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WORK 四字熟語

2025.12.11

「古今東西」の意味とは?使い方や似た意味を持つ四字熟語も紹介

日常で目にする「古今東西」とは、どのような意味なのでしょうか? 本記事では、基本的な使い方と例文を紹介します。また、似た意味を持つ類語や、ほかの「古今」を使った四字熟語についても確認しましょう。言葉の意味と類語を覚えておくことで、適切な言い換えもしやすくなるはずです。

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「古今東西」とは

古今東西は日常的にも使われる言葉です。どのような意味があるのか、まずはその言葉の意味を確認しましょう。

これまでのあらゆる時代・場所を指す

古今東西は、昔と今を意味する「古今」と東の地方と西の地方を意味する「東西」が合体した四字熟語で、これまでのあらゆる時代・場所を指します。辞書には、次のように記されています。

ここん‐とうざい【古今東西】
昔から今までと、東西四方のすべて。いつでも、どこでも。「古今東西に類を見ない事件」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

つまり、古今東西には「すべての時代・場所で」「いつでも」「どこでも」といった意味が含まれているのです。

「古今東西」の使い方と例文

ペンを持った手を人筆書きしたイラスト
(c)Adobe Stock

意味を知ったあとは、どのような場面で使うかも気になりますよね。ここでは、基本的な使い方や使用場面・例文を紹介します。これらを覚えておくことで、言葉の理解が進むでしょう。

普遍的に共通する事象を伝える

古今東西は、あらゆる場所や時代を指すため、時代や地域を問わず普遍的な事象を伝えたいときに使えます。例文を見てみましょう。

【例文】
・民衆が平和で穏やかな暮らしを望むことは、古今東西変わらない
・古今東西を問わず、愛や友情をテーマにした作品は多い

どのような場所や時代でも変わらないことは多いものです。文化や風習が違っても普遍的なものを表すときには、古今東西という言葉が役立ちます。

さまざまな場所・時代を示す

共通概念や普遍的な事象以外で、さまざまな場所・時代を表したいときにも使えます。例文を見てみましょう。

【例文】
・〇〇館では古今東西の名著を収集し、展示している
・あの人は古今東西の〇〇に精通している

このように、地域・時代を問わない多くの作品や技術、幅広い分野の知識などを表現する場合に適しています。

「古今東西」の類語

大きな辞書をルーペで見ている人の写真
(c)Adobe Stock

古今東西には似た言葉があります。別の言葉に言い換えたほうが意図が伝わりやすいときは、言い換えも検討しましょう。主な類語を紹介します。

全国のいたるところを指す「津々浦々」

津々浦々(つつうらうら)は、全国にある港や海岸のすべてを意味する言葉です。「津」には船の渡し場という意味があり、「浦」は海岸周辺を意味します。

【例文】
・全国津々浦々から、各地のコンテスト入賞者が集まった
・彼の残した功績は、津々浦々に広まっている

古今東西のように「昔と今」を含む言葉ではありませんが、全国のあらゆる場所を表現したい場合には津々浦々と言い換えられるでしょう。

昔から現在までを意味する「古往今来」

昔から現在まで、時代が変わっても続いているものを表現したいときには、古往今来(こおうこんらい)という言葉が使えます。似た言葉に「往古来今(おうこらいこん)」もあり、どちらも古くから続いていることを表す言葉です。

【例文】
・古往今来、各地では戦争が起こり悲劇が繰り返されている
・〇〇の儀式は古往今来この地域で行われているものだ

古今東西のように、あらゆる地域・場所という意味は含まれていませんが、時間の経過に触れる場合には言い換えとして使うことができます。

あちらこちらという意味を持つ「在在所所」

在在所所(ざいざいしょしょ)は、「至る所」や「あちらこちら」という意味を持つ言葉です。似た言葉に「処々方々(しょしょほうぼう)」があり、どちらも周辺のいたるところを表現したいときに使えます。

【例文】
・この地域では在在所所で水が湧いている
・今日から仕事始めということで、在在所所から人が集まってきています

古今東西の「東西」と同じように、あちらこちらの場所を表現したいときには言い換えとして使えるでしょう。ただし、在在所所は世界中あらゆる場所というよりも、近隣の村々や郷里という意味合いが強くなっています。

「古今」を含む四字熟語

はてなマークと電球のイメージ画像
(c)Adobe Stock

古今東西のほかにも、「古今」を含む四字熟語はあります。どのような四字熟語があるのか、それぞれの意味や使い方について確認しましょう。

「古今」を含む四字熟語
  1. 古今無双
  2. 古今独歩

古今無双

古今無双(ここんむそう)は、昔から今までを意味する「古今」と、ほかに並ぶものがないほど優れていることを意味する「無双」が組み合わさった四字熟語です。2種類の熟語が示すとおり、「昔から今までずっとほかに並ぶものがないほど優れている」という意味になります。

【例文】
・彼はこの競技に関して、古今無双の才能を持っている
・あの人は古今無双の名手と評されている

「ほかに並ぶものがないほど」という強い表現のため、相当な腕前と過去に類を見ない活躍をしている人に対して使われるものです。

古今独歩

古今無双と似ている「古今独歩(ここんどっぽ)」という表現もあります。「独歩」には、ひとり歩きや自分だけの力で行うという意味がありますが、「無双」と同じくほかに並ぶものがないほど優れていることも指します。つまり、古今独歩は「昔から今までに匹敵するものがないこと」を表す言葉です。

【例文】
・歴史人物の〇〇は、古今独歩といってもよいくらいに戦略を得意としていた
・彼の手さばきは素晴らしく、まさに古今独歩といえる腕前だ

古今無双と古今独歩はほとんど同じ意味で使われるため、どちらを使っても大きな問題はありません。素晴らしい才能を持ち、ほかに匹敵するものがないほど活躍している人を称える言葉として活用できるでしょう。

まとめ

  1. 「古今東西」はあらゆる時代・場所を意味する四字熟語である

  2. 類語には「津々浦々」や「古往今来」などがある

  3. 「古今」を使った四字熟語には「古今無双」や「古今独歩」などがある

古今東西は、日常会話やパーティーゲームの名前など、さまざまな場面で使われる言葉です。主に普遍的な事象や幅広い知識・技術などを表現したいときに役立ちます。使い方や例文をチェックして、基本的な意味や概念を把握しておきましょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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