洗剤残りや乾燥方法、水道水の成分がタオルのゴワつきの主な原因となる。
Summary
- タオルがゴワゴワになる主な原因は、洗剤残り・乾かし方・水道水の成分によるもの。
- 重曹やクエン酸、オキシクリーン、お湯など家庭にあるもので簡単にふわふわ感を復活できる。
- 柔軟剤の使いすぎやすすぎ不足は逆効果。適度な量での洗濯や定期的な柔軟剤なし洗いが大切。
毎日使うタオルがゴワゴワになってしまった経験、ありませんか? 実は特別なものを買い足さなくても、自宅にある重曹やクエン酸、お湯を使えば、簡単にふわふわ感を取り戻せます。そこで、手軽で効果抜群のタオル復活方法を、創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしましたので、紹介します。洗濯の手間が減り、家計にも環境にも優しい内容ばかりです!
タオルがゴワゴワになる原因とは?
毎日使っているうちに、タオルの手触りが固くなることがあります。実はそれには日常の洗濯習慣や乾かし方が大きく関わっています。気づかないうちに繊維に負担がかかっている場合もあるため、見直すだけで改善につながります。
タオルが固くなる3つの主な理由
ゴワゴワしたタオルの原因は、大きく分けて「洗剤の残り」「乾かし方」「水道水の成分」の3つに分かれます。
まず、洗剤がタオルに残ったまま乾くと、繊維がコーティングされて硬くなります。すすぎ不足や洗剤の入れすぎが影響します。
次に、乾燥の仕方です。直射日光でパリパリに乾かすと繊維が縮み、手触りが硬くなります。
最後に、水道水のミネラル成分です。硬水傾向がある地域では、カルシウムやマグネシウムが繊維に残り、ゴワつきやすくなります。

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柔軟剤を使ってもゴワゴワになるのはなぜ?
柔軟剤を使っても期待通りに柔らかくならない場合は、繊維に残った成分が原因かもしれません。特に、すすぎが不足していたり、柔軟剤の量が多すぎると、タオルが水をはじくようになり、吸水性も損なわれます。柔軟剤を使うなら適量で使い、定期的に柔軟剤なしで洗濯すると本来の風合いが戻りやすくなるでしょう。
意外と知らないNGな洗濯方法
ゴワつきの原因は、洗剤や柔軟剤だけではありません。詰め込みすぎた洗濯や高温すぎる乾燥も、繊維の傷みに直結します。洗濯槽の中でタオル同士が擦れすぎたり、風が当たりにくい干し方をしていると、毛羽立ちや硬化が起きやすくなります。ふんわり感を保つには、空間を確保して洗うことが肝要です。

家庭で簡単! タオルをふわふわに復活させる方法
タオルのゴワつきは、家庭にあるアイテムを使って簡単にやわらかさを取り戻せます。ここでは、暮らしの中ですぐに取り入れられる方法を紹介します。
重曹とクエン酸で簡単ふわふわ復活法
まず、40度前後のお湯を洗面器に張り、重曹を大さじ2~3ほど溶かします。そこにタオルを入れ、30分ほど浸け置き。その後、別容器に水1リットルとクエン酸小さじ1を混ぜて用意し、タオルをくぐらせてから洗濯機で通常洗いを行います。重曹は繊維に付着した皮脂や洗剤カスをゆるめ、クエン酸が仕上がりをやわらかく整えます。洗剤を使わないので、繊維への負担も少なくなりますよ。
話題のオキシクリーンでふわふわを取り戻す
オキシクリーンを使用する場合は、ぬるま湯4〜5リットルに対して付属スプーン1杯分を目安に溶かします。タオルをしっかり沈めて30〜60分ほど浸けたあと、洗濯機でよくすすいでください。酸素の力で繊維に染み込んだ汚れや臭いが分解され、使用感がやわらぎます。色柄物にも使えるため、家族全員分のタオルに試しやすい方法です。

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お湯だけで驚くほどふわふわにするコツ
洗剤や添加物に頼らずに改善したい場合は、50〜60度の湯に10分ほどタオルを浸ける方法が向いています。温度が高いことで、繊維にこびりついたミネラル成分や脂分がやわらぎ、ふんわり感が戻ります。その後は水でやさしくすすぐだけで構いません。作業は手軽ですが、火傷に注意しながら扱うことが肝要です。

重曹やクエン酸、お湯を使えば自宅でタオルのふわふわ感が簡単に復活!
h2>話題のタオル復活テクニック
以前、NHKの情報番組『あさイチ』などで、家庭でできるシンプルなタオル復活法が紹介され話題になりました。特別な道具を使わず、いつもの洗濯の流れに一工夫加えるだけで、繊維のやわらかさが戻るとされています。信頼性のある方法として、多くの人が実践しています。
クエン酸活用でゴワゴワをスッキリ解消
テレビ番組などでは、柔軟剤を使わずクエン酸水で仕上げる方法が紹介されています。具体的な方法としては、バケツに水2リットルを入れ、クエン酸小さじ1を溶かしておきます。すすぎのタイミングでこのクエン酸水にタオルを数分浸けると、アルカリ性の洗剤残りを中和し、繊維がやわらかく仕上がります。香りが残らないため、家族の肌にもやさしく使えるでしょう。