術後のイライラが爆発！嫁としてどう振る舞えば正解なの？【中学生ママ（40歳、子連れ再婚）のぶっちゃけ365日vol.37】

思い通りにならない術後の苛立ちを隠しきれない義父にあんは…。【毎週月曜日19時更新】

【登場人物】
あん（私）…シングルマザー8年目にして5歳年下の男性と結婚。夫の会社の経理担当。40歳。
蓮…6年生から中受を始め、第３志望の共学校へ入学。12歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。35歳。
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。
お父様…臣斗の父。癌が見つかり手術を受け闘病中。

【前回までの話】
関係性が最悪になっていた義母と母の葬儀で再会し、義母の優しい言葉で仲を修復。蓮の入学式には臣斗と一緒に参列し、蓮は成績クラス1位宣言をするも早々にいじめにあってしまう。そのイジメをオプチャで知り合った見ず知らずの人に相談していたことが発覚。早期発見で危ない目には合わなかったが、そんな成長過程にいる息子と、父の世話、母が担っていた家事と新たな生活に徐々にストレスが溜まり始める。家庭教師へお礼の食事会をした際、先生から義母の罠を聞いてしまう。一方、父がボヤ騒ぎを起こし意気消沈している中、祖母の訃報が入り家を訪ねると伯母から相続全取りの話が。法定相続を提案するも一向に聞く耳を持たない伯母。その後何度も話し合いを重ね、第三者の介入でなんとか方がつく。しかし、夏休みに入り連が不調を訴えていた足と耳の病院へ。足は大事に至らなかったが、耳は「聴覚情報処理障害」の疑いとなってしまう。夫・臣斗から突然ひとりで考える時間が欲しいと言われ連絡が取れない日々が続いたが、その正体は義父の病気にあった。手術のため入院をするがその間のお世話を誰がするかで揉め、紆余曲折あり結果あんが見ることに。

前回の話▶︎術後の義父を見て亡き母を思うと同時に看病の難しさを実感。【中学生ママ（40歳、子連れ再婚）のぶっちゃけ365日vol.36】

Season1▶︎『シングルマザーの恋愛』はコチラから

Season2▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』はコチラから

【目次】

義父のお見舞いを秒で終わらせる義母。実はそれよりも問題なのは夫の方なのかも!?

義父のお見舞いを秒で終わらせる義母。実はそれよりも問題なのは夫の方なのかも!?

こんにちは。シングルマザー歴8年目にして子連れ再婚をしたあおいあんです。

前回は夫・臣斗くんのお父様の手術が無事終わり、術後1〜2日目の様子をお伝えしました。

2日目のお父様は大分話もでき、食欲も出てきたのですがその分ふりかけ愛も復活。また手術前と同じようにふりかけを買ってきて欲しいと言われました。もちろん術後2日で普通食には戻れないし、ましてや高血圧もあるお父様。私は一応看護師へ確認しに行き、「やはりふりかけはダメって言われました」とお父様に告げると。

(c)AdobeStock

お父様

あんさん、なんのためにいるんだよ。ふりかけごときでいちいち看護師に相談するなよ

朗らかで気の優しいお父様からは想像してなかった強い言葉に私はビクッとしてしまった。

私

ごめんなさい。でもお母様や臣斗くんがいないところで無責任なことはできないから

お父様は何も言わず手でお昼ご飯がのったトレーを払う仕草をした。私は「じゃあ片付けますね」とだけ言ってトレーを下げるため病室を出た。傷口だってまだ痛いし、それなのにご飯は美味しくないし、そりゃイライラもするよ。自分を勇気づけるよう色々と言い訳を並べた。病室に戻るとお父様は寝ていた。というより、気まずくなって寝たふりをしていたのかもしれない。私は無音で流れるテレビをぼーっと見ながら、義理の親を看病する大変さをしみじみと感じた。

途中何度か起きて飲み物を飲んだりトイレには行くものの、すぐ横になって目を瞑ってしまいほとんど会話がなくその日は終わった。自分の親だったら気まずくなったとしても時間が経てばポツリポツリと話し始められるが、お父様に対してなんて声をかけたらいいかわからなかった。

私

明日からは臣斗くんとお母様が来ますから。私はまた月曜日に来ますね

お父様は小さな声で「ありがとう」と言っていた。このことを臣斗くんに伝えると