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LIFESTYLE インタビュー

2025.03.02

【鈴鹿央士】大人になってわかる、ドラえもんが伝える「気持ちの強さ」、「好き」の大切さ|インタビュー

今年も、『映画ドラえもん』の季節がやってきた! 2025年3月7日(金)公開の最新作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』に声優として参加した、俳優・鈴鹿央士さんが、自身の子ども時代を振り返りつつ、見どころを語ります。

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生きていくうえで大事なことなのに、大人になるにつれてつい忘れてしまうもの

山や川を駆け回る
元気な子どもでした

2025年は、『映画ドラえもん』シリーズ45周年! 記念すべきこのタイミングで、声優に抜擢された鈴鹿さん。最新作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』で、物語の重要な役目ともいえる謎多き美術商人・パルを演じます。

──そんな鈴鹿さんには、小学生のころのドラえもんとの思い出があるのだとか。

小学1年生のとき、初めて映画を観て泣いたのが、『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』でした。あんなに心を動かされた経験は初めてで、『ピー助…』って泣きながら、子ども心にドラえもん映画のすごさを実感しました。

それ以前も、テレビアニメは毎週見るのが習慣でしたし、ドラえもんは日常に欠かせない存在でした。アニメシリーズにも出てくる「スモールライト」や「ガリバートンネル」は、僕の憧れ。ミニチュアの世界が好きだったので、自分が小っちゃくなって違う世界を冒険してみたい。植物や昆虫の世界ものぞいてみたい。想像をふくらませては、ワクワクしていました。

*スモールライト/懐中電灯型の道具。このライトから照射される光を当てると、どんな物でも小さくすることができる。
*ガリバートンネル/おもちゃのトンネルのような外観で、大きい穴から入って小さい方から出ると、体を小さくすることができる。逆に小さい穴から入ると体が大きくなる。

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難しいなんて言ってる場合じゃない!
こんな経験は二度とないんだから

──偶然にも、ドラえもん役の声優・水田わさびさんたち現在のレギュラー陣が始めて声を担当した映画が、『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』だったのだそう。鈴鹿さんが今回、声優として作品に加わってみて、いかがでしたか?

観る側だった自分が、まさか出る側になるなんて。声をあてながら、すごい貴重な体験をしているなあと、かみしめていました。

声優の仕事自体は一度経験したことがあり(2022年・劇場アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』)、そのときはふだんに近い声のトーンでした。でも、今回は違います。動きも大きく、アクションシーンもあって、その行動に対してセリフにはない「声」をあてるのです。監督からは「大袈裟に」と何度も言われたけれど、そういう演技の経験もないのでどうしようかと試行錯誤。それもまた楽しいプロセスでした。

わからないときは監督さんと話し合ったり、何度もやりながら考えていったり。具体的な表現方法は、ドラえもんやジャイアンたちがやってきた声の出し方を参考にしてみたり。

めいっぱい想像力を使って、どんどんふくらませて、それがさらに枝分かれてしていって、細部が出来上がっていく…。難しい過程だけれど、やればやるほど、「ドラえもんとしゃべっている!」という感動が上回って、こんな経験もう二度とないんだから、大切にしなきゃ、楽しまなきゃ。難しいなんて言ってる場合じゃない! そう思えました。

──そうして、ご自分の声が物語のなかに入って出来上がったときは、どのように感じましたか?

やっと実感がわいてきて、わぁ、幸せだなと。一方で、自分の声を聞くと、ああ、まだまだだなとも思います。声優さんの声の演技、感情の引き出し、見習いたいところがいっぱいです。

すべての根底にあるのは「好き」な気持ち。
大人になってこそ大切にしたい

──今、改めて『映画ドラえもん』シリーズの魅力、子どものときと異なる気づき、どんなところにあるでしょうか?

今回の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』でもわかるように、登場人物のキャラクターや心情がとても細かく描かれています。それによって、ある人はのび太くんに共感するかもしれないし、また別の人はマイロに感情移入するかもしれません。僕はといえば…、アートリア王の言葉に心動かされました。

*マイロ/アートリア公国に住む絵の上手な少年。公国の王様がアートリア王

もし僕が子どものときにこの映画を見たら、きっと絵の世界で表現されるファンタジー感、バトルシーンのスケール、といったものにハラハラドキドキしながら、楽しむことでしょう。そして今の自分には、人と人の「絆」や、一生懸命取り組む気持ちの強さを、映画が思い出させてくれました。

どれも、生きていくうえで大事なことなのに、大人になるにつれて、いろんな感情や経験が覆いかぶさって、つい忘れてしまうものです。それに気づかせてくれるのが、『映画ドラえもん』シリーズなんです。それだけじゃない、かつては見過ごしていたこと――たとえば、自分の「好き」を大切にするということ――に目を向けることもできる。それが、『映画ドラえもん』シリーズのすごいところだと思います。

──ちなみに、小学生のころはどんなお子さんでしたか?

家の裏にある山に登って蝉や虫を獲ったり、川に網を投げて魚を獲ったり。外で遊ぶのが大好きな子どもでした。映画のテーマにもなっている「絵」に関しては…夏休みの宿題などで絵を描くのはちょっと苦手で、あまり人には見せたくなかったな(笑)。

中学からサッカーを始めたけれど、将来の夢は漠然としていて、聞かれれば友達の真似をして「サッカー選手」と答えていました。どちらかといえば「夢がないまま」大きくなった感じです。それが、高校生のときに運命が変わって…。

その後、鈴鹿さんが俳優になったきっかけ、さらにこれから未来に向かうための「お仕事論」は、Oggi.jpでお読みください!


『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』/『映画ドラえもん』シリーズ44作目、45周年を飾る最新作が、2025年3月7日公開! 今回は、「絵」に描かれた壮大な中世ヨーロッパの世界が舞台。ひみつ道具「はいりこみライト」を使って絵の中に入ったドラえもんたちは、不思議な少女・クレアと出会う。また、そこには謎に包まれた絵画の商人・パル(声・鈴鹿央士)もいて…。©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2025


鈴鹿央士
すずか・おうじ/2000 年 1月11日生まれ、岡山県出身。高校2年生のとき、映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(2017年)にエキストラとして参加した際、同作の主演を務めていた女優の広瀬すずにスカウトされたことがきっかけで、2018年4月芸能事務所に所属。これまでの代表作に、映画『蜜蜂と遠雷』『かそけきサンカヨウ』『バイオレンスアクション』『ロストケア』『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』、アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』、連続テレビ小説『なつぞら』、日曜劇場『ドラゴン桜』、ドラマ『六本木クラス』『silent』『君に届け』『スイートモラトリアム』『18/40~ふたりなら夢も恋も~』『ゆりあ先生の赤い糸』『闇バイト家族』『嘘解きレトリック』など。


ジャケット¥522,500・パンツ¥242,000・ベルト¥89,100(ミュウミュウ クライアントサービス〈ミュウミュウ〉) 靴¥181,500(チャーチ クライアントサービス〈チャーチ〉)
※記載はすべて予定価格
その他スタイリスト私物

チャーチ クライアントサービス/0120-80-1873
ミュウミュウ クライアントサービス/0120-45-1993


撮影/高木亜麗 スタイリスト/朝倉 豊 ヘア&メイク/宮本 愛(yosine.) 構成/南 ゆかり

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