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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2024.11.25

ありえない!!義父の手術当日に義母が驚きの行動に!?【中学生ママ(40歳、子連れ再婚)のぶっちゃけ365日vol.35】

ついに義父の手術日、家族で見送るはずが…。【毎週月曜日19時更新】

登場人物
あん(私)…シングルマザー8年目にして5歳年下の男性と結婚。夫の会社の経理担当。40歳。
…6年生から中受を始め、第3志望の共学校へ入学。12歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。35歳。
結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受するも蓮とは別の女子校へ入学。
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。

【前回までの話】
関係性が最悪になっていた義母と母の葬儀で再会し、義母の優しい言葉で仲を修復。蓮の入学式には臣斗と一緒に参列し、蓮は成績クラス1位宣言をするも早々にいじめにあってしまう。そのイジメをオプチャで知り合った見ず知らずの人に相談していたことが発覚。早期発見で危ない目には合わなかったが、そんな成長過程にいる息子と、父の世話、母が担っていた家事と新たな生活に徐々にストレスが溜まり始める。家庭教師へお礼の食事会をした際、先生から義母の罠を聞いてしまう。一方、父がボヤ騒ぎを起こし意気消沈している中、祖母の訃報が入り家を訪ねると伯母から相続全取りの話が。法定相続を提案するも一向に聞く耳を持たない伯母。その後何度も話し合いを重ね、第三者の介入でなんとか方がつく。しかし、夏休みに入り連が不調を訴えていた足と耳の病院へ。足は大事に至らなかったが、耳は「聴覚情報処理障害」の疑いとなってしまう。夫・臣斗から突然ひとりで考える時間が欲しいと言われ連絡が取れない日々が続いたが、その正体は義父の病気にあった。手術のため入院をするがその間のお世話を誰がするかで揉め、紆余曲折あり結果あんが見ることに。

前回の話▶︎マジか。。。義父の入院がスタートするも懸念してたアレが!【中学生ママ(40歳、子連れ再婚)のぶっちゃけ365日vol.34】

Season1▶︎『シングルマザーの恋愛』はコチラから

Season2▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』はコチラから

まさかの義母が来ない!? 術後に主治医から伝えられた言葉に臣斗はショックを隠しきれず…。

こんにちは。シングルマザー歴8年目にして子連れ再婚をしたあおいあんです。

前回はお父様の入院が始まり、血圧のことで心配していた“ごま塩ふりかけ”で問題が起きたところまでお伝えしました。

手術日当日の朝。臣斗くんと私は面会開始時間から病室へ向かい、少しでも不安にならないよう手術時間まで一緒に部屋で過ごした。しかし手術時間が迫ってもお母様が現れない。心配になり臣斗くんが連絡しに行くも、なかなか戻ってこないため私も病室を出て様子を見に行った。

臣斗くんはエレベーターホールの通話許可エリアで頭を抱えて座っていた。

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どうしたの?

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臣斗

母さん来ないって

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えっ!?なんで?

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臣斗

離婚する夫の手術を見送るほど暇じゃないってさ

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でも来るって言ってたよね?

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臣斗

うん。気が変わったのかも…もうわかんないよ。自分勝手すぎる。俺が朝迎えにいけばよかった

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臣斗くんのせいじゃないよ。もう時間もないからお父様には電車が遅延して間に合わないかもって伝えよう

うなだれる臣斗くんを引っ張り病室へ戻る。

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お母様、電車が遅延してて間に合うか微妙なところだそうです

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お父様

そうか。まあ手術受けるのは俺だし、みんな忙しいのにわざわざ来てくれてありがとうね

お父様は穏やかな笑顔で私たちを見た。しばらくして看護師が迎えに来て、手術室の前まで一緒に行くと

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臣斗

頑張れよ。待ってるからな

お父様は「おう!」と笑顔で手術室へ入って行った。手術中、病院の食堂でお昼ご飯を食べるもまだまだ時間が余る。必然とお母様の話になり

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臣斗

もう子どもじゃないから親が離婚してもどちらについていくってないしさ、老後の面倒も分け隔てなく見ていかなきゃならないんだろうけどさ、気持ち的には親父の味方になっちゃうよな

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うん、わかる気がする。今日くらいはちゃんと来るんだと思ったしね

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臣斗

なんで来なかったんだろう

悲しそうな顔をする臣斗くんになんて声を掛ければ良いか、言葉選びが難しかった。離婚を経験した身としては、正直お母様の気持ちもわからなくもない。夫婦にとって離婚届を提出したらパートナーは赤の他人になる。もちろん円満離婚だったり離婚の形は色々あると思うけど、相手が嫌で離婚する場合、もう繋がりを絶ちたい状態なんだと思う。だから離婚を決めたお母様は手術に立ち会う義理はないと判断したのかもしれない。ただ離婚をしても子どもにとっては父親と母親という形は変わらない。赤の他人にはなれない。臣斗くんにとってはお母様が来なかったことで、今までの家族の形を否定された感覚になったかもしれない。

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手術の見送りってなんか…やっぱり辛いものじゃない!? 何かあったらどうしようとか、色々考えちゃうし。お母様はそんな時間が嫌だったのかもしれないよ

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臣斗

まあね、せっかちで待つってことができない人だし、心配している時間とか嫌いだもんな

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そうそう。待ってる時間イライラして看護師さんに当たりそうじゃん。それはそれで大変だったかもよ

ちょっとでも重い空気を軽くしたくて冗談混じりに言った。それでも臣斗くんの気持ちは晴れることはなく、手術が終わるまで何度もため息を吐いた。

手術が終わり看護師に呼ばれICUへ通された。麻酔がまだ効いて朦朧としているのでお話はできないかもしれませんがと前置きをされた。お父様のベッドまで行くとほんの何時間前までは元気に話していたのに、酸素マスクをしたお父様は随分やつれて見えた。

ICUのベッドとモニター

(c)AdobeStock

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臣斗

お疲れ様。大丈夫か?

臣斗くんはお父様に話しかけた。お父様はゆっくりとほんの少しだけ目を開けたが、そのまぶたはすぐに力無く閉じた。看護師が「麻酔がまだ残ってますね。今日はこのままずっと寝た状態だと思いますので、先生のお話聞いたらお帰りいただいても大丈夫ですよ」と言ってくれた。

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今日はゆっくり休んでくださいね。明日朝から来ますから

私も声をかけたが目は閉じたままだった。私と臣斗くんは主治医からの説明を聞くためICUを出た。主治医は元々ひとつだと思っていた癌は、開腹してみると全部で3つあり全て除去することができたと。ただもしかすると今回の手術では見つからなかった小さな癌が他に転移している可能性もあり、それはこれから検査をしてみないとわからないということだった。私たちは主治医にお礼を言い部屋を出た。

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臣斗

今回の手術では全て癌を取りきれなかったってことだよね?

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それはまだわからないよ。あるかもしれないし、ないかもしれない

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臣斗

あったらまた手術するのかな?

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どんな癌かにもよるんだろうけど抗がん剤や、放射線治療もあるし。とりあえず今は術後の回復に専念した方がいいんじゃないかな

臣斗くんは会社へ行ったが、心配になり夕食に誘ったもののお母様と会うからと断られた。臣斗くんから主治医の話を聞いてお母様はどう思うのだろうか? 万が一、転移が見つかれば闘病生活は長くなる。それこそ本当に家族の支えが必要になってくる。私がお世話をするなんちゃって看病では済まなくなるのに。お母様はそれでも離婚をし、一切の関わりをなくすつもりなのだろうか…。

Season1▶︎『シングルマザーの恋愛』はコチラから

Season2▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』はコチラから

画像:(c)Adobe Stock

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あおいあん

8年間シングルマザーで、40歳を迎える前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起し、5歳年下の男性と再婚(事実婚)。中学生になった息子と、伴侶を亡くした父親と実家暮らし中。
▶︎インスタグラム:@shinmama_aoian

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