Summary
- 「ドストライク」とは、紛れもなく自分の好みであることを示すカジュアルな表現 。
- 野球やボウリングの「ストライク」から派生した俗語です。
- 映画・人物・空間など、幅広い対象に使えますが場面選びが重要。
よく耳にする、「ドストライク」という言葉。なんとなく「好みのど真ん中」という意味だろうと思ってはいても、改めて説明しようとすると少し迷ってしまう表現だったりしますよね。また、カジュアルで勢いのある言い回しだけに、使う場面や相手によっては軽く感じられることもあるでしょう。
この記事では、「ドストライク」の意味や成り立ち、使い方のポイントを整理していきます。
「ドストライク」とは何か?|意味・成り立ちを確認
まずは、「ドストライク」の意味から確認していきましょう。
「ドストライク」の意味
「ドストライク」は「ストライク」に「ド」を付けて「明白なストライク」というように、ストライクを強調した言葉になります。
「ストライク」は英語の “strike” に由来し、野球の用語で打者が打てる範囲に投げられた球や、ボウリングの第1投で10本すべてのピンを倒すことを意味します。ここから俗に対象が自分の好みであることを意味するようになりました。
辞書では次のように説明されていますよ。
ストライク【strike】
1 野球で、投手の打者に対する投球がストライクゾーンを通過したもの。また、その宣告の言葉。空振り・ファウルチップ・ファウルもストライクとしてカウントされる。
2 ボウリングで、第1投で10本あるすべてのピンを倒すこと。
3 ドアなどの錠を構成する部品の一つ。ドアを施錠したり仮締めするときに、ドア側から突出するデッドボルトやラッチボルトが入り込む、ドア枠側の受け穴。
4 俗に、対象となるものが自分の好みの範囲内であること。多く、音楽や映画などの趣味に関していう。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
つまり、「ドストライク」とは、紛れもなく自分の好みであることを示します。

「ドストライク」の使い方を例文で確認
「ドストライク」は身近な表現として浸透していますが、使う場面や相手によって印象は大きく変わります。言葉の魅力を生かすには、状況に応じた使い方の工夫が欠かせません。ここでは、具体的な例文とともに使い方を確認していきましょう。
「この映画の世界観、音楽も映像も全部ドストライク」
作品全体が自分の好みにぴったり合っていることを強調した使い方です。「一部が好き」ではなく、「総合的に刺さっている」という熱量が伝わってきます。感想やレビューなどでよく使われる表現です。
「あの人の話し方、落ち着いていて知的で、完全にドストライク」
人物評価に使う場合は、外見だけでなく性格や雰囲気が好みに合っていることを表します。ややカジュアルなので、友人との会話やSNS向きの表現です。
「このカフェ、静かで本がじっくり読めて、私の好みドストライクすぎる」
場所や空間について使うと、「自分の価値観やライフスタイルに合う」という意味になります。「すぎる」を添えることで、強い満足感や感動がより強調されます。

「ドストライク」を他の言葉で伝えるには?|言い換えの工夫
「ドストライク」の意味をより丁寧に、あるいは場にふさわしく伝えるには、言い換えの工夫が役立ちます。例えば「理想的」「ぴったり合う」「完全に一致している」といった表現は、同じニュアンスをより落ち着いた語感で伝えることができるでしょう。
日常会話では砕けた表現で親近感を演出しつつ、ビジネスシーンでは落ち着きのある表現に置き換えることで、場に応じたバランスのとれたコミュニケーションが可能になりますよ。


