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LIFESTYLE 家事

2025.05.24

シーツはどれくらいの頻度で洗う? 洗い方やダニ・花粉・敏感肌への対策まで解説【専門家監修】

一見きれいに見えるシーツでも、ほこりやダニ、花粉、寝汗など汚れが蓄積しているものです。シーツの洗濯は見た目の清潔さだけでなく、健康的な睡眠や暮らしの質にもつながります。この記事では、季節・生活スタイル別のシーツの選択頻度や洗濯ネット・コース・洗剤の選び方、 ダニ・花粉・敏感肌への対策を紹介します。

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Summary

  • 忙しい家庭でも実践できる洗濯頻度と生活スタイル別の目安を提示。
  • 洗濯ネットやコース選び、洗剤の使い方など基本操作を解説。
  • ダニ・花粉・敏感肌への対策を日常の中で取り入れやすく紹介。

毎日使うシーツは、見た目がきれいでも汚れがたまっているものです。とはいえ、頻繁に洗うのは手間も時間もかかるもの…。そこで、この記事では、忙しい家庭でも無理なく続けられる洗濯の頻度や方法、気になるダニや花粉対策、洗濯中のトラブルを防ぐためのポイントを、創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしました。

洗濯機の容量や業者の使い方まで網羅し、読んで試せる実用的な内容をお届けします。

シーツはどれくらいの頻度で洗うべき? 季節・生活スタイル別の考え方

清潔な寝具を保つには、どのくらいの頻度で洗うのが適切なのでしょうか? 忙しい家庭や一人暮らしなど、生活スタイルによって最適な頻度は異なります。季節や体調に合わせた目安と、洗濯の負担を減らす工夫を紹介します。

シーツ

(c) Adobe Stock

平均的な洗濯の目安

一般的に、シーツの洗濯は、「週に1回」の洗濯が理想とされています。この頻度は、健康な成人が1晩でかく汗の量(約コップ1杯分)や、皮膚から自然に剥がれ落ちる垢、空気中のほこりなどがシーツに付着する前提で導かれたものです。

ただし、これはあくまでも「推奨値」。生活スタイルや体調、使用状況に応じて柔軟に対応しましょう。清潔さの目安として「寝具がにおう前に洗う」という感覚を持つのも、ひとつの考え方です。

家族構成に合わせた洗濯を

一人暮らしで平日は忙しい場合、週1回の洗濯は難しいと感じる人も多いでしょう。そのような場合は、2週間に1回のペースを目安にしつつ、シーツの上にベッドパッドやタオルケットを重ねるなどの工夫をすると、汚れの蓄積を抑えやすくなります。

共働き家庭や子どもがいる家庭では、体質やライフスタイルによってシーツの汚れ方が大きく変わります。汗をかきやすい家族がいる場合や、ペットを飼っている家庭では、寝具全体の衛生状態に気を配り、毎週末に洗うリズムを作ることで、清潔な状態を保ちやすくなります。

夏・冬・花粉シーズンで変える考え方

夏は湿度や気温が高くなり、寝汗の量も増えるため、週1回の洗濯が衛生面でも快適さの面でもおすすめです。日差しも強いため、乾燥もしやすく、洗濯の負担も比較的軽く済みます。一方、冬は汗の量が減る反面、暖房によって空気が乾燥し、ほこりや皮脂が布地にたまりやすくなる傾向があります。10日〜2週間に1回を目安に、素材や使用頻度に応じて調整するといいでしょう。

春や秋など、花粉が気になる時期は、洗濯だけでなく「干し方」にも配慮が必要。外干しが難しい場合には、シーツをこまめに替えることで花粉の蓄積を抑える手段としても有効です。

正しく洗えば長持ち! 洗濯ネット・コース・洗剤の選び方

洗濯ネットや洗濯機のコース、使う洗剤によって、シーツの仕上がりや持ちが変わります。ここでは、洗濯の質を上げながら生地への負担を減らす方法を紹介していきましょう。

ネットを使うメリット・デメリットと使い分け

シーツを洗うときに洗濯ネットを使うか迷う人は多いでしょう。ネットに入れることで、洗濯中の絡まりや偏りを防ぎ、縫い目のほつれや摩擦による色あせを防ぐ効果があります。特に柄ものや薄手のシーツには有効です。

ただし、ネットに入れると洗剤や水の流れが制限されるため、皮脂汚れや汗じみが気になる場合には、汚れ落ちが不十分になる可能性も。このような場合は、事前に手洗いする、もしくはネットに入れる前に軽く浸け置きする方法が効果的です。洗濯ネットの使用は「素材保護」と「洗浄力の確保」のバランスを考えたうえで、目的に応じて選ぶことが肝要です。

ドラム式・縦型で変わるコース設定

洗濯機のタイプによって、シーツの洗い上がりには差が出ます。ドラム式洗濯機は「たたき洗い」が中心で、シーツが絡みやすく偏りやすい構造です。そのため、小さく折りたたんでネットに入れる、あるいは洗濯槽のバランスを整えるためにバスタオルなどを一緒に入れると安定します。

一方、縦型洗濯機は「もみ洗い」で水流が強く、汚れ落ちは良い反面、摩擦による毛羽立ちに注意が必要です。シーツ1枚だけで洗うと片寄る可能性があるため、軽めの衣類と一緒に入れて均等に回すのがポイント。どちらの場合も「大物洗いコース」「毛布コース」など、布団類に対応した設定がある機種ではそちらを選ぶと水量や動きに余裕があり安心です。

ドラム式洗濯 シーツ

(c) Adobe Stock

洗剤・柔軟剤の選び方と実際の注意点

洗剤は、「落としたい汚れ」と「肌へのやさしさ」のバランスで選ぶと失敗が少なくなります。具体的な例として、皮脂汚れが気になるときは酵素配合タイプ、肌トラブルが心配なときは中性・無香料タイプを選ぶのが適しています。

柔軟剤を使うと肌触りがよくなり、静電気も防ぎやすくなりますが、吸水性が落ちるという特性があります。寝汗を多くかく人や、吸湿性を重視したい場合は、柔軟剤を使用しない、あるいは吸水性に配慮したタイプを選ぶと快適です。

なお、洗剤や柔軟剤は「量」が多ければ効果が高まるわけではなく、入れすぎると逆にすすぎ残しの原因となるため、計量を守ることが大切です。

清潔な状態をキープするための工夫とは? ダニ・花粉・敏感肌への対策

見た目がきれいでも、ダニや花粉、洗剤の残留による肌トラブルは見逃せません。家庭でできる簡単な工夫で、衛生的で快適な寝具環境を保つ方法を紹介します。敏感肌や赤ちゃんのいる家庭でも役立つ内容です。

ダニ対策の洗濯方法と干し方の工夫

ダニは高温多湿の環境を好み、特にシーツなどの寝具に潜みやすいとされています。家庭で完全に取り除くのは難しいものの、増殖を抑えるための「熱」「乾燥」「頻度」の3つの視点からの対策が有効です。

まず、週1回程度の洗濯を習慣づけることが基本になります。さらに、天気のいい日には天日干しを行い、裏表を返して全体に熱を当てると効果的です。乾燥機がある場合は、60℃以上の高温乾燥を20分以上行うことでダニの活動を抑えることができるとされています。加えて、洗濯前に布団クリーナーや掃除機でシーツの表面を軽く吸うことで、洗濯中に繊維の奥にダニやアレルゲンが押し込まれるのを防ぐこともできます。

花粉シーズンの対処と部屋干しのポイント

花粉が多い季節には、シーツを外干しすると花粉が付着して再び室内に持ち込まれる原因となることがあります。こうした時期は、部屋干しを基本に切り替えることが衛生管理の第一歩。

部屋干しでは、扇風機やサーキュレーターを併用し、風の流れを作って乾燥効率を上げる工夫が重要です。厚手のシーツは一方向からの風だけでは中心部が乾きにくいため、途中で干し方や向きを変えるのも効果的です。

また、シーツの上に花粉ガード効果のあるタオルケットを重ねて使う方法もあります。シーツ自体の洗濯頻度を下げたい場合や、部屋干しに不安があるときの補助として取り入れやすい工夫です。

部屋干し シーツ

(c) Adobe Stock

敏感肌・赤ちゃん向けのケアアイテム選び

肌が敏感な人や乳幼児がいる家庭では、洗剤や柔軟剤の成分が肌トラブルのきっかけになることがあります。香料や漂白剤が強い製品は刺激になることもあるため、中性タイプ・無香料・無着色の洗剤を基本に考えると安心です。

柔軟剤についても、「赤ちゃん用」「低刺激」と表記された製品を選ぶとリスクを抑えられます。ただし、柔軟剤そのものに抵抗がある場合は、使わずに「脱水時間を短く」「干す前にシワを整える」などの工夫で仕上がりを整える方法もあります。

また、すすぎ回数を1回多めに設定するだけでも、洗剤成分の残留を減らすことができますよ。肌トラブルの起こりやすい季節や体調の変化に合わせて、洗濯設定を変える視点も役立ちます。

最後に

  1. シーツの洗濯は週1回を目安に、生活スタイルや季節に応じて調整を。
  2. 正しい洗い方と干し方を知ることで、長持ちと快適さが両立。
  3. 容量オーバーを避け、無理のない洗濯環境を整えることが大切。

シーツの洗濯は見た目の清潔さだけでなく、健康的な睡眠や暮らしの質にもつながります。毎週でなくても、自分のペースで正しくケアすることが大切です。この記事をヒントに、快適な寝具環境を整えていただけたらうれしく思います。

TOP画像/(c) Adobe Stock

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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