望海風斗さん主演! 世界中で愛される名作『ドリームガールズ』日本オリジナルキャスト初披露
6つの部門でトニー賞を受賞した大ヒットブロードウェイミュージカル『ドリームガールズ』。2006年にはビヨンセの主演により映画化され、世界的に大きな話題を呼んだ作品です。
1960年代のアメリカを舞台に、スターを夢見る女性ボーカルグループが歩んだ栄光と挫折。きらびやかなショービズ界の裏に描かれる確執や葛藤、友情、愛。様々な想いが交錯する人間ドラマが、珠玉の名作と共に綴られていく--。
今回は、『ドリームガールズ』初の日本オリジナルキャスト版の制作発表会見におじゃましてきました。
タイトルソング『ドリームガールズ』のスペシャルパフォーマンスは鳥肌モノの素晴らしさ!
まず登場したのは、主演のディーナ・ジョーンズ役の望海風斗さん、エフィ・メロディ・ホワイト役の福原みほさんと村川絵梨さん(Wキャスト)、ローレル・ロビンソン役のsaraさん。実際に舞台で使われる本番の衣装を身につけ、タイトルソング『ドリームガールズ』のパフォーマンスを披露。振付家のTETSUHARUさんによる振り付きで、ソウルフルにパワフルに歌い上げる4人のハーモニーは圧巻! 鳥肌が立つほどでした。
写真をもっと見る4人に歌い終えた感想をうかがいました。
「歌いながら『あぁ、始まったんだな』と。今まで何度かお稽古をしていましたが自分が歌うことや動くことだけに必死で、なかなかリアルに感じることができなかったのですが、今こうしてみなさまの前で披露させていただいてそれを実感し、ワクワクしました。この作品が動き始めたことを感じています」(望海さん)
「この曲を聴くと渡辺直美さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。みなさまと練習させていただき、今日はこのようなキラキラのステージに立たせていただいて、『いよいよだな』という思いです。お尻に火がつきました(笑) 」(福原さん)
「(Wキャストのため)4人でパフォーマンスをすることはきっともうなくて、こうして一緒に歌えることが貴重だなと思っています。みなさんのエネルギーを感じながら感慨深くなっていました」(村川さん)
「この曲は作品においてとても大事な曲で、みなさんも知っている代表曲。それを4人の声で、自分もそこに重ねることができたことが純粋にうれしかったです。これから本公演に向けてレベルアップしていかなければと気の引き締まる思いです」(saraさん)
主要キャスト7人と演出家による見どころ紹介
続いてカーティス・テイラー・ジュニア役のspiさん、C.C.ホワイト役の内海啓貴さん、ミシェル・モリス役のなかねかなさん、ジェームズ・“サンダー”・アーリー役の岡田浩暉さん、マーティ・マディソン役の駒田 一さん、演出の眞鍋卓嗣さんが登壇し、合同会見に。
そして個性あふれる登場人物たちの、それぞれの役どころや見どころについて話していただきました。
ディーナ・ジョーンズ役・望海風斗さん
「『ドリームガールズ』という作品の中には、彼女が自分で一歩を踏み出していく大事なきっかけが散りばめられていると思うんです。それをきちんと感じながら成長していく姿、その過程を私自身も感じながらお届けしたいです」
エフィ・メロディ・ホワイト役・福原みほさん
「エフィ・ホワイトは、ワガママで『自分がいちばん歌がうまい』と天狗になってグループを外される役。そんな中にも、人生の挫折があったりシングルマザーとして子育てしていくことなど、いろいろな面を持った女性です。その姿を、1曲1曲の歌に乗せて表現していきたいですね」
エフィ・メロディ・ホワイト役・村川絵梨さん
「エフィは、歌に対して欲深く、愛に対してもとにかく想いが強いです。このエネルギーはエフィ特有のキャラクターですし、最後の感動に導く大切な役なので私も全身全霊で頑張りたいです」
(※エフィは福原さんと村川さんのWキャスト)
ローレル・ロビンソン役・saraさん
「(ディーナ、エフィ、ローレルの)3人の中で最も等身大というか、元気で天真爛漫で温和。ですが、楽しいことだけではないショービズ界で様々な経験をしてひとりのシンガーとなっていくその成長の過程をしっかり見せたいです」
カーティス・テイラー・ジュニア役・spiさん
「(カーティスは)すごく仕事ができてすごくセクシーな男。僕とそんなに変わらないんじゃないかなと思っています(笑)。全人類が憧れて惚れる、セクシーでカッコいい“抱かれたい男”No.1です!」
C.C.ホワイト役・内海啓貴さん
「彼はザ・ドリームズの作曲家でエフィの兄。根本は善人だと思っています。(この作品の舞台となっている1960年代のアメリカは人種差別が日常的にあった時代)黒人の方はなにか自己表現をしないと尊厳が奪われるような時流の中で、音楽業界の醜い部分にだんだん染まっていき、妹のエフィを裏切ってします。でももう一度大切なものに気づいてエフィと再会し、自分の気持ちをソウルミュージックとして表現するのが最大の魅力です」
ミシェル・モリス役・なかねかなさん
「新しいメンバーとして普通ならワガママになってしまうところを、常にドリームズの未来やメンバーのことを考えているような優しくて純粋な人。自分とは真逆なイメージなのですが、そんな優しいミシェルの気持ちをきちんと演じたいです」
ジェームズ・“サンダー”・アーリー役・岡田浩暉さん
「振り切っている役が好きで実際もそんな役を演じることが多いので、今回も楽しみです。これから役作りを始めるのですが、大きなエネルギーで明るく愉快な彼ですが、複雑な時代背景も踏まえて裏の部分も考えて演じたいです。きっと繊細で優しい人だったんじゃないかな。ソウルミュージックに日本語をのせるというのが新しく、自分なりのソウルを作り上げていきたいです」
マーティ・マディソン役・駒田 一さん
「どちらかというと前に出るお調子者の役が多いのですが、今回は耐えなければならない役。今まであまりやったことのない大人な感じの役ですね。これから稽古が始まるので眞鍋さんと話し合ってみんなで作っていきたいですね」
演出 眞鍋卓嗣さん
「大人気の作品なのでみなさんが抱いている印象は崩さず、この時代の公民権運動や人種差別など社会的背景の中で、人々がどれだけ夢に向かって壁を乗り越えようとしたのか、世界を変えようとしたのかを説明的になることなく描いていけたら。その姿が今のわたしたちにもきっといい影響や勇気を与えることになると思い、向き合っていきたいです」