何が未来につながるかわからない。だから「やりたいこと」を
2021年は、公開映画が2本、ドラマ(放送済み)で5本。今まさに勢いに乗っている眞栄田郷敦さん。Domaniでは、「コーヒーブレイク」をテーマに撮り下ろしをしつつ、素顔に迫ります。忙しい毎日の中で、眞栄田さんがひと息つけるときは、あるのでしょうか?
「僕の日常での原動力は、小さな成功体験の積み重ねです。ちょっといい仕事ができた、いいことがあった…。それがうれしくて、また追い求めていく。その連続で頑張れている気がします。だから、ひと息つくのはほんの一瞬。疲れたなと思ったら少しボーっとして、また次の仕事のために頑張る。その繰り返しです」
写真をもっと見る「ドキュメンタリードラマ」という新しい挑戦
そんな眞栄田さんの最新出演作は、10月8日から始まるWOWOWオリジナルドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』。漫画『キン肉マン』の実写映画化にまつわる謎を追うドキュメンタリードラマで、俳優・眞栄田郷敦として、映画化のプロデューサー綾野 剛さんから映画出演のオファーを受けるところから「ドキュメント」が始まる。オファーの役どころは、綾野さんが「どこかしら郷敦と似ている」という「ウォーズマン」役。
▲第1話より
▲第4話より
「リアルなドキュメントの世界で自分自身を演じるのは、新しい経験でした。現場に行って、メイクもなく衣装も自前のまま、その場でカメラが回って、その場の自分を一日生きて、そして帰る。その結果、自分でも思っていなかった展開になったり、感情をもったり、パラレルワールドを生きているようでした。
面白くなって、(プロデューサーの)綾野 剛さんに予定外の質問を投げかけてみたり、スタッフの予想を覆すことをしてみたり。こんなふうに自分から“仕掛けて“みるのも、初めてのこと。綾野さんならどう返してくるかな、と妄想を膨らませながら考えるのは、楽しいものでした」
▲コーヒーは「ミルク多め」、カフェで待ち合わせするなら「先について待つ」という眞栄田さん。
キン肉マンの魅力にすっかりはまりました
仕立てはドキュメンタリードラマという形だけれど、題材は国民的ヒーロー漫画『キン肉マン』。眞栄田さん自身も、キン肉マンには思い出があり、今回の出演は子どものころのヒーローとの再会となった。
「子どものころ、家に『キン肉マンII世』の映画が家にあって、観ていたことがありました。(2002年の映画『キン肉マンII世 マッスル人参争奪!超人大戦争』)。ドラマが始まるとき、コミックも全巻買って読みました。キン肉マンはおちゃらけやおふざけもあるけれど、悪が正義になる瞬間があったり、またすごく仲間思いだったりするところに、どんどんハマっていく自分がいました。キン肉マンファンの熱量がすごいことは知っていたけれど、自分もその熱量になっていったのです」
さらに、ドラマのエンドロールでは毎回、眞栄田さんのサックス演奏による『キン肉マンのテーマ』を聞くことができる。サックスは中学から始め、プロを目指したこともあるほどの腕前だ。
「ドラマ各回の内容やテンションによって演奏のニュアンスも変えています。『キン肉マンのテーマ』というとアップテンポなものを連想するけれど、ちょっと悲しく、変化をつけて演奏するのは、面白いものでした。使っているのは自分のサックスです」