iPhone画面の「下のバー」を消す方法
iPhone画面の「下のバー」は簡単に見えないようにすることができます。「下のバー」を消すときに利用できるアクセスガイド設定や、セッションを開始・終了する方法について説明します。
アクセスガイドを設定して「下のバー」を消す
iPhone画面に出てくる「下のバー」は主に画面移動のため使うもの。ですので、画面が移動しないようにロックすることで消せます。その機能が「アクセスガイド」です。
それでは、「アクセスガイド」を有効にする手順を説明していきます。まず、歯車マークの設定アイコンをタップして設定画面を開きましょう。
続いて「アクセシビリティ」→「アクセスガイド」の順にタップします。
続いて、アクセスガイドをオンに切り替えます。
パスコード設定や時間制限等の項目が現れますが、ひとまずパスコードを設定しましょう。このパスコードは、アクセスガイドを終了する際に必要となりますので、絶対に忘れないようにしてください。
完了したら、ゲームやドラマなど「下のバー」を消して楽しみたいアプリ画面を開き、アクセスガイドを開始します。
アクセスガイドのセッションを開始・終了する方法
アクセスガイドを開始するときは、使いたいアプリの画面で次のような操作を行ってください。
・サイドボタン(iPhone本体右の電源ボタン)をトリプルクリック
・Siriに「アクセスガイドをオンにして」と言う
・コントロールセンター:コントロールセンターのショートカット設定を使う
・アクセシビリティ:アクセシビリティのショートカット設定を使う(後述)
※ショートカットで起動するには事前設定が必要です。アクセシビリティのショートカット設定については、この後の項目で説明します。
アクセスガイドをスタートすると、下のバーが消えるはずです。そのほかにも、開始画面左下にある「オプション」をタップすれば、アクセスガイド中に使用しない機能などを設定できます。完了したら、右上の「開始」をタップして始めましょう。
アクセスガイドを終わらせるには、サイドボタン(Face ID機能のあるモデル)もしくはホームボタン(Face ID機能がないモデル)をトリプルクリックします。その際、アクセスガイドのパスコードか、もしくはパスコードを設定しなかった場合はiPhoneのパスコードを打ち込みます。
アクセスガイド用のパスコードを忘れてしまった場合は、強制終了するしかありません。後述の方法を試してみてください。
iPhone画面の「下のバー」を消すときに知っておきたい設定
アクセスガイドが始まると画面がロックされ、事前に設定した機能以外は基本的に使えなくなります。iPhone画面の「下のバー」を消す前に確かめておきたい設定を紹介します。
アクセシビリティのショートカットを設定する
アクセスガイドを設定するときは、いっしょにアクセシビリティのショートカットを設定しておくと、オン・オフの操作が楽になります。
まず、アクセスガイド画面のショートカット設定をオンにしておきます。
続いて、ショートカットを設定します。設定画面から「アクセシビリティ」を開いて、「ショートカット」をタップしてください。
アクセシビリティのショートカットに対応した動作リストが出ますので、アクセスガイドを選びましょう。もちろん、ほかの機能も設定可能です。
これで、サイドボタン(Face ID機能のあるモデル)あるいはホームボタン(Face ID機能がないモデル)をトリプルクリックすれば、アクセスガイドのオン・オフを切り替えられるようになりました。
スクリーンショットを使うなら事前に「背面タップ」を設定
ゲームアプリなどを楽しむとき、「下のバー」を消した状態でスクリーンショットを使う場合は事前設定が必要です。アクセスガイド中にも利用できる「背面タップ」を設定しましょう。
まず、設定画面から「アクセシビリティ」を開き「タッチ」をタップします。そして画面を下へスクロールして「背面タップ」を選択します。
背面タップの設定画面で「ダブルタップ」または「トリプルタップ」のどちらかを決定すると、システムなどを選ぶ画面に移ります。ここで、画面中ほどにあるスクリーンショットを選びましょう。
アクセスガイド中にスクリーンショットを撮るときは、設定したダブルタップまたはトリプルタップでiPhoneの背面をタップしてください。
パスコードを忘れたときの対処法もチェック
アクセスガイドを終了するときには、最初に設定したパスコードの入力が必要です。先ほども少し触れましたが、その際にパスコードを忘れてしまったら強制終了するしかありません。
強制終了するには、以下の操作を順番に行います。
1. 音量を上げるボタンを押し、素早く放す
2. 音量を下げるボタンを押し、素早く放す
3. サイドボタンを長押しする
画面にAppleのロゴが出たら、サイドボタンを放してください。それでもアクセスガイドが終了できなければ、iPhone公式サイトのサポートページをチェックしてみましょう。修理サービスの紹介もあります。
iPhone画面の「下のバー」の活用方法
iPhone画面の「下のバー」が一体何の役に立っているのか、疑問に思う人は少なくないでしょう。意外と重要な「下のバー」の役割と使い方を見ていきます。
基本機能はホームボタンに似ている「ホームバー」
iPhone X以降のモデルはフルスクリーンにこだわったデザインのため、「ホームバー(下のバー)」が搭載されました。
このホームバーは以前のモデルにあったホームボタンの役割を持っています。よく使われるのはアプリを閉じる機能です。
上の画像のように、iPhone画面を下から上にフリックすると、使用中のアプリを閉じることができます。ワンアクションでホーム画面に戻れる、使い勝手のよい機能です。「フリック」は指を素早く弾くように動かす操作で、主に画面のスクロールやリストの移動に使われます。
左右にスワイプするとアプリが切り替えられる
「ホームバー(下のバー)」には、使用中のアプリ一覧を出したり、アプリを切り替える機能もあります。
アプリ画面を下から上にスワイプすると、現在使っているアプリ一覧が表示されるので、ホーム画面からアプリを開き直す手間が省けます。「スワイプ」は指を画面上でゆっくりと滑らせる操作で、ページの移動や画像の切り替えなどに使われます。
ただ、画面を左右にスワイプすれば、アプリ一覧を出さずにアプリが切り替わります。一覧を出すよりも、こちらの方が簡単に感じるかもしれません。
また、ホーム画面の下の部分を右にフリックまたはスワイプすると、直前に使用していたアプリに戻れます。
画面を縮めて上部に指が届くようにする「簡易アクセス」
下へフリックすると画面の上半分が下がる「簡易アクセス」も、便利なホームバーの機能です。「簡易アクセス」を設定するには、設定から「アクセシビリティ」を開き、「タッチ」を選んで「簡易アクセス」をオンにします。
Face ID機能のあるモデルなら、画面の下部を下に向かってフリックまたはスワイプすると、「簡易アクセス」が使えます。全画面にしたい場合は、画面の上の方をタップするだけです。
Face ID機能がなくホームボタンのあるモデルなら、ホームボタンをダブルタップしましょう。画面が大きいタイプのiPhoneを縦向きに使う場合にも、簡単にアプリ画面上部に指が届くようになります。
iPhone画面の「ホームバー(下のバー)」には、さまざまな活用方法があります。ゲームや映画を楽しむときはアクセスガイドで消しましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock
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