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LIFESTYLE インタビュー

2019.03.01

大和孔太、鈴木砂羽さんとペヤンヌマキさんに恋愛と人生を学ぶ!【白肌王子・大和がゆく!#2】

俳優・大和孔太(やまとこうた)が話題の現場にオリジナルマイクを持って潜入レポートする連載、その名も「白肌王子・大和がゆく!」。第2回目は、女優の鈴木砂羽さんと脚本・演出家のペヤンヌマキさんとの対談をお送りします。

Domani読者のみなさま、改めましてこんにちは。俳優の大和孔太です。
第一回目の記事を読んで、「面白かったよ」と言ってくださる方もいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも僕なりの視点(僕なりの視点は出せていますか?)で話題の現場をレポートしていきますので、よろしくお願いします。 

さて、第2回目は舞台「第7回ブス会✳︎エーデルワイス」の主演を務める女優の鈴木砂羽さんと本作の脚本・演出を担当するペヤンヌマキさんにご登場いただきます!  実はこの作品、僕も出演させていただいているんです。稽古中の話なんかも織り交ぜながら、楽しくインタビューさせていただきたいのですが、内心は初めてのインタビュアー仕事ということで(しかも相手が大先輩お二方!)、心臓が今にも飛び出しそうなほど緊張しています….(ドキドキ)。本作の魅力はもちろん、人生経験値の高いおふたりに恋愛のエトセトラについてもおうかがいします。

大和孔太
▲左から:ペヤンヌマキさん、鈴木砂羽さん、大和孔太さんwithいつものマイク

About…「第7回ブス会✳︎エーデルワイス」
ブス会とはペヤンヌマキさんが舞台上演する為に立ち上げたユニットのことで、元はペヤンヌさんとその友人たちが、女だけで集って愚痴や自慢をぶちまけまくる飲み会を「ブス会」と呼んでいたことに端を発する。劇団員を持たず、ぺヤンヌさんが毎回好きなメンバーを集めて作品を上演するというスタイルで回を追うごとに話題を呼んでいる。当初は出演者すべて女性で、女同士の関係における醜くも可笑しい “ブス” な実態を群像劇として描くのが特徴だったが、近年は男性も登場し、様々なアプローチで “女” を描いている。第7回目となる「エーデルワイス」のキャッチコピーは、「高嶺の花とは、崖っぷちに咲く花。」。平成最後の春、崖っぷちに立つ昭和の魔女の「生き様」を描く作品となっている。

大和孔太初のインタビュアー仕事。大先輩を前にたじたじ…!?

大和:緊張しますね…。えっと、大和孔太です、よろしくお願いします! まず初めに鈴木砂羽さんにおうかがいしたいのですが、なぜ「ブス会」のオーディションを受けようと思ったのですか?

砂羽:去年、ペヤンヌさんの舞台を観ていて、その日の夜にペヤンヌさんと一緒にご飯を食べに行ったの。舞台がすごく面白かったので、「私も(作品に)出たいなぁ」って想いを伝えたら、「いいですよ」って言ってくださって。次の年にオーディションの告知をみたので、ペヤンヌさんにすぐ「オーディション受けてもいいですか?」と連絡したら、「ぜひよろしくお願いします」と返事がきたので、オーディション受けてみようかなって。

ペヤンヌ:メールがきてびっくりしました。

大和:オーディション会場にいらっしゃったから、すっごくびっくりしたんですよ! でも、実際には(オーディションは)あまり受けないですよね?

砂羽:そんなことないですよ。あったら色々受けますよ。海外作品のオーディションとかも受けるし。そんなに珍しいことじゃないよ。

大和:そうなのですね! では、次にペヤンヌさんにうかがいたいのですが、今回の作品の主演を鈴木砂羽さんにお願いしようと思ったのはどんな理由がありますか?

ペヤンヌ:砂羽さんはブス会にマッチしているんじゃないかっていう勘が働いたんです。自分をきちんとさらけ出してくれるのもあるし、ブス会のオーディション応募要綱にも書いた (1)美しさや醜さに自信がある方(内面外面問わず) (2)欲望がダダ漏れている方 (3)自分の醜さをさらけ出せる方 その全てに砂羽さんは当てはまるなって思ったんです。

砂羽:私、そんなに欲望ダダ漏れてるんだね(笑)。

大和:ちなみに、僕はどんな印象ですか?

ペヤンヌ:大和くんは思ったよりもぼーっとしてるよね。稽古場で不思議な存在感を放ってる。

大和:最後は、その印象を払拭…していけたら…!

ペヤンヌ:払拭するつもりなの?

大和:払拭するつもりですよ!!

砂羽:なんか、男性キャストたちがみんな大和くんのことかわいがってるんですよ。

大和:本当ですか?

砂羽:そうだよ。男子たちが野原でうさぎを見つけたの。それで、「ペヤンヌ先生—!うさぎいましたよ」って言ったら、「みんなで責任をもって飼うんだったらいいよ」ってペヤンヌ先生が言ってくれるの。それで、大和くんがみんなに飼われた、っていう話をしていたんだよね。大和くんは、うさぎちゃんなの。でも、女子たちは、「なんかおもしろくないよね」ってなってる(笑)。だって男子はうさぎに夢中だもん。

大和:え…僕がうさぎ!? そこまでまだ愛は感じていませんが(笑)、うれしいです。

砂羽:っていうくらい、あなたをかわいがっているって話。みんな好きなんだよ。

大和:そうなんですか。うれしいなぁ…僕はうさぎか…。「あいつさ〜」とか言われているのかと思っていたので安心しました。

砂羽:それは被害妄想だね。

大和孔太

大和:みなさんお芝居が本当に上手なので、ひとりですごく焦っていて。みんなについていけているのかと。

砂羽:みんな絶賛してたよ「かわいい」って。

砂羽さんとペヤンヌさんに恋愛のアドバイスを受けるも…

大和:ではここでパーソナルな、くだけた質問をさせてください。

砂羽:もう、十分くだけてるよ(笑)。

大和孔太

大和:この舞台の内容は、あるひとりの女性の恋愛遍歴を描いていると思うのですが、男性に対して付き合う上で重要視している部分はありますか?

砂羽:私はないね(笑)。好きにしたらいいさ! 私はエゴを押し付けないのが理想。なんていったって、私はチャクラ開いているからね。

ペヤンヌ:私は20代のころは男性の才能にすごいひかれていたんだけども、年を重ねてきて自分も何か作る立場になったとき、それが少し変わってきましたね。いまは誰と付き合っていいかまったくわからない。ははははは。

大和孔太

大和:ちなみに、性格と外見でいったら、性格重視ですよね?

ペヤンヌ:両方じゃないですか。

砂羽:顔は大事ですよ。矛盾してるかな、なんでもいいとか言っておいて。でも、顔の好みはあるの。あるんだけど、一緒にいる人は同じような雰囲気とは限らないわけ。

ペヤンヌ:ひかれるタイプの顔がまったく一緒とは限らない。

大和:男らしい人が好きとか?

ペヤンヌ:男らしいとはなんぞやって話だよね。

砂羽:そうそう、男らしい男なんてなかなかいないよ。そう簡単に見つかるものでもない。それは、お宝を探すようなもので、7つの海を渡って、冒険したのちに得られるかもしれない。それくらい、そのくらいいないです。

大和:心が痛いですね…。ちなみに、ダメな男を見分けるポイントはありますか?

ペヤンヌ:それがわかっていたら、ダメな男にひっかかってないですからね。

砂羽:こんな脚本書いてないって(笑)。

大和:でも、第一印象で「この人ダメ」っていう人はいないですか?

ペヤンヌ:一個だけ。靴がとんがってるのは要注意だと思っている。虚栄心の現れっていうか。

大和:お二人とも、あまりマイナスから入らないんですね。

砂羽:最初だけじゃいいところはわからないもの。

大和:僕なんかは、「この人胡散臭いんじゃないか」とか、少し斜に構えてしまところがあるんです。

砂羽:自ら悪い女のところにいってみるってのもありだよ。心をかき乱されて、一皮むけるかもしれないし。

大和:ちなみに、今まで出会った「これはやばい!」という人を教えてください。

ペヤンヌ:この芝居に全部書いちゃったからなぁ…。例えば、ホテルに行こうって言われて、断ったらホテルの前まで散歩しようって言われた、とか? 本当になしだったから、ホテルの前まで行って「帰ります」って言ったけれど。

砂羽:私もあるよ。でもこれDomaniで話していいのかな…つきあっている男の人と(…一部自主規制…)。そんなこともあったので、無自覚な男は許せないってなったなぁ…。

大和:おおお…それは許せない! ちなみに、お二人はつきあったらつくすタイプですか?

ペヤンヌ:私はつくす。

砂羽:私もつくす。

ペヤンヌ:なんでもお世話したいから、世話されたがる人に好かれがち。

砂羽:そういう人って嗅覚がすぐれているんですよ「この人だったら俺の世話をしてくれる」って。すぐ甘えられちゃう。

ペヤンヌ:それで聖母みたいになれればいいんだけど、我慢の限界がきちゃうんだよね。

砂羽:私、チャクラがひらいているので、しつこいですね・・・いやでももはやどんな人がきても大丈夫かも。

大和:そういえば先日、一途に好きだったら相手にGPSをつけてもいいのかって、稽古中に話題になったんですよ。

砂羽:絶対嫌。束縛と自己満足。それは愛じゃないのよ。すべては愛故(ゆえ)なの。みんないかに、自分が愛されたいかとか、あれしてほしいとか…。でも、それよりも自分から与えていかないといけないの。欲しい欲しいばっかり言っちゃうとだめなの。愛だよ愛。与えないともらえないから。

ペヤンヌ:与えただけで自己満足ってのもまた違うからね。

砂羽:与えたことで自己満足のパターンもある。ほんとに相手のことを愛するってのが大事、ほんとに大好きな人と付き合うっていうのがいいんじゃないですか? 中途半端に好きだとエゴばっかりになっちゃう。「どーしてわかってくれないんだよー」とか言っちゃうでしょ?

大和:やりがちです…。恋愛に関して、僕に何かアドバイスをいただけませんか?

砂羽:いや、むしろアドバイスをちょーだいよ。

大和:え…。おふたりは、男性とうまくいく方法なんてわかってるわけじゃないですか!

砂羽:わかんないよ!

ペヤンヌ:永遠のなぞだよ!

大和:わかっているんだと思っていました。

砂羽:そんなことないよ(笑)。大和くん「わっかんねぇなぁ〜」って顔してるね(笑)?

大和:いや、でも…おふたりにたくさんのアドバイスをいただきました。ありがとうございました!

大和孔太

ふぅ…。とても緊張しましたが、大先輩のおふたりが楽しくお話しくださって大感謝です。とても沁みる話が多かったです。砂羽さん、ペヤンヌさん、本当にありがとうございました!


本作は、ペヤンヌマキさんご自身の経験も投影された舞台です。現代を生きる女性に共感と勇気を与える内容になっておりますので、ぜひDomaniの読者のみなさんにも観ていただきたい! 現在、本作は絶賛上演中です。ぜひ、劇場まで遊びに来てください!お待ちしています。

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第7回ブス会*エーデルワイス

【あらすじ】
主人公はスランプに陥っている漫画家、森アキナ、43歳(鈴木砂羽)。自身の代表作「たたかえ!いばら姫」以降、ヒットを出せずに苦しんでいる。長年の付き合いの担当編集者も呆れ顔。

「たたかえ!いばら姫」は地方から上京した18歳の女性・ミユキが様々な価値観に翻弄されていく物語。自分が何者か見出せないままのミユキは、男たちに「NO」を言えず、流され続けてしまう。ちまたに溢れている「女の幸せ」という呪いをかけていたのだった。30歳の誕生日にどん底に到達したミユキは、やっと「自分だけにできること」を見つけるが・・・。

過去の自分を認め和解するという普遍的なテーマを、ペヤンヌマキ自身の経験を投影し、過去と現在を交錯させながら描く現代を生きる女性の為のおとぎ話。

日時:2019年2月27日(水)~3月10日(日)
場所:東京芸術劇場 シアターイースト 東京都豊島区西池袋1-8-1
脚本・演出:ペヤンヌマキ
出演:鈴木砂羽 水澤紳吾 大和孔太 高野ゆらこ 土佐和成 後藤剛範 藤井千帆 金子清文
料金:(全席指定)ブスシート(最前列) 前売4,500円/当日4,800円
一般シート 前売4,500円/当日4,800円 高校生以下 前売当日共1,000円(受付にて要学生証提示)
問い合わせ:info@busukai.com
ブス会*公式HP

撮影/田中麻以

女優

鈴木砂羽

1972年生まれ。女子美術大学短期大学部中退後、文学座の研究生に。その後、1994年に映画『愛の新世界』で主演デビュー。同作品で第37回ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞受賞などを受賞。2017 年、「結婚の条件 結婚の条件 」で初めて舞台演出を手がける。2018年、演劇ユニット「港.ロッ区.」を主宰。同年、初のコミックエッセイ『ボンちゃんがいく☆ 女優・鈴木砂羽のマンガ愛がはじけるコミックエッセイ』(集英社)を発売するなど、漫画家としても注目が集まっている。

ブス会*主宰/脚本・演出家

ペヤンヌマキ

1976年生まれ、長崎県出身。早稲田大学在学中、劇団「ポツドール」の旗揚げに参加。2004年よりフリーのAV監督(ペヤングマキ名義)として活動する傍ら、劇団ポツドール番外公演‘女’シリーズとして、2006年に『女のみち』、2007年『女の果て』を上演。2010年、演劇ユニット「ブス会*」を旗揚げ。以降全ての作品の脚本・演出を担当。また、フリーの映像ディレクター・脚本家としてテレビドラマなども手がける。

俳優

大和孔太

1994年生まれ。熊本県出身。YG ENTERTAINMENT JAPAN所属。映画『PRINCE OF LEGEND』(2019年3月21日公開)の公開が控える他、舞台『エーデルワイス』(2019年2月27日〜3月10日・東京芸術劇場シアターイースト)に出演中。地元熊本では、『くまパワ+』(KAB熊本朝日放送)内でレポーターとしても活躍中。特技はアクション、趣味は料理、美術館巡り。現在、韓国語勉強中(ハングル語検定3級所持)。インスタグラム▶︎@kohta_yamato ツイッター▶@Ky42746115

 

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