秋になると特に気をつけなければいけないものって?
そろそろ猛暑の夏も終わり、秋の気配が見えてきた頃。少しずつ過ごしやすくなってくるのがうれしい季節ですが、実は気をつけなければいけないことがあるんです。それがダニ!なぜ秋なのか?一体どんな影響があるのか?詳しくご紹介します。
ダニのフン・死骸の量がピークになるのは…秋!
ダニの繁殖期は夏で、6月頃から急速に数が増えます。それじゃあダニに気をつけなければいけないのは夏なのでは?と思いきや、ダニの数以上に注意しなければいけないのがダニアレルゲンとなるフンと死骸なんです。
ダニは一生の間に約100個の卵を産み、約500個のフンをします。つまり1匹のダニが産んだ100匹のダニは、約5万個のフンをするということに!ダニの一生は約3ヶ月なので、増殖したダニの死骸やフンは秋にピークを迎えるのです。これは考えただけで恐ろしい数…。
ダニのフン・死骸はアレルギー症状の原因に
さらに、ダニアレルゲンであるダニのフンや死骸は、アレルギー症状の原因になるといわれているんです。フンや死骸はホコリなどにくっつき、鼻や目、皮膚などから体内に取り込まれます。すると体は異物が入ってきたと認識するので、なんとかして外へ押し出そうとします。このとき発生するのが、くしゃみや鼻水、咳、呼吸困難、かゆみといったアレルギー症状です。
WHO (世界保健機関) が公表している汚染基準値によると、症状を起こす一歩手前の状態である「感作レベル」が2μg/g、症状が起きる可能性のある状態である「発作レベル」が10μg/gとなっています。2μg=ダニ約 100 匹に相当するので、つまりそれだけの量のダニが部屋にいた場合、アレルギー症状を起こす危険があるということです。ある家庭の汚染値を調べたところ、部屋のあらゆる場所で基準をはるかに超える値が検出されたという結果も。
くつろげるはずの我が家でもアレルギー症状の原因があるとなると心配ですよね。特に子どもがいるとアレルギーは気になります。これは何か対策を考えたいところ。
ダニのフン・死骸対策は、掃除&洗濯が大切です
ということで、アレルギー症状を防ぐためにも、ダニのフンや死骸への対策方法をご紹介します。
1. モップを使って、ホコリを舞い上げずに掃除
ダニやダニのフンはホコリにくっつきやすいので、ホコリを除去すれば一石二鳥!起床時や帰宅時などのホコリが落ち切ったときに、モップを使って掃除をするのが◎です。
2. 掃除機で布団のダニアレルゲンを吸い取る
布団のダニアレルゲンは、掃除機を使って1m²あたり20秒ぐらいのゆっくりとした速度で吸い取ります。専用ノズルがない場合は、ストッキングを被せると掃除機をかけやすくなるのでおすすめです。
3. 布団は洗濯も効果的
布団のダニを落とすときには洗濯も大切。かけ布団・シーツ・カバー類のダニは、乾燥機をかけて殺してしまいます。大きめの布団類もコインランドリーを利用すれば手軽に洗濯OKです。
さらに、専門業者に丸洗いを頼めば家庭では取り除けないようなダニのフンや死骸などもきれいに洗い落とせます。家まで宅配してくれるので、時短にもなって効率的です。
これからダニのフンや死骸が増える季節ということで、これはぜひ対策を実践したい!今までこれといったダニ対策をしていなかったという人も、これを機に掃除や洗濯を見直してみては?
情報提供:ダスキン