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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2019.12.18

派手な彼女にフラれ、地味な彼女と付き合った途端に強引に結婚に持ち込まれた話〜次郎くんの場合vol.3【バツイチわらしべ長者】

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。2度の離婚を経験し、それでも幸せになることをあきらめない、次郎さんの物語、第3回。

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付き合っていた彼女の勘違いで結婚する羽目に!?

次郎くんの一度目の結婚は、30歳のとき。彼が音楽業界でちょっとしたブレイクをした頃のことでした。

前回のお話はこちらから

次郎くん:みんなにかわいいって言われる、派手なタイプの彼女にフラれた直後で。落ち込んでたし、「俺にはモテるタイプの女の子は合わないな」って思ってたんだよね。

そんなときに出会ったのが、音楽仲間の後輩のアシスタントだったB子さん。次郎くん曰く、「ちびまる子ちゃんとか天童よしみさん似の小柄な女の子」。田舎で育った地味なタイプの彼女と居ると、次郎くんの気持ちは落ち着いたそう。

が、そんな地味な外見とは裏腹に、いざ付き合うことになったら、実は彼女は後輩の愛人を長年やっていたことが判明。次郎くんは後輩とB子さんを取り合うことに。

ある日、B子さんから「彼が、今の彼女と別れるから次郎さんとは別れろってしつこいの。どうしよう」という相談を受けた次郎くんは、「何言っても通じないなら、俺たち結婚を前提にお付き合いしてるって言っちゃえよ」とアドバイス。

すると…。

彼女はそれをプロポーズだと勘違いし、速攻で両親に報告(!)。

→「今まで彼氏もいなかったのに結婚ってどういうこと?どういう人なのか一度家に連れて来なさい」と親に言われ、次郎くんは彼女のご実家に連行されてしまったのでした。

次郎くん:家に行ったら、家族全員集まってて、ほぼ結納みたいな感じになってて。彼女は27歳で、結婚願望強かったんだよね。だけど俺も若かったから、「結婚って勢いっていうから、こういうのもアリか。ダメなら別れればいいっしょ」くらいに思っちゃたんだよねえ。

―お人好しな次郎くん。完全に、彼女の「策」にヤラれてます(笑)。

結婚後に、妻が鬱病だと打ち明けられたら?

だけど実はこの結婚を決めたのには、彼にもメリットがあると思っていたから。交際当初は、優良企業の正社員だったB子さんの方が次郎くんよりお給料があったのです。何かあるたびにB子さんは次郎くんに、「何かあったら食わしてやるから」と言っていたそう。

次郎くん:それが…。結婚したらいきなり「働きたくないから会社辞めるね」って。元々彼女の夢だったデザイナーで独立したいって言われたんだよね。

同じタイミングで、B子さんは自分が鬱病にかかったことをカミングアウト。

私なら目の前が真っ暗になってしまいそうなシチュエーションなのですが、ポジティブ・シンキング・メンの次郎くんは、「家族で読む鬱病のしおりみたいなのを渡されたんだけどさ、俺、本読むの苦手だし、『気持ちでなんとかなるっしょ!』って。甘くみてたんだよね。

―次郎くん、何だか色々展望が甘すぎるぞっ(涙)!!

さあ、鬱病の彼女に半ば騙されたような形で結婚に持ち込まれてしまった次郎くんの結婚生活がどうなったのかは、次回に続きます!

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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