【目次】
デリック ラトリッジって、どんな人?
/Who is Derrick Rutledge?
1961年、アメリカはワシントンD.C.生まれのデリックは、アメリカを代表するセレブリティのスタイリスト兼メークアップアーティスト。彼がメークを担当するセレブの中には、「世界で最も影響力のある女性」と言われるオプラ・ウィンフリーや前アメリカ大統領夫人 ミシェル・オバマなど、そのクライアントリストに名を連ねるのはとにかく超大物ばかり…!
“He makes everyday your prettiest day, and every woman is looking for her prettiest day.”
「女の子はいつでも可愛くありたいものでしょ? デリックはその夢を叶えてくれるのよ」。これはオプラがデリックについて語ったときにこぼした一言。
世界で最も影響力のある女性にこんな褒め言葉を言わせてしまうだなんて…、私もメークしてもらうのが楽しみ!!
▲ オプラ (右) とデリック (左)、第75回 ゴールデングローブアワードにて。
「日本で作品をつくりたい」というデリックたっての希望で実現した今回の撮影。彼自身、初挑戦となる着物のメークとあって、スタッフももちろん気合い十分。撮影数日前にはフォトグラファー、ヘア、スタイリスト、そして私も含めてメークと着物のバランス、そしてヘアとのバランスについて綿密な打ち合わせが行われました。
いよいよ、撮影当日! のはずが、なんと…
この日は大型台風が、関東&撮影時間をモロ直撃!!!との予報だったため、みんなハラハラドキドキ…。でも太平洋を越え、日米の晴れ男&晴れ女が集結した結果 (?)、台風もそそくさと尻尾を巻いてどこかに消え、無事朝から撮影決行!!
スタジオには豪華スタッフが大勢集結! メーク中もchitchatが止まらない!
少し靄がかかった生ぬるい空気の中、都内某所の小高い丘にそびえる日本家屋での撮影は、まるでタイムスリップをしたかのよう。昔から時代劇が大好きな私、現場に着いた瞬間から、こっちの欄間やあっちの縁側、そして2階に続く急勾配の階段に大興奮… (静かに、ね)!
そんな情緒溢れる古き良き日本を醸し出す空間をあちらこちら徘徊している内に「Make up time」! お待ちかね、いよいよヘアメーク開始!
メークするデリックもメークされる私も、そしてまわりで様子を見守るスタッフも、みんな最初はちょっと緊張気味。
でも徐々に雰囲気は和み、会話がはずみ始めたところで、スタッフのひとりがBGMでオーケストラをかけたんです。すると、元々オペラ歌手でもあるデリックは機嫌よくそれに合わせハミング開始。そしてまたこのハミングが半端じゃないうまさ!! メロディーにのるように足元もどんどん軽快になり、そして仕舞いにはピッコロのピロリロリロリ〜♪のリズムに合わせ、プレストパウダーをつける手先のブラシも小刻みにピロリロリロリ〜♪ 本人も私も、そしてまわりのスタッフも一同大爆笑!
肌を整えてくれたのは、Made in Japan のこのアイテム!
今回の撮影にモデルとして参加させていただくこと以外に、美容エディターの私が楽しみにしていたことがもうひとつ。
それはデリックのメークアイテムのチェック!
早速、ドレッシングテーブルにズラーーーっと並べられたアイテムの数々を興味津々に見入っていると、見覚えのある赤のパッケージを発見。
これは、日本のブランド 江原道 (KohGenDo) !
江原道 (KohGenDo) マイファンスィー モイスチャーファンデーション (クリームタイプ) 全9色 20g 4,800円
独自の美容研究と技術によって美肌効果を高める化粧品の開発を行なっている江原道のアイテムはデリックも大のお気に入りで、オプラのメークのときにもこのモイスチャーファンデーションを使っているんですって。自然なコントゥアリングのために、デリックは普段、色を3〜4種類くらい使うことが多いのだとか。ちなみに私が今回使ったのは、012、013、002、そして003の4色。
さて、そうしているうちにメークもついに完成!
思い描くは「狐の嫁入り」!? 思わず…コンッ。
着物に着替え、2階の撮影スポットへ向かうと、そこに広がっていたのは、背丈ほどある大きな窓をすべて開け放った30畳ほどの和室。台風が過ぎ去ったあとの静かな空は、一面真っ白でまるで大きなレフ板のよう!
ここで最後の仕上げとして、髪の毛に生花を盛り、撮影スタート!
縁側空間に腰掛けてみたり、木の手すりに寄りかかってみたり、はたまた畳に座り込んでみたり…。撮影が行われた8月初旬のこの日はとても暑い日だったのですが、そんなことを忘れてしまうほど、すっかり撮影にのめり込んでしまいました。
そして最終的に仕上がった1枚がこちら
時が一瞬止まったような、タイムスリップして別空間と繋がったような、ちょっと人間離れ (!) したような、そんな不思議な力を感じる作品!
I love it 🙂
▲ 今回の撮影の取材のため、来日していたKohGenDo US 代表のディビット (David Dunne) とアメリカのビューティ誌 NEW BEAUTYの編集長 エミリー (Emily Dougherty) と共に。
今回見たこと、聞いたこと、そして感じたことを胸に、これからもビジュアル・エディターとしてもっと成長していけるよう精進いたします…と心に誓ったのでした。
※ 本日 (2018年10月1日) 発売のDomani 11月号 (P. 178〜183) のスキンケア特集でもこちらの作品をご紹介させていただいているので、是非チェックしてみてくださいね!
江原道 KohGenDo
江原道 KohGenDo INSTAGRAM
撮影/中川真人 (3rd) スタイリスト/JURIKA.A 着付け/山田浩子 ヘア/TETSU メーク/Derrick Rutledge 構成・モデル/有田千幸
ビジュアルエディター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て34歳で美容エディターに転身。現在はビジュアル・エディターとして元会社員ならではの実用目線を活かした記事をWEB、誌面、インスタグラムで配信。身長170cm。ワインエキスパート。 ● 有田千幸ってこんな人 ● IG: chiyuki_arita_official