Summary
- 「常日頃から」は「普段から」を意味します。
- 「常」と「日頃」を重ねることで強調する言葉です。
- 言い換え表現には、「平素より」「日頃から」「普段から」が挙げられます。
「常日頃から」は、ビジネスシーンでも使いやすい表現です。けれども、文脈によっては硬く聞こえることもあるでしょう。
この記事では、「常日頃から」の意味を確認し、ビジネスから日常まで的確に使えるように解説します。言い換え表現も一緒に覚えましょう。
「常日頃から」の意味を押さえる
まずは意味から確認していきます。
「常日頃から」の意味
「常日頃」は、「常(つね)」と「日頃」という同じ意味の言葉を重ねることで強調した言葉です。意味は、「普段」。つまり「常日頃から」とは「普段から」を指しますよ。辞書で意味を確認しておきましょう。
つね‐ひごろ【常日頃】
ふだん。平素。日常。副詞的にも用いる。「―の心がまえが大切だ」「―から健康に気をつける」「―子供に言いふくめている」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

冗長に見えやすい理由は?
先述したように「常」と「日頃」はどちらも「普段」を意味し、重ねて使うことで意味を強調しています。そのため、中には冗長に感じる人もいるでしょう。
カジュアルな会話では、「普段から」とか「日頃から」の方が自然に聞こえるかもしれませんね。
「常日頃から」とは、「普段から」を意味します。
「常日頃から」の使い方を例文でチェック
「常日頃から」が自分の言葉として身につけられるといいですよね。ここでは具体的な例文をもとに使い方を解説します。
「常日頃から丁寧な対応を心がけていると、信頼関係が自然と築ける」
「普段から継続して行っていること」を示し、姿勢や習慣に触れる際の基本的な使い方です。
「常日頃から健康管理に気をつけていたおかげで、突然の仕事の山場も乗り切れた」
日常的な行動が成果や結果につながった文脈。自分の習慣を示す場面に適しています。
「常日頃からコミュニケーションを取っておくことで、チームの雰囲気がよくなる」
「日常的に続けることの重要性」を伝える例。ビジネスの組織運営でもよく使われます。

類語や言い換え表現は?
「常日頃から」を別の表現に言い換えられると、ビジネスでも日常でも言葉選びの幅がぐっと広がります。ここでは、よく使われる類語と、それぞれのニュアンスを整理していきましょう。
「平素より」
「平素(へいそ)より」は「普段から」を表す、改まった言い方。ビジネス文書や挨拶文でよく使われます。
例文:「平素よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます」
あらたまった通知・メール・案内状など、正式な場面で最適です。


