俳優としてもアーティストとしても大活躍中のPRIZMAXの森崎ウィンさんに直撃!
こんにちは。大和孔太です。
実は僕、今すごく緊張しています。なぜかというと、今回対談させていただく方が、あのスティーブン・スピルバーグ監督からも認められたPRIZMAXの森崎ウィンさんだからです。つい先日、映画『レディ・プレイヤー1』を観てものすごい衝撃を受けたばかりなんです。聞きたいこと、教えてほしいことがたくさんありすぎて昨夜はほとんど眠れなかったのですが、今回も僕なりの視点でインタビューさせていただこうと思います。
「『レディ・プレイヤー1』のオーディションは、緊張しすぎて、あまり詳しく覚えていないんです」(森崎)
大和:はじめまして! YG ENTERTAINMENT JAPANの大和孔太です。
森崎:PRIZMAXの森崎ウィンです。スターダストプロモーションという会社に所属しております。この、スターダストという会社はなかなかいい会社でして…といっても他の事務所についてはよくわからないのですが(笑)。スカウトがきっかけでこの世界に入りました。
大和:日本でスカウトされたんですか?
森崎:日本です。中学2年生の時ですね。
大和:ずっと日本に?
森崎:10歳のときから住んでいて。デビューは高校2年生の時。
大和:俳優活動とユニット活動はどちらが先だったんですか?
森崎:俳優が先で、後からユニット活動ですね。
大和:僕は役者としての森崎さんのイメージがすごく強かったんです。なので、音楽活動もされていると聞いたときは本当にびっくりしました。
森崎:ありがとうございます。アーティストとしても「アジアツアー」という高い目標を掲げて活動しているんです。今回のアルバム『FRNKSTN』も、英語、日本語、韓国語、ミャンマー語の4ヶ国語で収録した曲もあります。
大和:森崎さん、英語が堪能でいらっしゃいますが、以前から勉強されていたんですか?
森崎:ミャンマーにいるとき一緒に住んでいたおばあちゃんが、英語の先生だったんですよ。塾のようなものを開いていたので、生まれ育った環境で英語は耳慣れしていました。今でもそんなにペラペラ話せるほうではないのですが、発音はめちゃくちゃうまいと思います(笑)。子どものころから英語を聞いているおかげかもしれませんね。
大和:『レディ・プレイヤー1』を観させていただきました。作品の中でも英語を話されていますし、作品に溶け込んでいて、かつ存在感もすごくありました。
森崎:『レディ・プレイヤー1』観てくれたんですね。やっぱりあの作品に出演したのはでかいな…。もう一年が経ちますが、こうやって「映画観たよ」って言っていただけることが多いんです。
大和:実は今日すごく楽しみにしていたんです。森崎さんに聞きたいことがたくさんあって….(やや興奮気味)。
森崎:なんでも聞いてください。
大和:役はオーディションで勝ち取ったんですか?(すごく興奮気味)
森崎:そう、オーディションです。最初は日本でオーディションをして、その後二次というかもう一度呼ばれる機会があって、それでL.A.へ。
大和:え!!!L.A.でオーディションなんですか!? (さらに興奮気味)
森崎:そこでスピルバーグ監督にお会いして、紙一枚もらって、その場で演じて…
大和:そ…その場なんですね!
森崎:でも、一次のときと内容はほとんど一緒で。それをもう一度目の前でやってみてくれと。
大和:そういうときはどんなことを意識するんでしょうか?
森崎:正直、そのオーディションに行けただけでもラッキーだと思っていたんです。受かるなんて夢にも思ってなかったんです。オーディションの時のことは、緊張しすぎて、あまり詳しく覚えていないんです。とにかく言われたことは全力で一生懸命やりました。2015年なんで。4年前ですね。
「日本語を話しているときの自分と、英語を話しているときの自分はキャラクターが少し違うかもしれない」(森崎)
大和:もちろん、英語でオーディションですよね。すごいな…。いや、言語の壁は大きいなぁって思うことが最近多くて。ちなみに、ミャンマーの方は英語は話されるんですか?
森崎:日本より英語を話せる人の数は多いかな。
大和:ミャンマー語ってどんな言葉なんですか?
森崎:(ミャンマー語を披露)
大和:おおおお….なめらかな言語なんですね。
森崎:ミャンマー語って何に近いんだろう。うーん、カンボジア語とかに似ているかもしれません。ただ、共通の単語とかはまったくなくて。お隣の国のタイでさえも、共通の単語がないんです。
大和:僕も今、韓国語を一生懸命勉強しているんです。言語によって自分のキャラクターが変わったりすることはありませんか?
森崎:ありますね。日本語を話しているときは、まさにこの感じなんですけど、英語を話しているときは、もう少し強気かもしれません。ミャンマー語を話している自分も、また別の自分のような気もする。
大和:日本語は曖昧な表現になることもあるし、英語は直接的ということもあるかもしれないですよね。それぞれ表現の仕方が違うので、別の言語を取得することは俳優としておおきな武器になると思っています。
森崎:今回のアルバムのレコーディングでは、韓国語の発音が抜群に難しかったです。
大和:英語にも日本語にもない発音もありますよね。僕も絶賛大苦戦中です。
大和:役者とアーティストの違いはどんなところですか?
森崎:うん…だいぶ違いますね。アーティストでいるときは、自分らしさを、自分というものを出しやすいけれど、役者のときは必ずしも自分を出すのが正解かというとそうでもなくて。うまく説明できないのだけど。
大和:わかります。
森崎:役者は、作品によってゼロに戻っていく感覚があります。アーティストは、曲が成長していくってこともあるし。
大和: 作品ごとに役作りの仕方は全然違いますよね。可能性も無限ですが、やり方もたくさんあって、正解もわからない。僕も悩みが増えるばかりです。
森崎:歌は、うまい下手が明確というか。例えば、ピッチはずれていたら自分でもわかるじゃないですか。ダンスも同様で、きちんとそろっているかとか、動けているかとかは明確。芝居は、その部分がわかりずらいですよね。ただ、アーティストはわかりやすい分、ごまかせないし、完成度の高いものを求められますね。少し前までは、アーティストも俳優もどっちもいけるっしょ!って思っていたんです。
大和:そうだったんですね!!!
森崎:でも最近は、生半可な気持ちでいたらどっちもダメになっちゃうって思って。日々こなしているだけじゃダメなんですよ。次につながることを目指して、って考えると、日々ちゃんと一歩ずつ確実に前に進んでいかないとダメなんだなって。例えば今日のように大和くんと対談をしました、対談しておしまいじゃなくて、今日のこの経験をどうやって次につなげるべきなのかとかも考えたりします。でも色々と考えすぎて、頭がぐちゃぐちゃになってしまうこともあります。
大和:僕もぐちゃぐちゃになりすぎて、自分は今何がしたいんだろうと思うことがあります。
森崎:贅沢な悩みなんですけど、そうやって悩んでいる自分も嫌なんだよね。
大和:少し前に舞台をやらせていただいたんですが、その時にいろいろと指導していただきました。
森崎:怒られることは大事だよ。もちろん、一生懸命やっているというのが大前提だけども。
大和:鍛えられたことが、僕の知的な財産になったと思います。森崎さんと話していると、本当に自分を律しながら役者やアーティストである自分と対峙されているんだなと感じました。
森崎:大和くんは、めちゃくちゃ褒めてくれるのね。
大和:役者をしていて、アーティストでもあって、それでいて海外の作品にも出演されていて…。僕自身もいま、お話をうかがいながらすごく勉強させていただいています
▲俳優同士ということで、表情豊かに喜怒哀楽を表現!
「僕の飛行機話、聞いてくれる?」(森崎)
大和:ここからは少しくだけた質問をさせてください。森崎さん、趣味は何ですか?
森崎:ゲームが好きです。ただ、色々なゲームをやるタイプではなく、フライトシュミレーターゲームばかりやっています。この話、各所でしているんですけど誰にも理解されないんだけど、聞いてもらえます?
大和:一度、Youtubeで観たことがあります。滑走路をぐわ〜といって、って…語彙力がなくて申し訳ないです(笑)。
森崎:そうそう、それ!でも、大和くんがみたのはPCで観るやつだけど、僕がやっているのはアプリゲームなんです。ガチのアプリ。どれくらいガチかというと、例えば日本からL.A.に行こうとすると10時間かかるじゃないですか。ゲームでもリアルに10時間かかるんですよ。
大和:えええええええええ!!! その間何してるんですか?
森崎:僕は、離陸してその後オートパイロットにして、自分でたてたフライトプラン通りに動いているのか確認したら寝るんです。寝て、起きたら、徐々に高度を下げて着陸態勢にはいれるっていう。着陸時間にきちんと操作しないと、到着地の空港をこえてしまうこともあるので、時間はしっかりと確認するのが大事。燃料なくなって、墜落するなんてこともありますからね。
大和:機体も選んだりできるんですか?
森崎:このゲームはそこが売りなんです。僕は飛行機が好きなんですけれど、戦闘機ではなく旅客機が好きなんですよ。ボーイングとか、エアバスとか。その中でもエアバスの380っていうのが好きで(声のボリュームが上がり、マニアック話へ)。
大和:詳しい…..(圧倒される)。
森崎:そのエアバスってのは、二階建てなんですよ。今の時代ってエンジンがふたつだけでも、ロングフライトができるんですけれど、その飛行機はやっぱりでかいからエンジンは4つついているんです。その分、運転も難易度があがるんです。滑走路の長さも必要だし、そのタクシングの道の広さも必要。僕は、一度だけブリティッシュエアウェイズで乗ることができたんです。それこそ、『レディ・プレイヤー1』のプレミアのときに、L.A.からロンドンに行くときに偶然! それはもう大興奮しました。
大和:僕は飛行機に乗っている時間って少し疲れてしまうんですけど、森崎さんみたいに楽しめるのってすごくいいなぁと思います。
森崎:もちろん、乗っている間に暇になることもあるけれど、この飛行機に乗っている俺!!!それに興奮しちゃうんですよね。
大和:俳優やアーティストじゃなかったら、パイロットになっていたかもしれないですね?
森崎:そうですね。本当にパイロットってかっこいいんですよ…品もあるし、オーラもあるし。僕がパイロット好きだから、一方的にそう見えてるだけなのかな!?そんなことないよね?
大和:パイロット役のオファーもあるんじゃないですか?
森崎:もしパイロットの役がきたら、「役作りのため」といって航空学校通いますよ。
大和:やはり、好きな女性のタイプも飛行機が好きな人ですか!?
森崎:そこはまったく関係ないですね(笑)。
大和:でも、飛行機が苦手って人もいるじゃないですか。
森崎:そしたらどうやって飛行機が好きになるかって考えます。
大和:好きな人の趣味は好きになりそうですよね。
森崎:たしかにね。
大和:ところで、休みの日は何をしているんですか?
森崎:すごい聞かれるんだけど、そうだな…先月の休みは確定申告。グループ活動していると、スケジュールってあっという間にうまってしまうんですよね。なので、たまの休みはカラダを休めるとか、お酒を飲むとか、そういうことに使ってしまう。休みだからといって、友達を誘ってどこかに遊びに行こうとはならないかもしれないですね。たまっているものを片付けるとか、歯医者行くとか、皮膚科行くとか、掃除するとか、そういうことをしたほうが気持ち的にも休まるかもしれないな。
「俳優はACTOR。つまり、ACT(行動)しなきゃいけない人」(森崎)
大和:楽しい時間はあっという間ですね。最後に…えっと…。
森崎:インタビューするって大変だよね。僕もインタビューの仕事したことがあるんだけども、頭が真っ白になったりするんだよね。
大和:気持ちの汲み取りまでしていただき、恐縮です。最後の質問は、森崎さんの夢を教えてください!
森崎:明確にあります。まずは、オスカーを狙えるような作品に出て、オスカーをとる! これが目標です。そのためにはどうするべきか逆算して、プランを立てているところです。自分と対峙したり、役者としてのスキルをあげるだけでなく、色々な国のカルチャーも知っていきたい。日本とミャンマーはカルチャーを知るというよりも、その次のステップにいると思うのですが、アメリカを身近に感じたりもしていきたいです。ちょうどアメリカに行く機会もあるし、レコーディングしたり、オーディション受けたり、色々と経験して行きたいですね。
大和:すごいパッションです!
森崎:とある人に聞いたんです。「ACTOR」は「ACT」する人、つまり、行動する人だって。なるほどなって思ったんです、俳優は行動しなきゃいけないんです。
大和:僕、役をいただくと家にこもって台本を読んだり、本を読んだり、映画を観たりしているんです。でも、もっといろんな人に会ったり、話したりするほうが視野は広くなるんですね。
森崎:もちろん勉強も大事だけどね。
大和:今日はありがとうございました。とても勉強になりましたし、楽しい時間でした。
森崎:こちらこそ楽しかったです。飛行機の話も聞いてくれてありがとう。
▲取材の終盤ではすっかり仲良くなったふたり。
森崎さん、とても素敵な方だったなぁ。またどこか現場などでお会いできたらうれしいです。そんな森崎さんの所属するPRIZMAXの新譜が現在好評発売中です! ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
サイン入りポラロイドを計2名様にプレゼント!
【応募の方法】
・DomaniのTwitterアカウント(@Domani_magazine)をフォローしてください。※当選確認の際に必要となります。
・本記事告知ツイートに今回の記事の感想を添えて、リプライ&リツイートしてください。その際、必ず 「 #Domani #サイン入りポラプレゼント希望 」 のハッシュタグをつけてください。
・応募の締切:2019年6月2日(日)23時59分まで
※厳正な抽選にて当選者を決定します。
※当選のご連絡は、6月中旬までにさせていただきます。この連絡をもって当選者の発表と代えさせていただきます。当選についてはTwitterのDMでご連絡させいただきますので、DomaniのアカウントからDMが受け取れる状態にしておいてください。DM送付後、3日以上ご連絡いただけない場合は、自動的に当選キャンセルになりますので、あらかじめご了承ください。
※当落のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
※いただいた個人情報はプレゼントの抽選、当選者へのご連絡以外には使用しません。
アルバム information
新メンバー3人が加入し、7人の新体制となってからの初のアルバム。今作からサウンドプロデューサーに、SHINeeやBTS、JSB、クリスハート、少女時代、テヨン、EXOなどを手掛ける、アジアを代表する音楽プロデューサー・Jeff Miyahara氏を起用。オール英語詞の”魅せる音楽”で、日本だけでなくアジアで戦える作品となった。
1.DANCE
2.Light The Night
3.DADADADADADA
4.BAD LOVE
5.WHO
6.Sweet Goodbye
7.DANCE(INTL VERSION/英語、日本語、ミャンマー語、韓国語)
イベント information
■1:ワンマンライブ開催決定!
「PRIZMAX Live Level 8〜CIRCUS〜」
大人の遊園地をテーマに7人で挑むワンマンライブ!
日時:2019年7月6日(土)
【第1部】開場14:00 / 開演15:00
【第2部】開場17:30 / 開演18:30
場所:豊洲PIT
チケット代金:¥6,500(税込)
■2:コラボカフェがオープン!
PRIZMAX×Collabo_index SHINJUKU
メンバー考案のオリジナルメニューやオリジナルノベルティ、さらにはカフェ限定グッズの販売もあり。また、店内にはメンバーが店員に扮した撮り下ろし写真や、ここでしか見られない貴重な物を多数展示。さらに、コラボカフェをご利用いただいたお客様の中から抽選で限定イベントに招待されるというスペシャル企画も。
開催期間:2019年6月7日(金)〜7月7日(火)
場所:Collabo_Index SHINJUKU (コラボスペースインデックス新宿)
入店方法:事前予約制(※当日空席がある場合、電話もしくはご来店にてご予約・ご利用可能)
■3:スターダスト男子アーティストによる年に一度の大集結ライブが開催決定!
EBiDAN THE LIVE 2019 ~Summer Party~
日時:2019年8月28日(水)開場15:30/開演16:30
2019年8月29日(木)開場14:00/開演15:00
場所:幕張メッセ 国際展示場 9・10ホール
出演者;超特急・DISH//・PRIZMAX・M!LK・SUPER★DRAGON・さくらしめじ・ONE N’ ONLY・BATTLE STREETほか
チケット代金:指定席¥8,000(税込)/ファミリー席¥8,000(税込)
PRIZMAX 公式サイト
PRIZMAX 公式Twitter
PRIZMAX 公式ブログ
アーティスト・俳優
森崎ウィン(from PRIZMAX)
1990年8月20日 ミャンマー出身。日本のみならず、海外でも人気を集める超国際派ダンスボーカルユニット「PRIZMAX」のメインボーカル。俳優としての活躍もめざましく、2018年はハリウッド映画『レディ・プレイヤー1』に出演。スピルバーグ監督も認めた日本人俳優として大きな話題となる。その他、『クジラ島の忘れもの』や『母さんがどんなに僕を嫌いでも』などに出演。待機作に『蜜蜂と遠雷』(秋公開/出演:松岡茉優・松坂桃李ほか)がある。 声優として出演する映画『海獣の子供』のドキュメント・オデッセイ『トゥレップ〜「海獣の子供」を探して〜』が6月15日より吉祥寺アップリンクほかにて全国順次公開予定。インスタグラム▶︎@win_morisaki_official
俳優
大和孔太
1994年生まれ。熊本県出身。YG ENTERTAINMENT JAPAN所属。5月16日から30日まで、毎朝8:00 頃『HiM』にて動画や写真を配信予定。『HiM』インスタグラムアカウント▶︎@him_films また、地元熊本では『くまパワ+』(KAB熊本朝日放送)内でレポーターとしても活躍中。特技はアクション、趣味は料理、美術館巡り。現在、韓国語勉強中(ハングル語検定3級所持)。インスタグラム▶︎@kohta_yamato ツイッター▶@Ky42746115
撮影/田中麻以