「裸一貫」とは?
裸一貫とは、財産も身分もコネも何もないところから、自分の力だけでのしあがって成功をつかんだ人に対して、使われることの多い言葉です。この語句の意味は、デジタル大辞泉では、以下のように記述されています。
【裸一貫】
自分のからだ以外、資本となるものを何も持たないこと。「―から財を築く」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
そもそもなぜ「一貫」という表現を使うのか、疑問に感じる人もいるでしょう。裸一貫の意味や読み方、由来などを解説します。
■「裸一貫」の意味と読み方
裸一貫とは、自分の体以外には資本も何も持っていないという意味の言葉です。「腕一本」「ふんどし一貫」といった表現と共通するニュアンスがあります。読み方は「はだかいっかん」です。
裸一貫という言葉は、ビジネスの世界や政治の世界でのサクセスストーリーなどにも登場するため、目にすることもあるでしょう。「自分の体さえあれば、なんとでもなる」という、ポジティブなニュアンスのある言葉といえます。
■「裸一貫」の由来
「裸」という漢字と「貫」という戦国時代に使われていた貨幣の単位をつなげて、「裸一貫」という言葉が生まれました。
「一貫」とは、戦国時代の一文銭1,000枚のことです。なお、江戸時代には一文銭960枚が1貫とされ、さらに明治時代には10銭が1貫とされました。いずれにせよ、それほど大金ではありません。
「一貫」は、ほとんど何も持っていない状態を表しているといえるでしょう。
「裸一貫」の例文
裸一貫という言葉は、基本的にはポジティブな意味で使われることの多い言葉です。何もない状態から挑戦することは、強い気持ちや覚悟を持っていることの表れともいえるでしょう。ビジネスシーンはもちろんのこと、日常会話の中で登場することもあります。