【目次】
DV夫から結局慰謝料は取れず…
前回のお話▶︎外面がいいDV夫に、私がキレた瞬間
沖縄から東京に単身赴任中に、夜遊びがバレてキレた夫から鬼電の果てに、着信無視してたらついに職場にまで電話がかかってきてしまった渚さん。
今まで、DVにもすぐに仕事を辞めてくることにも耐えていた彼女も、これにはさすがにガチ切れし、結婚3年目にして離婚を決意したのでした。
渚さん:すぐに弁護士を雇ったのですが、「今後旦那さんからの連絡はすべてブロックしてください。今まで彼がしてきたことを考えれば、絶対に裁判に勝てるから」と言われたんです。だけど実際は要領が悪い弁護士だったみたいで、結局、物理的証拠がないので彼のDVが立証できなかった。警察にも行ったんですけどね…。
離婚への手続きはペーパーワークが多く、DVの慰謝料も証拠がなくて請求できず…。2か月くらいかかった挙句、調停離婚になると言われたので、一日も早く離婚したかった渚さんは、慰謝料を請求することをあきらめました。
渚さん:そうやって離婚の協議に入っているにもかかわらず、DVで感情が抑えられないタイプの彼は、東京から突然沖縄に帰ってきて。那覇の空港から、鬼電してきたんです。
DVの人は、衝動を抑えられない。だから、電話も相手が出るまで何度もしつこくかけてしまう、ということなのでしょうか…。怖いですね。
離婚の意思が固まっていた渚さんは、彼に別れを告げるために空港へ。
渚さん:東京に帰って行く彼を見送ったあと、涙がすごい流れてきたんです。「かわいそうな人だな」って思っちゃって。
結局、Aさんもヒステリックな母親の元で育ったという、生育環境がDVの原因になっていたのだとしたら、たしかにかわいそうな話ですよね。愛し方、愛され方がわからないと、人は大切な人を失ってしまうのかもしれません。
離婚したら清々するのかと思いきや、まだトラップが。
渚さん:離婚後に、部署異動を命じられたんです。理由は、あのとき夫が職場に電話をかけてきたことでした。今までプライドを持ってやってきた仕事だったのに、左遷みたいな異動でショックでしたね。
離婚後にまで迷惑をかけられるなんて、酷すぎる…。
さて、そうやってバツイチになった渚さんですが、離婚後はかなり奔放な恋愛生活を送っているそうです。楽しそうなそのシングルライフのお話は、次回に続きます!
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。