Q:いまだにひとつの仕事が長続きしません
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:感情で辞めず、「面白い」と感じる到達点まで続けて
仕事をしているとみんな大なり小なり、いろいろ悩みや壁にぶちあたるもの。そんな荒波がきたときになんとか乗り越えようとするのか、それとも逃げるのか…。
私自身、今まで多くの女性のキャリア相談に乗ってきて思うのは、いつも逃げている方は20代でも40代でも、同じレベルの壁でつまずくように思います。例えば、「上司とうまくいかない」「先輩にイヤなことを言われてモチベーションが下がる」「会社の雰囲気がよくない」など。ここで逃げ出してしまうと、いつまでたっても仕事が「面白い」と感じるところまで到達できないのが、現実です。
仕事を「面白い」と感じるには、
1、自分自身のスキルを磨き続ける。
2、仕事からの経験「数」を増やし、そこから「質」を上げにいく。
3、社内で信頼を得られるようになる。
4、少しずつ「責任」のある仕事を任せてもらう。
5、5年後の「自分のありたい姿」を設定、マイルストーンを置き、経験を積み上げていく。
余談ですが。転職の面接で「あなたはどんなスキルがありますか?強みは?」の質問に、「コミュニケーションを取ることが得意です」「明るくて誰とでも積極的に話すことができます」と答える方が結構いるのですが、それではまずいです。キャリアを15年・20年と積んでいるのに、新卒と同じ回答レベルになっています。
せめて上の5つを達成し、それをスキルやアピールポイントとして伝えられるまで、経験を積んでみてください。
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。