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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2021.05.05

DV夫が見せていた、結婚前の危険な兆候 その1 〜渚さんの場合Vol.2

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。結婚した途端、仕事も行かず暴力を振るい始めた夫と結婚した、渚さんの物語、第二回。

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同棲中から、突然キレることがよくあった

前回のお話▶︎みんなの人気者、ジャニーズ似イケメンが結婚したらDV夫に豹変!

結婚した途端仕事に行かなくなり、暴力を振るい始めた夫。明るくて人気者の彼が、まさかDVだなんて…。そう思った反面、実は結婚前から渚さんがおかしいなと思った兆候がいくつかありました。

渚さん:交際してすぐに、彼が住んでいたアパートで同棲を始めたんですが、結婚前から仕事を1週間休んだりしたことがありました。それと、たまにプチッとキレることがあったんです。

さかい:具体的にはどんな風にキレるんですか?

渚さん:彼が出張に行くときに車で空港まで送ったんですが、「家に忘れ物した」と言うので戻ったんです。その途中で私が道を間違えたら、すごい勢いで声を荒げて怒られて。まだ時間に余裕もあるのに、顔を真っ赤にして怒鳴られました。そういう、予期しない出来事が起こると動揺するみたいで。怖くて何も言い返せなくなりました。

普通ならそんな風に怒られた時点で別れを考えてしまいそうですが、DV男性の典型的なパターンで、キレたあとには必ず優しくなり、イケメンの彼に優しくされると渚さんも言いくるめられてしまったそう。

渚さん:そのときも、出張先から電話してきて「さっきはごめんね」って。

ここで湧いてきた疑問は、今までの彼女にも彼は暴力を振るっていたのか、ということ。

さかい:今までの彼女とは長続きしてたんですか? 彼の本性がバレたらフラれてしまいそうですが…。

渚さん:前の彼女とは1年くらい続いてましたね。でも、向こうもDV気質だったみたいで。寝ているときにナイフを突きつけられたりして、ケンカも激しかったようです。

よく言えば感情表現が豊かというか、激しいのでしょうか。愛情表現も激しくて、渚さんは別れる瞬間まで、自分がとても愛されているということを強く感じていたそう。だからこそ、暴力を振るわれてもなかなか別れられなかったのですね。

そしてもうひとつ、渚さんが本当に「この人はヤバいかも」と感じたのは、彼のお母さんとの関係でした。

Aさんが暴力を振るってしまったのも、幼い頃の生育環境が大きく影響していたのです。

渚さんが「とにかく非常識だった」と語る彼の母親は、一体どんな女性だったのでしょう。そのお話は、次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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