドカ盛りが基本ですよ。化粧水+美容液+クリームの3ステップケアが“一汁三菜”なら、「一本勝負」は牛丼や親子丼の“どんぶり物”(笑)。そもそも大胆な発想のスキンケアなんだから、豪快に盛ってわしわし食らうべし! ですよ。
一同:(爆笑)
Domani美容ご意見番
ノーマル~コンビ肌
美容ライター・大塚真里
美容誌を中心に主にスキンケア記事を執筆。肌は普通~混合で水系の潤いケアが好き。
デリケート肌
ヘア&メーク・広瀬あつこ
美容プロがご指名。著書に「-5歳で引き寄せ力UP! スマイルメイク」(世界文化社)。
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トータルビューティアドバイザー・水井真理子
肌の手入れ方法に深い知識をもつ。季節により混合肌だが入念なケアでトラブルとは無縁。
ノーマル~ドライ肌
美容ライター・もりたじゅんこ
スキンケアやインナービューティの記事を執筆。乾燥肌だがお手入れはパーフェクト。
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美容ライター・木更容子
Domaniの美容記事を長く担当する長老。最近特に乾燥肌+年齢ゆえの肌劣化を実感。
Domani2018年6月号『夏の保湿は「一本勝負!」』より
本誌撮影時スタッフ:撮影/恩田はるみ スタイリスト/山本瑶奈 イラスト/shapre 構成/木更容子