熱湯・乾燥機はNG? 染みが定着する行動とは
一見よさそうに見える熱湯ですが、チョコの成分と高温が合わさると一部の成分が固まりやすくなり、かえって染みが取れにくくなる事があります。また、洗い残した状態で乾燥機を使うと、熱によって汚れが生地に固定されてしまいます。特に白い衣類や化繊素材は変色する可能性もあるため、注意が必要です。
洗濯機に入れる前に「染みが消えているか」を必ず確認し、自然乾燥で様子を見るのが安心ですよ。
落ちなかったときの最終手段は?
自宅で試せる方法をすべて行っても、完全に落ちない場合もあるでしょう。無理に処理を続けると、素材の劣化や色落ちにつながる可能性があります。
お気に入りの服や高価な衣類であれば、クリーニング店への相談を早めに検討しましょう。染みの状態を説明し、素材に合った処置をしてもらうことで、衣類を長持ちさせることにもつながります。自分で処理できる範囲とそうでない範囲を見極めることが肝要です。
時間がたっても焦らない! 染みを落としやすくするための予防習慣
外出中のこぼれ方や洗濯前の工夫次第で、染みの悩みを軽減できます。手軽にできる予防策をまとめました。
外出先でチョコをこぼしたときの応急処置
出先でチョコをこぼしてしまったときなど、すぐに洗えない状況はよくあります。そんなときは、乾いたティッシュやハンカチで軽く押さえるだけでも意味がありますよ。重要なのは、擦ったりギュッと押し込まずに“吸い取る”こと。余分な油分を吸い取っておくことで、あとからの染み抜きが格段にしやすくなります。
可能であれば、コンビニなどで手に入るウェットティッシュを使い、表面をやさしく拭き取っておくと安心です。
洗濯前に気をつけたいこと
染みに気づかずそのまま洗濯機に入れてしまうと、汚れが繊維に定着しやすくなります。洗濯前には、服を広げて目視で確認することが肝要です。特に子どもの服や淡色の衣類は、見落としやすいため注意が必要。染みを見つけた場合は、洗剤を直接少量なじませておく「プレケア」だけでも、洗濯後の仕上がりに差が出ます。

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チョコを食べるときの洋服選びのポイント
チョコを食べるときには、服選びにも気を配ると、後処理の負担を軽減できますよ。濃い色の服は汚れが目立ちにくく、ポリエステルなどの合成繊維は汚れが表面にとどまりやすいため、家庭でのケアがしやすい傾向にあります。
反対に、シルクやリネンは汚れが染み込みやすく、染み抜きが難航するでしょう。場面に応じて洋服の素材を選ぶ意識が、日々の家事を楽にする一歩となります。
最後に
時間がたったチョコの染みでも、落ち着いて対処すれば自宅でのケアが可能です。衣類の素材や染みの状態を見極めながら、無理のない方法で対応してみてください。日々のちょっとした工夫が、家事の手間をぐっと減らしてくれます。
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