Summary
- スプレーやスチーマーなど道具別の使い方と選び方を解説。
- Tシャツ・ワイシャツ・シアーシャツなど素材別の対処法を提示。
- シワを防ぐ洗濯・干し方・収納の工夫も具体的に紹介。
Contents
忙しい朝、シャツにシワがあると気持ちまで乱れがちです。とはいえ、毎回アイロンをかける時間はないという人も多いのではないでしょうか? そこで、この記事では、アイロンを使わずにシャツのシワを伸ばす方法や便利な道具の選び方、シャツの種類に応じたケアのコツを創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしました。家事の手間を減らしつつ、清潔感ある装いをキープしたい人にぴったりな内容です。
シャツのシワ伸ばし、簡単きれいに仕上げる方法とは?
忙しい毎日でも、シャツをきれいに着こなしたいという声は多くあります。この記事では、アイロンを使わずにシワを伸ばす方法や、道具ごとの使い方、失敗を防ぐポイントまで、初心者でも実践しやすい内容を紹介します。
アイロン不要でできる! 時短でシャツのシワを伸ばす方法
忙しい朝や外出前にアイロンを出す余裕がないときは、霧吹きとドライヤーを組み合わせる方法が役立ちます。まず、シャツ全体に霧吹きで軽く水をかけます。濡らしすぎると乾きが遅くなるため、全体がしっとりする程度で十分です。そのままハンガーにかけ、ドライヤーの温風を20cmほど離して動かしながら当てると、繊維が緩んで自然とシワが目立たなくなります。仕上げに手で軽く伸ばせば、より整った印象になりますよ。
電源を使わない方法としては、入浴後の浴室に吊るしておくだけでも効果があったりします。

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シワ取りスプレーやスチーマーの使い方と選び方
シワ取りスプレーは、使い方の手軽さから人気があります。衣類全体に均等にスプレーし、手のひらで表面をなでるように整えるだけでも、浅いシワはかなり目立たなくなります。香りの有無や除菌効果がついたタイプなどもあるため、目的に応じて選ぶといいでしょう。
スチーマーを使用する場合は、シャツをハンガーにかけたまま、スチームを下方向に動かすのが基本。蒸気を当てる時間は一箇所に2〜3秒を目安とし、常にスチーマーを動かすことで、生地を傷めずに仕上げることができます。
家電でシワを伸ばすときのポイントと注意点
衣類スチーマー付きの家電やふんわり仕上げモードのある洗濯乾燥機など、近年は衣類ケアを前提とした家電製品も増えています。こうした家電を使う際は、シャツの素材との相性を確認することが大切です。綿100%のシャツには高温設定が効果的ですが、ポリエステルやナイロンが混ざっているシャツは、低温で扱うようにしましょう。
また、乾燥後はすぐ取り出し、ハンガーにかけることで余熱を利用したシワ伸ばしが可能になります。時間が経ってしまうと再度シワが定着するため、タイミングも重要です。
シャツの種類別! 素材に合ったシワ伸ばしのコツ
Tシャツ、ワイシャツ、シアーシャツなど、シャツの種類によって適した方法は異なります。ここでは、素材や形状に合わせた実践的なケア方法を紹介していきましょう。
Tシャツはどうする? やさしく整える方法
Tシャツに使われる綿素材は吸水性が高く、乾くまでに時間がかかることでシワが残りやすい傾向があります。脱水が終わったらすぐに広げ、平らな場所でタオルの上に置き、手で形を整えてから陰干しする方法が有効です。乾き始めの段階で、縫い目や裾などを優しく引っ張っておくと、シワの定着を防ぎやすくなります。洗濯ネットを使用することで、洗いジワの発生を抑えることもできますよ。

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ビジネスシーンで活躍するワイシャツのシワ対策
ワイシャツは生地に厚みがあるため、しっかりとしたシワ取りが求められます。洗濯後はハンガーに吊るし、襟元・ボタン部分・袖口を一つずつ手で整えることが重要です。スチーマーを使用する場合は、肩のラインに沿ってスチームをあてながら、反対側の手で生地を軽く引くと効果が出やすくなります。
なお、形態安定加工が施されたワイシャツでも、完全にノーアイロンとはいかないため、簡単な整え方を日常的に取り入れるといいでしょう。
透け感が魅力のシアーシャツ、失敗しないシワ伸ばし術
シアーシャツはポリエステルやレーヨンが使われることが多く、熱や摩擦に弱い素材です。濡れた状態でスチーマーやアイロンを使用すると、生地にテカリが出る原因になります。
おすすめは、水を軽く含ませたタオルをシアーシャツの上に重ね、スチームをタオルの上から当てる方法です。直接熱を当てずに繊維をやわらかくできるため、デリケートな素材でも安心です。シワを防ぎながら型崩れも防げるよう、保管時には幅広のハンガーを使うと形が保ちやすくなります。
シワをつくらない工夫も重要! 洗濯・干し方・収納のコツ
シワを伸ばす手間を減らすには、洗濯から収納までの工夫が重要です。日々のルーティンを少し見直すだけで、自然な仕上がりを保ちやすくなります。
洗濯から変える! シワを防ぐ洗い方のポイント
シワの発生を防ぐには、洗濯段階での対策が効果的。脱水時間を短くするだけでも、繊維の折れが少なくなり、整えるのが楽になります。洗濯ネットに入れて洗うと、衣類同士の絡まりや摩擦が減り、仕上がりが滑らかになります。さらに、柔軟剤を取り入れると、繊維の戻りがよくなり、乾いたあともふんわり感が保たれます。