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2025.12.08

表敬訪問とは?具体的に何をするのか、主な目的を解説

ビジネスでも時たま耳にする表敬訪問とは、どのようなときに使う言葉なのでしょうか? 本記事では、言葉の意味や具体的な表敬訪問の例、それを行う目的などを解説します。また、表敬訪問することになった場合に押さえておきたいポイントについても紹介していきます。

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「表敬訪問」とは

はてなマークに切り抜かれた吹き出しが置かれている写真
(c)Adobe Stock

ビジネスや政治の場面でよく目にする表敬訪問とは、何のことなのでしょうか? まずは言葉の意味や概念について解説します。

「敬意を表すための訪問」を意味する

表敬訪問は、漢字の通り敬意を表すための訪問です。辞書には、以下のように書かれています。

ひょうけい‐ほうもん〔ヘウケイハウモン〕【表敬訪問】
敬意を表すために訪問すること。「首相が表敬訪問を受ける」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

基本的には、公的機関やビジネスの場において使われる言葉です。多くの場合、個人間のやりとりではなく、企業や団体などの関係者が、ほかの組織・機関に対して敬意を表すための訪問というニュアンスが強いようです。

表敬訪問の具体例

外国人男性と握手する日本人ビジネスマンの写真。日本人ビジネスマンの横では部下が二人お辞儀している
(c)Adobe Stock

では、表敬訪問とは、どのような場面で行われるのでしょうか? 具体的なシチュエーションをいくつか紹介します。

国際政治の外交の場面

国際政治においては、よく表敬訪問が行われています。駐日大使が大臣や政務官を訪れるケースや、日本の外交担当者が外国の大使や大臣を訪れるケースなど、状況はさまざまです。

このような訪問は、お互いの国の交流や会談での意見交換を目的として行われます。ニュースや省庁の公式発表などで報じられることもあり、目にする機会も多いでしょう。

具体的な話し合いがある場合は目的が明記されますが、交流や見学・挨拶などの場合は「表敬訪問」と表記されることが一般的です。

首相や自治体の首長への報告

首相や自治体の首長は、学生・団体・企業などから表敬訪問を受ける機会が多くあります。何らかのコンテスト・試合の優勝者やボランティア団体による報告・地域のPRなど、さまざまな目的があるでしょう。

首相官邸や自治体の知事・市長への表敬訪問は事前予約が求められることが一般的で、多くの場合、受け付け基準も設けられています。

基準を満たした場合は、競技や名産品の振興などを目的として組織や団体が表敬訪問を申し込むほか、例年の公式行事として組み込まれる場合もあります。

ビジネスでの訪問

ビジネスでも表敬訪問が行われます。一般的には、海外の現地法人への視察などが中心です。

国内なら、実質的には表敬訪問であっても、何らかの挨拶やお礼・今後の方向性確認などを目的に打診し、日程を決めることが多いでしょう。

ビジネスの表敬訪問は、感謝や敬意を表して交流を深める目的で重要とされる一方、具体的な議題がない場合には負担と感じられるケースもあります。表敬訪問が必要かどうかは、相手のスタンスや業界の慣習など、総合的に判断することが大切です。

表敬訪問の主な目的

お辞儀する男女のビジネスパーソンのイラスト
(c)Adobe Stock

続いては、表敬訪問が何の目的で行われているのかを、もう少し掘り下げてみましょう。具体的な仕事や話し合いがないにもかかわらず、相手方を訪問する目的は何なのか…主なポイントを確認していきます。

相手への感謝や敬意を伝えるため

学生や競技者が自治体・首相を表敬訪問するケースでは、公的機関に対して感謝や敬意を伝えることが主な目的です。彼らは補助金やサポートを受けていることも多いため、その意味でも自然な訪問といえます。

ビジネスで表敬訪問を行う場合は、日頃の取引に対するお礼や今後の取引継続のお願いを目的に訪問するケースが一般的です。

上記のようにお互い支え合っている関係ならば、感謝や敬意を伝える目的での訪問が中心となるでしょう。

PRや活動の振興につなげるため

自治体や首相に対する表敬訪問は、該当の企業・団体・個人のPRや振興につながります。公的機関に対する表敬訪問は報道で取り上げられる場合も多く、競技・名産品・地域・ボランティア活動などの振興につながるでしょう。

この取り組みによって、競技人口の増加や名産品の売り上げ向上、観光の活性化などの効果が期待されます。表敬訪問する側にとってもメリットが大きいことから、基準を満たした場合には多くの人が申し込みます。

表敬訪問する前に押さえておきたいポイント

POINTと書かれた木のブロックが並んでいる写真
(c)Adobe Stock

実際に表敬訪問することになった場合、何か注意点などはあるのでしょうか? 訪問前に知っておきたい基本的なポイントを紹介します。特に、自治体訪問などでルールが決まっているならば、事前確認をしっかりしておきましょう。

表敬訪問をする前に押さえておきたいポイント
  1. まずはアポイントメントを取る
  2. 事前の準備を怠らない

まずはアポイントメントを取る

表敬訪問する場合、まずは訪問してよいかを確認しましょう。ビジネス上の軽い挨拶程度の訪問であれば事前確認を省く場合もありますが、責任者が不在または多忙なときに訪れてしまうなどのトラブルも考えられます。ビジネスなら先方にメールや電話で訪問の旨を伝え、日時を決定しましょう。

自治体や首相への訪問の場合は、公式ホームページや問い合わせ窓口を確認し、表敬訪問の基準を満たしているかを確認します。その上でルールに従って申し込み、日時を決定しましょう。状況によっては対応していないケースもあるため、対応の窓口に確認することが大切です。

事前の準備を怠らない

具体的な目的が明確でない場合でも、訪問する以上は事前準備が必要です。話す内容を決め、スムーズに会話が進むよう心掛けましょう。

自治体・首相訪問の場合、当日の持ち物などが指定されるケースもあります。あらかじめ確認し、必要なものは持参してください。特に、コンテストや試合の優勝者の場合はトロフィーやメダル、ユニフォームなどを求められることもあります。

当日になって慌てないよう、きちんと準備をしておくことで、表敬訪問の成功につながります。

まとめ

  1. 表敬訪問は「敬意を表すための訪問」を指す言葉

  2. 主に国際的な外交場面やビジネス、自治体などで行われる

  3. 表敬訪問によって感謝を伝え、PRや振興につながるという側面もある

表敬訪問は、ニュースや公的機関の発表などでよく目にする言葉です。ビジネスでも使われることがあるため、意味を理解しておきましょう。自分が表敬訪問することになった場合は、アポイントメントや事前の準備が必要です。特に、自治体や首相への表敬訪問は、基準やルールが決まっているケースが多いため注意してください。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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