パク・ソジュン『梨泰院クラス』は人生についていろいろなことを考えさせてくれ、教訓を与えてくれた作品
東京・大阪で開催され、大熱狂の中幕を閉じた、俳優パク・ソジュンさんの7年ぶりとなるファンミーティング『2024PARK SEO JUN FANMEETING “ソジュンシ(時)”』。東京でのファンミーティング開催前に開かれた記者会見の様子を全文レポでお届けします。
ーー 7年ぶりのファンミーティングの開催となり、大勢のファンのみなさんと会うのは本当に久しぶりだと思いますが、ソウルでのファンミーティングを終えて、いかがでしたか?
7年ぶりにファンの皆さんに会う場なので、本当にたくさんの準備をしました。とても緊張しましたが、とても楽しかった反面、心残りもある、そんないろいろな思いが交差する時間でした。韓国のファンミーティングが終わり、幸いにもまた日本に来ることができ、日本のファンの皆さんと会う機会が設けられて本当に光栄です。今日は素敵な時間を過ごしたいなと思っています。
ーー今回のファンミーティングの “ソジュンシ(時)”というタイトルをご自身でつけられたと聞きました。どのような意味が込められているのでしょうか?
どんなタイトルにしようか本当に悩みました。ファンミーティングは、ファンの皆さんとの出会いであることがすごく重要なポイントだと思っています。 日頃、ファンのみなさんが、僕が生まれた時間をとても大切にしてくれていることを知り、時間という単語についていろいろ考えてみたんです。 だからファンミーティング自体を、時間について振り返る、また、共に過ごした時間について考える、そういった思いを込めてこのタイトルに決めました。
ーー今までご出演された作品はどれも本当にたくさんの方から愛されています。今まで出演した作品の中でひとつエピソードを決めるのは難しいとは思いますが、記憶に残っているエピソードがありましたら教えてください。
全ての作品が僕にとって本当に大切な思いが込められいるので、どれが最高の作品であったということをお話しするのは難しいですが、ドラマ『梨泰院クラス』は日本のファンのみなさんがたくさんパロディをしてらっしゃったことを体感できました。 その時期はコロナ禍だったので、直接体感することはできなかったんですが、本当にたくさんの方から愛されていることを知りました。また、私が(パク・セロイの)役柄で非常に短いヘアスタイルだったんですが、その髪型がすごく流行するとは思っていなかったんです。でも、パク・セロイに対して本当にたくさんの方が愛情を示してくださり、韓国のみならず日本でもこのように愛されていることを体感しました。
ーー『梨泰院クラス』という作品はソジュンさんにどんな風に心に残っている作品なのでしょうか。
作品をやるごとにさまざまなことが僕の頭の中に残りますが、僕は作品で役を演じるとき、作家さんの“作品を作った意図”をよく考えるようにしています。この作品を通して得られる教訓は何なのか、そういったことが非常に多い気がしています。『梨泰院クラス』を通して得た教訓は「初心を持って生きる人生」が大切であるということ。「人が違うと言っていても自分が信じている価値観を大事に、勇気をもって物事を進める」。そういったことを話しているストーリーだと感じましたし、そこに共感することができました。 そして、この作品を通して「自分自身はこういう思いで生きているだろうか?」とたくさん考えることができたんです。人生についていろいろなことを考えさせてくれ、教訓を与えてくれた作品となりました。
ーーソジュンさんが出演された作品がリメイクされていることについてどうお考えですか。
本当に光栄なことだと思っています。リメイクされるということはそれだけたくさんの方に愛された。だからリメイクされた。それだけ関心を持ってくださったということで光栄です。これからどの作品がリメイクされるかわかりませんが、常に一生懸命頑張らなければと思っています。これから日本の作品が韓国でリメイクされたときに出演してみたいという気持ちもあります。
ーー日本の作品もご覧になりますか
時々見ています。以前、『First Love 初恋』についてお話ししたことがありますが、それ以外にもOTT(映像配信プラットフォーム)で観ることができる作品をいくつか拝見しています。
ーーソジュンさんが今後、やってみたい役や出演してみたいジャンルというのはありますか。
悪役をやってみたいなど、いろいろなことを考える時期がありました。でも最近は、僕が何らかの作品を演じ、その作品に出演することは「縁」だと思うんです。 偶然にも僕がその作品に出ることになったこと、また共演者の方やスタッフの方と一緒に、作品を共にすることができることはすべて「縁」。これはわざわざ作ろうとして作ることができないものだと思いますし、最近はこのように考えるようになりました。この時期に大衆の皆さんが望んでいたこと、この時期に僕が望んでいたこと、それこそが色々悩むことよりも重要な気がしています。これから僕が何らかの作品を選択をしたときに、「あぁ、パク・ソジュンがこういったことについて悩んでいたな」と考えていただけるとうれしいです。
ーー作品以外に、興味のある日本の文化や食べ物などはありますか?
日本の文化の中で好きなもののひとつに「匠の精神」があります。ある人が持っている能力を尊重し、リスペクトをし、ファッションやアートなどをずっと愛し続けていく、そういったファンの文化もとても素敵だなと思うんです。匠の精神を尊重する文化があるからこそ、長い間歴史が維持されているんだと思いますし、本当に素敵な文化だと感じます。
ーーソジュンさんこそ「演技の匠」だと思いますが、今回の来日では東京、そして大阪でのファンミーティングとなりますが、日本の好きな場所があれば教えてください。
以前、家族と一緒に北海道に旅行したことがあります。冬に行きましたがとても素敵な記憶として残っています。 だからいつかまた行ってみたいと思っているんです。僕はグルメが好きなので、日本のお酒やその地域でしか経験することができない食べ物などを経験してみるのもとても素敵だなと思っています。日本には本当にたくさんの地域があり、大阪は日本の大都市の中のひとつだと思うんですが、実は今まで1度も大阪に行ったことがないんです。だから今回とても楽しみにしています。 宮崎に行ったことがありますが、それ以外にも地方にたくさんいいところがあるので、時間があれば短い時間でもいいから、たくさん旅してみたいと思っています。
ーー今回の滞在の中で、これ食べてみたいなという日本の食べ物はありますか。
日本に来たら(その土地の)代表的な食べ物は1度は食べて帰国しているんじゃないかと思います。今回大阪に行くのは初めてなので、とても楽しみにしています。
ーー日本のファンの皆さんに一言お願いします
まずは感謝の気持ちでいっぱいなことを伝えたいです。以前からファンのみなさんからファンミーティングをしてほしいという声が非常に多く、その思いが僕の心の片隅にありながらも、それができずにいたので心残りだったんですが、ついにみなさんに会う時間ができ光栄です。みなさんの応援、声援、愛情に心から感謝をしている気持ちを伝えたいです。
取材MEMO
MCの方から褒められると照れながら謙遜したり、通訳さんが通訳している様子を一生懸命聞いて頷くなどとにかく真摯なソジュンさん。会見中に、時折ほおを膨らませるキュートな仕草も見られました。また、会見はMCの方が質問する形で進行したのですが、会場にいる報道陣を一人一人を見ながら時おり笑顔を覗かせたり、質問に答えていく優しさたっぷりなソジュンさん。そして、フォトセッションでは日本の報道陣があまりに静かすぎてどうしていいかわからず戸惑う姿も(笑)。またカメラマンからの「ポーズをください」というリクエストにハートをして応えると「ハートじゃないポーズで!」と言われ、背中をむけるひと幕も。記者会見でも「朝早くから貴重な時間をさいて来てくださった記者の方にも心から感謝いたします」と報道陣への感謝も伝えてくれるなど、バラエティ番組(リアリティ番組)「IN THE SOOP フレンドケーション」「ソジンの家」などでもそのパーフェクトな人柄が注目を集めていますが、まさにその姿通りの素敵な人柄が溢れまくった会見となりました。
※本記事は2024年9月3日に公開されたOggi.jpと同内容になります。
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