「パーソナリティ」とは?
パーソナリティという言葉をご存じでしょうか。パーソナリティは直訳すると「人格」となりますが、この言葉はどのような用語として用いられているのかどうかで、意味合いが異なります。本章では、流通用語とDBM用語、2つの用語としての意味を解説します。
またパーソナリティと似た意味で用いられる、他の単語との違いも説明するため、参考にしてください。
■流通用語としてのパーソナリティ
流通用語としての「パーソナリティ」とは、人の個性や性格、個々の特性といった意味で使われます。イギリスの心理学者・アイゼンクは、科学的な研究の対象としてパーソナリティに興味を持ち、研究を進めたそうです。
同人による定義では、パーソナリティは遺伝的および環境的要因によって形成される「潜在的な行動パターン」とされています。
■DBM用語としてのパーソナリティ
DBM用語(データベースマーケティングやダイレクトマーケティングの専門用語)としてのパーソナリティとは、スポーツ選手や政治家、芸能人など、一般大衆から注目される人々を指します。広告主が広告キャンペーンをおこなうにあたって、製品やサービスの代弁者として、上記の人物を活用する場合は「パーソナリティ・アドバタイジング」と呼びます。
■似た単語との違い
パーソナリティと似た単語に「personally(パーソナリー)」と「character(キャラクター)」などがあります。パーソナリーは副詞として用いられる単語です。パーソナリティが個性・性格といった名詞であるのに対して、パーソナリーは「個人的に〜」「自分自身〜」といった意味で用いられます。
キャラクターは性格・品性といった意味をもつ単語です。パーソナリティよりも独特的な側面を強調する際に使われます。
「学問として」のパーソナリティ
パーソナリティは、心理学で用いられる言葉としても知られています。それでは心理学におけるパーソナリティとは、どのような意味をもつのでしょうか。本章では心理学用語としてのパーソナリティについて、学問のアプローチ方法や知識を身につけた人の活躍場について解説します。パーソナリティについて、多方面から言葉の意味を理解しましょう。
■「心理学」における1分野
「パーソナリティ」という言葉は、人々の独自の性格や特性を指すものです。心理学の文脈では、人の行動や判断に影響を与える考え方や傾向を指します。生まれつきの性格や素質に加えて、家族や生活環境、人間関係などの要因から、パーソナリティが形成されると考えられています。
人々のパーソナリティを理解することは、身体的な疲労や人間関係からくるストレス、トラウマのような長期にわたる心の問題の解決に役立つのだそうです。