育休中のブログから、新しいビジネスが始まった【ワーママの転職/岩橋ひかりさんの場合・前編】 | Domani

Domani

ニッポンのワーママはかっこいい!

  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • youtube
  • search
 

WOMEN美しい女性には美しい物語がある。

2019.08.08

起業の原点は育休中のブログでした【ワーママの転職/岩橋ひかりさんの場合・前編】

転職のスタイルは十人十様。今回登場するのは、2度の育休を経て独立・起業した岩橋ひかりさんの体験記。(前編)

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

忙しいワーママも、海外・地方からも、参加ができるオンライン講座が大成功

●PROFILE
岩橋ひかりさん・38歳・東京都在住
株式会社MYコンパス代表取締役/キャリアコンサルタント
9歳と4歳(男児)の母

●キャリア遍歴
・24歳/金融機関に入社。広告担当
・29歳/第一子出産、1年の育休後に復職。人事部に
・34歳/第二子出産。起業準備を始める
・35歳/退社。個人でキャリアカウンセリングを開始。その後、オンライン講座を開設
・37歳/株式会社MYコンパス設立。オンラインコミュニティを基盤に、プロジェクト単位の働き方「プロジェクトワーク」などを推進

ワーママの事情と人事の立場にはさまれて

「いつかは起業したい」。
父が会社を経営していたこともあって、私自身もゆくゆくは経営者にと、漠然と思い続けていました。ただ、具体的に計画していたわけではなく、何をやったらいいのかもわからないまま、周囲と同じように就職し、目の前の仕事に邁進し…。

そうしながらも、「ネイルサロン経営はどうだろう」「走る人のためのランニングステーション、いいかも」と、さまざまなアイディアが浮かんでは消えていました。どれも「いつか」という感じで、「何か」を探し続けている状態です。人事の仕事に異動するまでは。

入社6年目に産休を取り、翌年職場復帰。その当時(2011年ころ)は、ワークライフバランスという言葉が定着してきたころでもありましたが、実情はまだまだ。職場で女性管理職が少しずつ増えてはいたけれど、ワーキングマザーはまだ片手で数えられる程度でした。復職後に配属された人事部では、私がワーママ第1号でした。

人事の立場にいると、妊娠中や産後も働きたい女性側と、でも制度がまだ整っていない会社側の、どちらの悩みもわかります。けれど、そんな環境が、それまでふわっとしていた起業のアイディアを具体化することにつながったのです。

「自分と同じように悩む女性を救いたい」

資格取得、そして育休期間に起業準備

まずはキャリアカウンセラーの資格を取るために、勉強を始めました。フルタイム勤務をしつつ定時で帰って、資格のための勉強を。そして土日は講習に通いました。ワーママの友達につきあってもらって、カウンセリングの練習相手にもなってもらったりも。へとへとになるくらい忙しかったけれど、とても楽しかった。とはいえ、新米ワーママと勉強とのかけもちは大変で、起業準備をするところまでは、とても手が回りませんでした。

そんなときに第二子を妊娠。となれば、今まで時間がなかったぶん、この産休・育休の期間を使って、勉強や起業準備をしようと思い立ったのです。幸い、ふたりめの育児は手がかからず、育休インターンに行ったり、起業をみすえてブログを書き始めてみたり。その頃、ブログは社会との唯一の接点でした。と同時に、ブログを通して女性のカウンセリングを試してみたり。これからの貯金や育児資金を計算しながら、どうやって会社運営のお金をつくるかシミュレーションをしたり。今思えばその時間は、育休中でありながらとても貴重な時間。その後の私のベースとなる時間でした。

育休明けにさまざまな事情が重なり退社。子どもを保育園に通わせながら開業準備を始めました。まだ法人化はせず、事務所も設けず、オンラインでのカウンセリングは自宅のダイニングで、面談は近くのカフェなどで、ひとりでできることを続けていました。人事としての面談はたくさんやってきましたが、カウンセリングとなるとまだ初心者。それでも、一度カウンセリングを受けた方が、ブログなどで広めてくれたりして、徐々にお客さまが増えていきました。

1対1のカウンセリングを3ヶ月ほど継続するコースのお客さまが、30人ほどに増えたときはうれしかったけれど、今度は自分の時間がなくなるという問題が生まれます。カウンセリングだけでなく事務処理も、集客のため毎日のメルマガも出さなければならないから、いつも時間に追われる。めちゃくちゃ労働集約型の働き方です。

なんとかしなくちゃ…。

そこで思いついたのが、オンライン講座でした。3ヶ月コースでカウンセリングを受けてくださったお客さまも、そのあとにコミュニティでつながっていたいという希望もあって、それなら! と。オンライン講座は、忙しいワーママはもちろん、地方に住んでいても、海外駐在に帯同している駐妻の方でも、参加できのるが好評で、口コミで参加者が増えていきした。(後編に続く)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggiインタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などなど。

Domaniの試し読み・購入はこちらへ

Read Moreおすすめの関連記事