【目次】
交際1か月のスピード婚の弊害とは
結婚は勢いとは言うけれど、交際わずか1ヶ月で妊娠し結婚。これでは相手のことをよく知る時間がなかったのかもしれません。
前回のお話▶︎交際1か月でアラフォー婚!育児をしないクラブ通いの夫とスピード離婚した話
百恵さん:バーを経営している彼は、付き合ったときはやりたい夢に向かって実行しているところが魅力だったんです。私は今までサラリーマンと付き合ったことがなくて、いつもクリエイター気質の人と付き合って来た。Aさんも、新しいことにチャレンジし続けるところと、客商売だからコミュニケーション能力に長けているのがいいな、って。
けれど結婚してみると、人前で明るいからといって家でも明るいわけではないこと、経営しているお店は親の出資だったことがわかり、「何だか思ってた人と違う」ということが次々に発覚。
百恵さん:私が育休中でお金がなかったので彼に生活費を出してもらっていたのですが、それも実はキツかったらしくて。かっこつけて言い出せなかったみたいで、結局、家族としてのスイッチが入ってなかったから、大事なことも腹を割って話せなかったのがいちばんダメだったんでしょうね。
経済的な事情も含め、お互いのダメなところを見せ合う前に結婚してしまったことがお互いの首を締めていた、と百恵さん。
そんな夫のAさんに優しくなれず、「相当詰め将棋してしまった」結果、夫からは「子供のことは好きだけど、君のことは好きじゃない」というキツ〜いセリフを吐かれ、離婚することに。
こちらも離婚は考えてたとは言え、相手から切り出されたことはかなりショック。そしてお金にルーズな夫からきちんと養育費をもらうために、あえて家庭裁判所に持ち込み、調停員と話し合った結果、公正証書で月々の養育費を払うことを誓約してもらって離婚が成立しました。
百恵さん:そのときに、家財道具は全部置いて行ってもらうことも取り決めたんです。
母ひとり、子ひとりになった百恵さんが最初にしたのは、今の広い部屋に住むため、友達と同居をスタートさせたこと。
ちょうどマンションの更新時期だった友人に「一緒に住まない?」と声をかけ、そこからは、同居相手が変わりつつも、常に「子供とふたりきりにならない」同居生活をしているそう。
それには、ファミリータイプの広い部屋に住みたいという希望のほかに、もうひとつ理由があったのです。その理由と、母娘プラスひとりの共同生活のリアルについては、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。