Q:育児と介護で仕事時間を削らざるをえません
答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)
A:仕事は細く長く続けることが大事です
育児に介護に、そして仕事にと、本当に大変な状況に、頭が上がりません。私が主催する、働く女性にメンターをマッチングさせる「育キャリカレッジ」でも、育児と介護のダブルケアを経験した方が何名かいます。その方から聞くと、大変壮絶な経験だったようです。
介護離職は2017年時点ですでに10万人ともいわれ、その約8割が女性。そのような中で仕事をなんとか続けたいと思っていることに、尊敬の念を覚えます。聞き古された言葉かもしれませんが、まずは「周囲を頼りまくる」ことをさらに意識してみてください。家事は外注(いまは安くていいサービスがたくさんあります)、育児も完璧を目指さす、行政のサポートや民間のシッターなどをフル活用。そして介護も、できるだけ他の親族を巻き込み、みんなで分担していただきたい。
介護は期間の目処が立ちませんが、育児はいずれ手が離れます。人生はまだまだ長いので、いまは少し仕事をセーブするかもしれませんが、細く長くでも続け、いずれ育児が楽になったときは、仕事をまた増やしていく。そのような長い目で見たキャリアプランを描くことで、少し楽になっていただければと思います。
育キャリカレッジ代表
池原真佐子(いけはら まさこ)
(株)MANABICIA/育キャリカレッジ代表。働く女性にメンターをマッチングするビジネスを行う。臨月からのワンオペ育児と会社経営の両立を経て、現在は日本とドイツとの二拠点生活をスタート。2歳男子の母。ワーママオブザイヤー2018受賞。INSEAD(EMCCC)、早稲田大学、早稲田大学院(教育学)卒。Domani2/3月号78ページからのロングインタビューも必見です。
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。