おうちのどこに植物を置くのがベストなのか、考えたことはありますか?
一口に植物と言っても、実はお持ちの植物の種類によって適した環境は違うのです。
育てるのに適した置き場所を知って、より快適に植物のある暮らしを楽しみましょう。
どんな場所が最適?
基本の置き場所は、3つに分けて考えることができます。今回は、1.とても明るい場所、2.明るい場所、3.明るい日陰に分けてご紹介します。
1. とても明るい場所
午前中に日がさんさんと差し込む窓辺などを指します。

とても明るい場所が適した植物には、以下のようなものがあります。

どれもさんさんと降り注ぐ光が大好きな樹種です。これらの植物をお持ちの方は、できるだけ太陽光が差し込む場所に置いて管理するのがおすすめです。
ただし、西日と真夏の直射日光は強すぎるので、長時間当たらないように工夫することが必要です。葉の一部が茶色く焼けたような状態になっていたら、光が強すぎるサイン!
2. 明るい場所
風通しのあるレースのカーテン越しのような、直射日光が当たらない場所を指します。

明るい場所が適した植物には、以下があてはまります。

これらの植物は直射日光が長時間当たると傷みが出やすいですが、レースのカーテンを一枚隔てるだけで、光が和らぎ適した環境になるのでぜひお試しください。
3. 明るい日陰
2の「明るい場所」で紹介した「風通しのあるレースのカーテン越し」より少し奥まった場所で、日中に照明をつけずに読書ができるくらいの明るさがある場所を指します。

明るい日陰が適した植物には、以下があてはまります。

明るさの加減がむずかしい場合は、照度計などを活用する手もあります。今はスマートフォンのアプリなどでも照度を簡単に測れるので便利です。明るい日陰を好む植物には、450〜700ルクスほどがベストです。(※ルクス…明るさを表す単位)
3つの置き場所に共通する注意点
一年を通して、たまにしか照明がつかないところ、風の通りがない場所、気温が著しく下がるまたは上がる場所に置くと、たとえ明るい日陰を好む植物たちでさえ傷んでしまいます。

半日以上はある程度の明るさと風通し、室温(14度以上)を確保できるような場所で管理しましょう。リビングなど人も過ごしやすい場所に置いてあげると、自然と植物にとっても過ごしやすい環境になるのでおすすめです。
特に玄関やトイレには注意! 極端に寒くなったり、たまにしか照明がつかないので、実は植物にとって過酷な環境になりがちです。植物が枯れやすいと感じる方は、一度置き場所を見直してみるといいでしょう。
これからやってくる冬の置き場所のポイント

冬場は、ほとんどの植物は休眠期に入ります。簡単に言うと、一旦生長するのをストップして、寒さに耐えるエネルギーを蓄える時期。この時期は、適した明るさの確保よりも寒さから守る方を優先しましょう。
冬場に13度以下の室温が続く環境は、冬の間だけ暖かくて柔らかい光が射す場所に移動させると安心です。太陽光があたらなくても、お部屋の照明があたればOK。また、水やりは頻度を減らして日中の暖かい時間帯に行うと上手に冬越しができます。
植物ごとに異なる最適な置き場所を知って、ぜひ植物と一緒に暖かな時間をお過ごしください。
もっと詳しい説明を見たい方は、こちらの動画やプレイリストからもご覧いただけます!

“感葉植物”として、「観る」だけでなく「感じる」植物をお届けする植物のオンラインショップ。ひとつひとつの植物の個性にあわせて、関わり方をご提案。植物との新しい関係が築ける空間コーディネートを叶えます。
撮影・記事/parkERs(株式会社パーク・コーポレーション)
parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーションの空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
HP:https://www.park-ers.com/
Instagram:https://www.instagram.com/parkers_official/
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