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WOMEN女の時間割

2019.08.09

「頑張りすぎす自然体であることを大切に」サントリーウエルネス CRM推進部 矢島珠巳さんの場合【女の時間割】

女には3つの顔、3つの時間割がある。自分らしさを大切にしながら、健康や美容関連の商品を扱うサントリーウエルネス(株)で働く矢島珠巳さんの「女」「母」「妻」の時間についてうかがいました。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

サントリーウエルネス株式会社
CRM推進部・40歳
矢島珠巳さん

「女」時間

カスタマー・エクスペリエンスが重視される時代なのでコンタクトセンターにおける対応の向上に日々取り組んでいます

「お客様から電話やメールをダイレクトにお受けする部署だけに、顧客体験を大切にしています。いかに“問い合わせてよかった”と思っていただけるような対応ができるのか。日々模索しながらマネジメントをしています。」

「妻」時間

同世代の夫とは育児や仕事から小さな相談事までざっくらばん話し合います。最近は彼が“欲しいギター”について購入相談がありました(笑)

「今年で結婚12年。ですがふたりの空気感は昔とあまり変わらない気がします。週末はリビングで夫は趣味のアコースティングギターでエリック・クラプトン、私は本を見ながらまったりと。お互い思い思いにくつろぎます」

「母」時間

娘は昆虫や動物が大好き。動物園に行くと必ず、たくさんの蝶が舞う昆虫生態園に向かいます。一緒に過ごせる、今このときが大切です

「犬を飼うことで、人にも動物にも優しく育った夫の影響を受けた娘は、生き物がとても好きなんです。動物園では蝶やトラを見て喜び、家ではカブト虫を幼虫から飼育しています。将来の夢は獣医になることだそうです」

“真ん中あたり”が心地いい、穏やかな日々を送っています

前へ前へ、上へ上へと、何かに背中を押されるような空気を感じる今の日本。女性活躍は確かに推進されたほうがよいけれど、毎日の生活に心を込めて、自分のペースで歩むことが今は大切。そんなスタンスを持つ矢島さんは、健康や美容関連の商品を扱うサントリーウエルネス株式会社で、顧客からの問い合わせに応じる部署のリーダーを務めている。

「働き始めて18年。40代になれば求められる役割も変わります。期待に応えたいし、頼れるリーダーでもありたいです。でもバリバリがむしゃらに働くのは少し違うかなと。無理なく自然体であることを大切にしています」

“頑張りすぎない”の向こう側にはわけがある。専業主婦の母を見て育ち、仕事と家庭の両立など想像もしなかった学生時代。親しみやすさを感じて、食品メーカーに就職し、人事部に10年。30歳で出産、32歳で復職後、34歳で現在の部門に異勤。その後3年にわたって、無我夢中の怒涛の日々を経験する。

「メーカーならではのモノに関わる事業に携わりたいと異勤希望を出したのです。“入社した人が5年、10年後も会社で幸せに活躍してくれたら正解”というレンジの長い採用の仕事から、数字と速さが重要なマーケティングへ。最初は右も左もわかりませんでした」

広告や販促業務を展開する部署の会議は、とびかう用語も情報システムも初めてのものばかり。後輩たちの仕事ぶりに焦りを感じる中、毎月発行される顧客向け健康情報誌の制作管理をしながら新聞広告なども担当した。

「とにかく毎日がハードで、目の前のことをこなすだけで精一杯。楽しさもありましたが、生活面での無理はあったかなと思います。仕事と育児のバランスがとれないときには、やっぱりストレスがたまりました。イライラしたり、娘を泣かせてしまったこともありました。仕事も子育てもどうにかしていいバランスをとりたいと、試行錯誤していました」

娘とは友達のように近くありたい。親の威厳なんていりません(笑)

そんな矢島さんが、自分らしいペースで頑張るスタンスを取り戻したのは30代後半ごろ。

「ワーキングマザーも十人十色。仕事も子育ても人と比較しない、自分流でいいんだと、そう思えたのです。娘に悲しい思いをさせすぎず、私も仕事を頑張れる。そんな重心のとり方が家族にとってもいいバランスなのだと。今は仕事:4妻:2母:4という理想的な比率です。夫はやや少なめで(笑)、娘がいちばん。フレックスで4時半に退社して、自宅でリモートワークを。娘は今9歳ですが、学校で困ったことがあったとき、ためこまずになんでも話してもらえるような存在でありたいのです」

理想のバランスに行きつくまでには、小学校のお受験を親族で一致団結して乗りきれた経験も影響している。夫には得意そうな家事を少しずつ渡し、近くに住む義父母や義妹のサポートも得ながら、勉強は娘と二人三脚で頑張った。つらかったそのぶん、今はつかのま、凪のような生活を送れているという。

「とはいえ、私は妻や母としてはちょっとだめな感じかもしれません(苦笑)。妻や母としてに自分に高い目標をもっていないのです。夫にはなんでもぽんぽん話して気持ちを楽にしちゃいますし、娘には服選びを相談してダメ出しされてしまったりと、威厳のない母かもしれません。ですが、家族みんなが笑って過ごせる瞬間が、今は何よりもうれしいのです」

矢島珠巳

やじま・たまみ/1979年、千葉県生まれ。上智大学文学部英文科卒業後、サントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社)に新卒入社。人事部に配属される。28歳で結婚、30歳で長女出産。32歳で人事部に復職後、34歳でサントリーウエルネス株式会社に異勤。広告・販促業務を経て、現在のCRM推進部へ。モットーは“無理をせず、自分らしく、自然体に”。最近の楽しみはママ友たちで集まるたまの会食。

Domani2019年8/9月号『女の時間割』より
撮影/真板由起(NOSTY)ヘア&メーク/今関梨華(P-cott)構成/谷畑まゆみ

テキスト

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。

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