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2025.12.24

「人の噂も七十五日」とは? 知っておきたいことわざの基礎知識

「人の噂も七十五日」は日常的によく使われることわざです。しかし「なぜ噂話は七十五日で収束するといえるのか」について考えた経験がある人は少数派かもしれません。今回は「人の噂も七十五日」の意味や由来を解説します。併せてその他の噂話に関することわざも紹介するので、この機会にボキャブラリーを増やしましょう。

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「人の噂も七十五日」の基礎知識

「人の噂も七十五日」の意味や由来を解説します。ことわざの基礎知識を身に付けて、日常生活の中で自信を持って使えるようになりましょう。

会話している人の手元写真
(c)AdobeStock
「人の噂も七十五日」の基礎知識
  1. 「噂話は長続きしない」という意味

「噂話は長続きしない」という意味

「人の噂も七十五日」は「ひとのうわさもしちじゅうごにち」と読むことわざです。その意味は、「人から人へ伝わり広がっていく噂話は、いっときは巷をにぎわすものの長くは続かない」ことを表します。

人の噂も七十五日
世間のうわさは長く続かず、しばらくすれば忘れられるものである。
出典:小学館 デジタル大辞泉

「人の噂も七十五日」は、ネガティブな噂話のターゲットになってしまった人を慰めるときに使われることが多い言葉です。たとえば以下のように使用します。

【例文】
・人の噂も七十五日っていうからね。いつも通りに過ごしていればやがてみんな忘れるよ
・今はしんどいだろうけど、人の噂も七十五日というから、しばらくの辛抱だよ

日数を間違えた誤用に注意

「人の噂も七十五日」という言葉を使うときには、日数を間違えないよう注意しましょう。具体的には「人の噂も四十九日」や「人の噂も四十五日」としてしまう誤用が散見されるので、注意が必要です。

「四十九日」と「四十五日」は、どちらも「七十五日」と音の響きが似ているため、これらの誤用をしている人は「人の噂も七十五日」という言葉の音だけを聞いて、この言葉を覚えてしまっているのかもしれません。

なお「四十九日」は、仏教において亡くなった人が極楽浄土に行けるかどうかの審判を受けるまでの期間とされています。噂話とはまったく無関係の言葉といえるでしょう。

併せて知りたい、噂に関する言葉

日本には噂話に関する言葉がたくさんあります。「人の噂も七十五日」とセットで覚えておきたい、噂話に関することわざを3つ紹介します。

耳元で話している人のイラスト
(c)AdobeStock

人の口に戸は立てられぬ

「人の口に戸は立てられぬ」は「ひとのくちにとはたてられぬ」と読むことわざです。人の口に「戸=入口や窓に設置して開閉ができるようにする設備」を取り付けて口を閉ざさせることはできないことから「噂話や批判を止めることはできない」「噂話や批判が広がるのを止めるすべはない」という意味を表します。

「人の口に戸は立てられぬ」は、「噂話のターゲットにならないように気をつけよう」と相手に注意喚起するときや、「噂の種をまかないようにもっと注意すべきだった」という後悔の念を表現するときなどに使われる傾向にある言葉です。

噂をすれば影が差す

「噂をすれば影が差す」ということわざは「誰かの噂話をしているときに限って当人がひょっこり現れること」を表します。噂話をしていると、こうした「ひやり」とする状態に陥ることが多々あるので、「噂話は程々にしておこう」という教訓の意味が込められている言葉です。

「噂をすれば影が差す」と同じような意味を持つことわざにはその他にも「人事言わば筵敷け(ひとごといわばむしろしけ)」などがあります。

悪事千里を走る

「悪事千里を走る」は「あくじせんりをはしる」と読むことわざです。「悪い行いほど瞬く間に広がっていく」ということを表しています。

「悪事千里を走る」ということわざは、中国・五代十国時代から宋初にかけて活躍した作家・孫光憲(そんこうけん)が記した逸話集『北夢瑣言(ほくむさげん)』の一節に由来するといわれています。

「悪事千里を走る」の対義語は「好事門を出でず(こうじもんをいでず)」です。「好事門を出でず」は「良いことをしてもなかなか世の中には知れ渡らない」という意味を持ちます。「悪事千里を走る」とセットで使われることが多い言葉です。

まとめ

  • 「人の噂も七十五日」は「噂話は長続きしない」という意味
  • 「七十五日」の由来は昔の日本の季節の捉え方にある
  • 噂に関する言葉には「人の口に戸は立てられぬ」や「噂をすれば影が差す」などがある

「人の噂も七十五日」は「どんな噂話でもしばらくすれば収束する」という意味を持つことわざです。悪い噂話を広められて気落ちしている人を慰めるときに使われることが多い傾向があります。日数を間違えて「人の噂も四十五日」とか「人の噂も四十九日」などとする誤用が見られるので、使用するときには注意する必要があります。「なぜ七十五日になったのか」という由来を知れば、日数を間違えてしまうミスも起きにくくなるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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